Little Tree

日々のいとなみのなかで感じた子どものこと、季節の移ろいやこころに映る風景

巣立つ日・・・

2008-03-19 10:00:53 | Weblog
曇り空が広がる朝…西から雨が広がってくるとのこと。

今日は、kirikouの小学校の卒業式が行われます。

一時間目は、在校生の参加する「お別れ式」もあるそうで
昨年までは、その後すぐに下校でしたが

4年生から、いよいよ「卒業証書授与式」に参加することになりました。

昨日一昨日と、遅刻モードのkirikouでしたが

昨晩も(取り掛かりの遅い「いつものパターン」の末)
11時過ぎまでかかって「クラス文集に載せるクロスワードパズル」の問題作りをしていました。

それでも、目的がはっきりしているときは…

ご飯も食べて、原稿の余白に「ぜひやって見てください。」と
自分の名前をイラスト文字で書き加えてから

8時15分過ぎには、傘を持って元気に階段を駆け上がって行きました。

まだまだと…ヤレヤレと…

巣立つ日がいつか訪れるのやら、複雑な想いも湧き上がりつつ

まずは、今日のスタートが軽やかなだけでも「メデタシメデタシ…」でしょうか~?

今年度の卒業生は…kirikouたちの2歳年上ですから

kirikouが幼稚園で年少さんのときの年長さんですよね~!!

顔見知りの子どもたちの成長する姿を間近で観ることができるということは

ささやかな暮らしの中に当たり前のようにありながら、
実は得難い…ほんとうにキラキラと輝くような宝物…のように思えてなりません。

ついこの間、大きなお腹を抱えて歩いていたお母さんが

気がつくと、明るい日差しの中をオシャレなベビーカーに赤ちゃんを乗せてお散歩していたり

「アラアラ…もうアンヨしているの~?」

「ウマウマブーブー言ってるの…きっと、一生けんめいおしゃべりしているのね~!」

なんて、すれ違うたびにニコニコと声をかけずにはいられない私は、
もしかしたら…どこかヘンなオバサンデス。


さて…時間を少し逆回しして…昨日のお話をいたしましょうね。

ナントカカントカ、kirikouを見送ってから
私もじきに家を出て、M駅から1時間に1本の十日市場行きのバスに乗りました。

昨日が給食の最終日でしたので、午前中に大学の学習センターに行って
「WISC-Ⅲ」の検査セットをお借りして、復習をすることにしておりました。

暖かな日差しの中、向田さんのエッセイを読みながらノンビリとバスにゆられて
気がついたら30分チョッとかかって、終点の駅に到着しました。

そこから、地図を頼りに環状4号線沿いに東名高速の走っている方向に歩きます。

右手にブックオフがあって(帰りに時間があったら寄ろう…なんて想いつつ)

橋をわたる辺りには、畑が広がって
高速道路と新しい広々とした道路が交差して、なんともいえないバランスの春の風景です。

右に曲がってひとしきり行くと、住宅の中に横浜国際福祉専門学校の看板と
星槎大学の張り紙が見えて、ほっとしました。

つい最近、青葉台の桜台公園の近くからコチラに引っ越してきたとのこと。

顔見知りの教務の方にごあいさつをして
WISC-Ⅲの検査セットをお借りして、隣のお教室を使わせていただきました。

指導実習に備えて、一通り検査方法を確かめて
日を改めて、知り合いの方をお願いして、検査をさせていただく予定です。

(実際の場面で検査をすることは、この先もないとは想いますが

検査結果を読み取ったり、その結果を元にどんな対応や指導に結び付けて行けばよいのか
などを考えていくうえで、とても大切なことになると思われます。)

