『明日の神話』を後にして、ゆりかもめに乗って「日本科学未来館」に行きました。
実は、昨年の夏休みに、東京のホテルで私の中学校の同窓会があり
そのときに、kirikouと夫も一緒に参加して、先生や友人に会って
そのあと、3人で「日本科学未来館」に行ったのが最初です。
神奈川県には、「横浜子ども科学館」や「生命の星・地球博物館」があり
kirikouは、遠足やデイキャンプや家族と一緒に、何度も行っています。
(参考までに
横浜市教育情報ネットワーク【Y・Y NET】インターネット公開サイト内の
ワンダースクエアー>>ミュージアム――エンターテインメント情報)
以前、私の両親のいる新潟を訪れた時も、従姉と一緒に科学館に遊びに行きましたので
きっと、各自治体ごとにそんな施設があるのかもしれませんね。
というわけで、主にわたしとkirikouのお気に入りの好みの行き先ということで
夫は、半ば引きずられるように、「お付き合い」というところかもしれません。
今のところ、夏休みの宿題のためとか、そういう目的意識はまったくありませんので
とにかく、そこにある面白いもの、不思議なことに、実際に触ってみて体験すること
それが何よりも楽しくて、行っているような感じです。
前回は5階の展示コーナーから回って、VRシアターで「生物の形の進化」を観ました。
順にスロープを降りていき、3階のコーナーまで来て、閉館時間になってしまい
全部をゆっくり見きれませんでした。
今回も2時間ほどしかありませんので
まず一階にある「触れる地球」のコーナーに行きました。
(以前「持続可能な社会の構築に向けて」というワークショップの中で
私が、見てきて、ビックリ!してとても素晴らしく感じた「宇宙から見たような地球の模型」です。)
案の定、少し暗いコーナーで子どもや大人がその地球に思い思いに触っていました。
kirikouも、最初は怪訝そうにしていましたが
いつの間にか、その地球に張り付いて、一生懸命「回して」いました。
スクリーンには、地球の地軸の傾きのことや風のことなどの説明が映し出されています。
(夫は、いすに横になって、のんびりと涼んでいたようです。)
それから、前回もっとやりたかったコーナーのある3階に行って
kirikouは、真っ先にシミュレーションゲームに並んで、その場は夫に任せました。
私は、量子が何とかかんとかというコーナーや
例の青色発光ダイオードやなにやらの光る展示を、観てまわってから
前回もとてもオモシロくて、そこに立ち止まってしまったコーナーへ、また行きました。
(私にとって、スゴ~クオモシロいというだけで、皆さまには、どうか?ですけれど…)
それは「技術革新と未来 化学のイノベーション」というタイトルで
ノーベル賞を受賞なさった、3人の科学者の方の研究とインタビューが
紹介されているコーナーです。
フロアガイドより引用いたしますと
化学のイノベーション
2000年に白川英樹・筑波大名誉教授が
「導電性ポリマーの発見と開発」の業績によりノーベル化学賞を受賞。
翌2001年には野依良治・名古屋大教授が「触媒による不斉合成」の業績で
ノーベル化学賞を受賞。
さらに2002年には田中耕一・島津製作所フェローがノーベル化学賞を受賞し、
日本の科学分野の研究水準の高さを世界に印象付けました。
このコーナーでは、白川博士、野依博士、田中氏が、
偶然の発見に着目し研究に取り組んだこと、
あきらめずに研究し続けた事が偉大な発見につながったことや、
研究の成果が私たちの生活でどのように役立っているかといった事柄に注目し
その研究内容について紹介します。
前回は、田中耕一さんのお話だけしか、聴けませんでしたので
今回は、白川さん野依さんのお話を、モニター画面を通してじっくりと伺いました。
研究内容も、難しいながらも、「触媒」の作用の面白さと共にとても意味深く感じて
すでに実際にそのBINAPを用いた方法で
医薬品やメントールのl体の合成などがなされていることも驚きでした。
また、その場でボランティアで解説していらっしゃる方のお話では
天然には、l体のみがあって、味覚や嗅覚で人が感じられるのは、そのl体のみとのこと。
また、d体では、副作用のようなものが現れるというお話は
薬のことに関わりながら、こんなことも知らないでやっていたということに
大きな驚きを感じずにいられませんでした。
さて、このコーナーの面白いところは
それぞれの方が、どんなふうに研究に向かい、
どんなふうにその大きな発見にいたったかというプロセスと
