エンライト株式会社|林朋子のESノート 

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【ハラスメントの法制化動向】

2019年01月16日 | パワハラ・セクハラ
昨年はハラスメント問題のニュースが多かった一年でした。セクハラは、ハリウッドのプロデューサーが逮捕され、日本では財務省の事務次官が辞任した出来事が印象に残っています。パワハラは、今までは問題になってこなかったスポーツ界でのパワハラ問題が急増しました。レスリング、日大アメフト部、ボクシング、女子体操は記憶に新しいところです。また、夢の国と言われているディズニーランドでもパワハラの訴訟が起きています。

これらの流れの中で、昨年11月に厚労省からパワハラ防止義務を法制化していく方針が初めて示されました。防止義務違反があった場合の行政指導の規定や、悪質な企業は企業名を公表することも検討されているとのことです。

セクハラについては、既に男女雇用機会均等法に規定されていますが、今後は、被害を申告した人に対する不利益な取り扱いを禁止する規定が新たに盛り込まれるようです。

また、悪質クレーマーが問題となっている「カスハラ」(カスタマーハラスメント)についても指針が作成されるとのことです。
クレームの域を明らかに超えて、「このクソ!ボケカス!殺すぞ!!」と長時間にわたって怒鳴り散らすようなケースもよく聞きます。毅然とした態度で、と言われても、恐怖心を感じるような辛辣な暴言を受けている現場の方々にとっては、対応に苦慮することが多いと思いますので、一刻も早く指針を示して欲しいところです。
「お客様は神様」ではないし、人としては対等であるということが、社会全体で認識していくきっかけになってくれることを願いたいです。


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