長ネギと店員少女Ａ

会社帰りに「やっぱり長ネギ買って帰るべ」と決断し、
ジイジの車を待つ間、スーパーへ駆け込むことに。

必要なものしか買わないビンボーショーな私は
野菜コーナーに直行。

長ネギだけを持ってレジへ並ぶ。

お迎え車が到着まであと約６分。

前に並んでいる人のカゴ、
てんこ盛りだし・・・

間に合うかなぁ。

ジリジリしながら待つことしばし。

私の番。


以下、店員少女Ａ　と　私　のやりとり。


「お会計○○○円　「はい」　ます」

「ポイント　　「ありません」　ご利用・・・」　

「駐車　「ありません」　ござい・・・」　

長ネギちょうど銭にぎりしめて待ってたし
ポイントカードのご利用もございませんし
車で買いにきてないから駐車券もないし
とにかく早よしてくれいっ！

レシートが出てくる間に
長ネギをレジ袋に入れてくれている
手際良い店員少女Ａの手元を見ながら

　　　この長ネギ、
　　　鞄に入らないかしら？

店員少女Ａから長ネギを受け取った直後、

　　　ばきっ。

長ネギの青いところと白いところの分かれ目を目標に
まっぷたつに折ってみました。

「スイマセンデシタ！（半泣き）」

謝って頭を下げる店員少女Ａ

　　　なぜに？？？

どうやら店員少女Ａは、
レジで待たされた私がネギ半分に折ることで
怒りをぶつけたと思ったらしい・・・。

「あ。ごめんね。ホラ、鞄に入るかなぁ？と思って」

実際、鞄に入れてみる。

「ね？折ったら入った！　ビックリした？」

顔がひきつったままの店員少女Ａ。

きっと、
バイト終わってから彼氏に「チョーこわいオバチャンいてさ～」
電話か？メールか？会いに行くか？

どーぞ、ネタにしてちょーだいな。
せいぜいヨシヨシしてもらってね。



ジイジ待たせなかったし
鞄に入ってよかったけど
暖房効いた車の中では
臭うゼ・・・折った長ネギ。