その時の思いのようなものを窺えるお話が聴けるところです。
フロアガイドにもありましたように
「偶然の発見に着目し研究に取り組んだこと」「あきらめずに研究し続けた事」というのが
大きなキーワードのように感じました。
野依博士の「科学研究のこれから」の言葉では
「人生80年を豊かに生きるための知恵が、化学などの科学技術です。
この知恵を生かして住みやすい環境をつくっていく努力が、人間には求められます。
がん・老化・食糧・エネルギー・環境など
今から将来にわたる社会的問題を解決するには、科学的研究の貢献が不可欠です。」
と語っています。
1つ1つの問題を解析して掘り下げる西洋型の化学研究だけでなく
いろいろな分野で蓄積された英知を複合的・総合的に活用し
新たなものづくりや機能創造をめざす「日本型の化学」を築こうと呼びかけています。
ここには、化学だけにとどまらない
いろいろなことにも当てはまるような大切なことが、述べられているように
私には思えました。
さて、私がとても注目している田中耕一さんのお話を少しいたします。
というのも、ノーベル賞を受賞したあとの、新聞記事で
田中さんの子ども時代のお話を中心に、小学校の先生のコメントと
お育てになったお母さんのお話が紹介されていました。
そのときは、何気なく切りぬいて取ってありましたが
あらためて読み返してみると、とても示唆にあふれるものでした。
ここで、見出しをご紹介いたします。
「豊かな発想伸ばした先生」「楽しく実験『耕ちゃんすごい』」
「没頭する姿、見守った母」「『勉強しなさい』言わず」
…これは、ほんとうに凄いことだと思いました。
もちろん、自分の子どもに何か大それたことを期待して言うわけでは
まったくありません。
その子の持っている何かを信じて、それを伸ばすことを考えて
その何かが育つのを、アレコレ言わずに見守るということができるということ。
それは、今の私には、まだまだ到底できないことのように思いました。
ただ、そのコーナーにあった田中さんの言葉の中に
もしかしたら、何かのヒントがあるかもしれないような気がしています。
「実験することが楽しかった。
やっていること自体が 楽しいんですね。
失敗しても楽しいこと。
これは上手くいかないんだということが
わかったこと自体も
それがまた他の人の 役に立つわけですから。」
勉強にしても、その子にとっての何かを見つけるにしても
私自身のやっていることにしても
考えても良くわからないことばかりだけれど
もしかしたら、そのやっていること自体を楽しいことに感じているとしたら…
きっと、もっともっと楽しくなっていくのかもしれません…
なにやら、まとまりがつかなくなりましたが
私にとっては、ほんとうに楽しいひと時を過ごすことができたことは確かなことに感じられます。
kirikouのほうはというと、途中で教育レゴ(?)のイベントに参加してから
また、シミュレーションゲームの列に、前の子に向かってぶつくさ言いながらも
それなりに並んでいました。
大急ぎで、馬の手綱を引いて外を一周するゲームを終えて
閉館時間まで残り20分ほどになっていたので、慌てて一階の企画展に急ぎました。
だいぶ、お話が長くなりましたので、この続きは、またあとでいたします…
実は、昨年の夏休みに、東京のホテルで私の中学校の同窓会があり
そのときに、kirikouと夫も一緒に参加して、先生や友人に会って
そのあと、3人で「日本科学未来館」に行ったのが最初です。
神奈川県には、「横浜子ども科学館」や「生命の星・地球博物館」があり
kirikouは、遠足やデイキャンプや家族と一緒に、何度も行っています。
(参考までに
横浜市教育情報ネットワーク【Y・Y NET】インターネット公開サイト内の
ワンダースクエアー>>ミュージアム――エンターテインメント情報)
以前、私の両親のいる新潟を訪れた時も、従姉と一緒に科学館に遊びに行きましたので
きっと、各自治体ごとにそんな施設があるのかもしれませんね。
というわけで、主にわたしとkirikouのお気に入りの好みの行き先ということで
夫は、半ば引きずられるように、「お付き合い」というところかもしれません。
今のところ、夏休みの宿題のためとか、そういう目的意識はまったくありませんので
とにかく、そこにある面白いもの、不思議なことに、実際に触ってみて体験すること
それが何よりも楽しくて、行っているような感じです。
前回は5階の展示コーナーから回って、VRシアターで「生物の形の進化」を観ました。
