ありがとう、さようなら

大好きだったお客様が亡くなりました。

100歳のお誕生日を２日後に控えた日の夕方でした。

たくさん笑わせて下さった方でした。
今頃、天国でも他の方を笑わせているかしら。

目の前で、真っ白になってしまった体を心マされているのを見て、
いたたまれなかった。
明らかに間に合わないとわかった。
やめてあげてほしい気持ちと、
奇跡が起こるかもしれないと思う気持ちが交錯した。

有料への入所を間近に控えていました。
傲慢だとはわかっていても、
うちの施設を死に場所に選んでくれたんだって、思ってます。

その日はたまたま会社の管理職クラスがみな揃っていて、迅速な対応ができた。

場所はフロアから離れた静養室で、
他のお客様には運ばれる姿を見られることなく。

職員にも他のお客様にもいちばん負担のないタイミングでした。

最後の最後まで優しい方でした。

今まで、ありがとうございました。
どうか、安らかに。

3年

自分の中で、
確実に風化しつつある、
3年前のあの日。

忙しくてテレビを見る時間がなくても、ネットで、震災のことに触れられるのはとてもありがたいこと。

ただ命あることに、感謝しなくてはいけない。