順にスロープを降りていき、3階のコーナーまで来て、閉館時間になってしまい
全部をゆっくり見きれませんでした。
今回も2時間ほどしかありませんので
まず一階にある「触れる地球」のコーナーに行きました。
(以前「持続可能な社会の構築に向けて」というワークショップの中で
私が、見てきて、ビックリ!してとても素晴らしく感じた「宇宙から見たような地球の模型」です。)
案の定、少し暗いコーナーで子どもや大人がその地球に思い思いに触っていました。
kirikouも、最初は怪訝そうにしていましたが
いつの間にか、その地球に張り付いて、一生懸命「回して」いました。
スクリーンには、地球の地軸の傾きのことや風のことなどの説明が映し出されています。
(夫は、いすに横になって、のんびりと涼んでいたようです。)
それから、前回もっとやりたかったコーナーのある3階に行って
kirikouは、真っ先にシミュレーションゲームに並んで、その場は夫に任せました。
私は、量子が何とかかんとかというコーナーや
例の青色発光ダイオードやなにやらの光る展示を、観てまわってから
前回もとてもオモシロくて、そこに立ち止まってしまったコーナーへ、また行きました。
(私にとって、スゴ~クオモシロいというだけで、皆さまには、どうか?ですけれど…)
それは「技術革新と未来 化学のイノベーション」というタイトルで
ノーベル賞を受賞なさった、3人の科学者の方の研究とインタビューが
紹介されているコーナーです。
フロアガイドより引用いたしますと
化学のイノベーション
2000年に白川英樹・筑波大名誉教授が
「導電性ポリマーの発見と開発」の業績によりノーベル化学賞を受賞。
翌2001年には野依良治・名古屋大教授が「触媒による不斉合成」の業績で
ノーベル化学賞を受賞。
さらに2002年には田中耕一・島津製作所フェローがノーベル化学賞を受賞し、
日本の科学分野の研究水準の高さを世界に印象付けました。
このコーナーでは、白川博士、野依博士、田中氏が、
偶然の発見に着目し研究に取り組んだこと、
あきらめずに研究し続けた事が偉大な発見につながったことや、
研究の成果が私たちの生活でどのように役立っているかといった事柄に注目し
その研究内容について紹介します。
前回は、田中耕一さんのお話だけしか、聴けませんでしたので
今回は、白川さん野依さんのお話を、モニター画面を通してじっくりと伺いました。
研究内容も、難しいながらも、「触媒」の作用の面白さと共にとても意味深く感じて
すでに実際にそのBINAPを用いた方法で
医薬品やメントールのl体の合成などがなされていることも驚きでした。
また、その場でボランティアで解説していらっしゃる方のお話では
天然には、l体のみがあって、味覚や嗅覚で人が感じられるのは、そのl体のみとのこと。
また、d体では、副作用のようなものが現れるというお話は
薬のことに関わりながら、こんなことも知らないでやっていたということに
大きな驚きを感じずにいられませんでした。
さて、このコーナーの面白いところは
それぞれの方が、どんなふうに研究に向かい、
どんなふうにその大きな発見にいたったかというプロセスと
その時の思いのようなものを窺えるお話が聴けるところです。
フロアガイドにもありましたように
「偶然の発見に着目し研究に取り組んだこと」「あきらめずに研究し続けた事」というのが
大きなキーワードのように感じました。
野依博士の「科学研究のこれから」の言葉では
「人生80年を豊かに生きるための知恵が、化学などの科学技術です。
この知恵を生かして住みやすい環境をつくっていく努力が、人間には求められます。
がん・老化・食糧・エネルギー・環境など
今から将来にわたる社会的問題を解決するには、科学的研究の貢献が不可欠です。」
と語っています。
1つ1つの問題を解析して掘り下げる西洋型の化学研究だけでなく
いろいろな分野で蓄積された英知を複合的・総合的に活用し
新たなものづくりや機能創造をめざす「日本型の化学」を築こうと呼びかけています。
ここには、化学だけにとどまらない
いろいろなことにも当てはまるような大切なことが、述べられているように
私には思えました。
さて、私がとても注目している田中耕一さんのお話を少しいたします。
というのも、ノーベル賞を受賞したあとの、新聞記事で
田中さんの子ども時代のお話を中心に、小学校の先生のコメントと
お育てになったお母さんのお話が紹介されていました。
そのときは、何気なく切りぬいて取ってありましたが
あらためて読み返してみると、とても示唆にあふれるものでした。
ここで、見出しをご紹介いたします。
「豊かな発想伸ばした先生」「楽しく実験『耕ちゃんすごい』」
「没頭する姿、見守った母」「『勉強しなさい』言わず」
…これは、ほんとうに凄いことだと思いました。
もちろん、自分の子どもに何か大それたことを期待して言うわけでは
まったくありません。
その子の持っている何かを信じて、それを伸ばすことを考えて
その何かが育つのを、アレコレ言わずに見守るということができるということ。
それは、今の私には、まだまだ到底できないことのように思いました。
ただ、そのコーナーにあった田中さんの言葉の中に
もしかしたら、何かのヒントがあるかもしれないような気がしています。
「実験することが楽しかった。
やっていること自体が 楽しいんですね。
失敗しても楽しいこと。
これは上手くいかないんだということが
わかったこと自体も
それがまた他の人の 役に立つわけですから。」
勉強にしても、その子にとっての何かを見つけるにしても
私自身のやっていることにしても
考えても良くわからないことばかりだけれど
もしかしたら、そのやっていること自体を楽しいことに感じているとしたら…
きっと、もっともっと楽しくなっていくのかもしれません…
なにやら、まとまりがつかなくなりましたが
私にとっては、ほんとうに楽しいひと時を過ごすことができたことは確かなことに感じられます。
kirikouのほうはというと、途中で教育レゴ(?)のイベントに参加してから
また、シミュレーションゲームの列に、前の子に向かってぶつくさ言いながらも
それなりに並んでいました。
大急ぎで、馬の手綱を引いて外を一周するゲームを終えて
閉館時間まで残り20分ほどになっていたので、慌てて一階の企画展に急ぎました。
だいぶ、お話が長くなりましたので、この続きは、またあとでいたします…
MSNから来ました。
日本科学未来館、ってお台場の毛利さんが館長のところですか?わたしもあそこが大好きです。大人でも十分に楽しめますよね。
プラネタリウムはいつも満員って、本当ですか?
また行きたいなあ・・・。
お越しくださってありがとうございます!
好みにもよると思いますが
美術館もいいけれど、科学館や博物館もまた違う面白さがありますね!、
実は、プラネタリウムには、まだ行っていません。
私は、好きなんですけれど・・・
(子どものころから、渋谷にあったプラネタリウムに行くのが
どういうわけか、お気に入りでした)
ウチの子どもが、あまり行きたがらないので・・・
今度、ゆっくり時間のあるときに行きたいです。
時折、ふと櫻灯路さまの言葉が心をよぎります・・・
そんな時には、櫻の山を想っております・・・
夏休みの楽しいイベントを拝見しました。
日本科学未来館、行ったことがないのです。
私には、きっと知らないことだらけだと思います。道案内されて行った気持ちになったりもして・・・。どんなことでも学ぶという気持ちには卒業はないと思います。
機会あれば、行ってみたいところです。
8/20 私は、山本敏晴さんの講演会に行きました。
今回は映像をフルに使用。
会場は高校生や若い人たちが目立ちました。
満員といかず、残念でしたが、皆聞きいっていたようです。
実は山本さんの講演会は4回目です。
投げられたボールを返すつもりで、講演者には感想を伝える、私が山本さんには続けている行動です。そして、山本敏晴さんだけでなく、
感じたことがあれば、その本人に伝えていきたいと思います。(で、こちらは実行済み。講演についての感想や詳細はこのコメント欄では控えます)
8/25NHKTV総合11:05~の「いっと6けん」という番組の中の「東京いまじん」というコーナーsで17~18分の長さで山本敏晴さんが登場?!します。八王子でのイベントの取材も放送されます。午前11時30分前後からの放送予定です。機会あれば、ご覧ください。
コメントいただきありがとうございます!
若い方たちが、関心を持って、そして何らかの行動をしていくことが
ほんとうにとても大きな力になると思います。
ある意味では、今大人である私たちの力不足を
痛感せざるを得ないということでもありますね。
うまくブログで書けるほどには
まだ私自身の中で整理できていないこともたくさんありますが
21日の会議の中で
明石康さんの基調講演や広島からいらして被爆経験をお話してくださった田邊雅章さんのお話は
とても意味深くその重みをつよく感じました。