一昨年、山口薫先生や西永賢先生から「学習障害概論」や学習障害教育指導法」のスクーリングを受けたことが思い出されました。

そういえば…
初めて、通信制の大学の説明を聞きに行ったのがもう3年前でしたね…

春休みだったか、もう新学期に入っていたかもしれませんが
夫の車にkirikouも乗せて、星槎高校の建物を探して十日市場方面に向かいましたっけ。

途中の道でおまわりさんに場所を聞いたりして
そうそう、曇り空で…車に乗って具合の悪くなったkirikouは帰りたそうにしていました。

開催時間を過ぎていたのかもしれませんが
空き教室で教務のIさんともうお一人の方が、とっても親切にお話を伺ってくださいました。

その間も、kirikouったら(2年生なのに)ひざに乗って私にしがみついていて
ずいぶんと不安そうにしていましたっけ。


思い立って始めた通信制大学での勉強を、
どうにかこうにかここまで細々とでも続けることができました。

まだまだ途中経過の最中でカタチらしいものには至っておりませんが

いろいろな新しいことに目を向けていくなかで、
私の知らなかった世界がドンドン開けていくことを実感して

少しずつでも、自分らしいやり方でそれらに近づいていく方法を探しながら
ここまでやってくることができました。

ほんとうにイロイロな方々にお目にかかって
いろんなお話を伺ったり、ほんとうにたくさんお話をさせていただいたような気がします。

具体的なことに結び付けていくには、もっともっとイロイロな実際的な経験が必要だと思いますし
一体どれほどのことができるのかは、全くの未知数です。

でも、これからも学び続けること…
そして、少しずつでも自分を育てる栄養になっていくようにしていきたいと
改めて思いました。


サテ・・・12時を過ぎて、帰りのバスの時間を計算して
そろそろ片づけて帰ることにしました。

いつもお世話になっている教務の方に声をかけてから…
ついでに福祉専門学校の学校案内をいただきました。

(実は、このところ…星槎大学で福祉関連の講座が開かれると聞いて
チョッと無謀な考えが頭をもたげておりました。

資格云々については、とてもムズカシいことは聞いておりますので無理そうですが

「勉強することは、決して無駄ではない」という直感も働いて
また少しずつ、次の分野への挑戦をしてみたいと思っています。

夫や家族からは、

「何の役に立つのかも解らないし、それより『家のことを、もっとちゃんとしなさい!!』」と
言われるのは目に見えておりますが…

まずは、特別支援教育士の指導実習に参加してから…と思っています。

どうも、じっとしてアレコレと悩んでいるよりは

身体や口やアタマを動かして、アレコレと何かをやっていたほうが
気持も安定しているタイプなのでしょうか…

ゆったり、ノンビリを心がけつつ、もう少しトライできたらいいなぁと思っています。

お話が、またどこらや彷徨ってしまいましたが…)


帰り道の道路わきに、小さな黄色い花のついている木が10本ほど並んでいました。

見るとその先にある家庭菜園で、
虫除けのネットのついた帽子を被った女の方が土いじりをなさっています。

近づいていって「この黄色い花の咲いている木の名前をご存知ですか~?」と
伺ってみますと

「サンシュユ…だと思いますよ。
秋には、赤い実がなって鳥がたくさん来てつついていきます。」とのこと。

「この辺りは、未だ広々としていて気持がいいですね~!」と申し上げると

「そうですね…最近は、道路ができたり建物も増えたようですけれど。」と
教えてくださいました。

何気ないおしゃべりが、心和むひと時に感じられて

また、一人でニコニコと空を見上げつつ、駅までの道を急ぎました。

バスの発車時刻まで、時間の余裕がなくなりそうでしたが
どうも気にかかって仕方がないので、道を左に曲がってブックオフに入りました。

入り口の左手前には、比較的新しい売れ筋の本があって
右手はコミックスやCD類が並んでいます。

レジを通り越して、奥側の真ん中辺りにふと目が止まります。

さっと本の背表紙に目をスライドさせていくと

「アッ!!」『考える人』の2003年春号がありました。

特集は「からだに訊く」で、『三木成夫 布施英利 養老孟司 南直哉…甲野善紀…』さんたちの
お名前が、表紙に載っています。

「コレハ、コレハ…」と思ってページをめくると

梨木香歩さんの「ぐるりのこと」や茂木先生の「仮想の系譜」

河合先生の「神々の処方箋」星野道夫さんの「カリブーの旅」などなど
素敵なお話がたくさん隠れていました。

それから棚を眺めていると…

相田みつをさんの「じぶんの花を」と葉祥明さんの絵と日木流奈さん文の「Luna」

そして、アン・バーリング/著 セディス・ブラッカー/絵の「時を超えてとぶ鳥」が
並んでいました。

手にとって眺めていたら、どうにも別れがたくなってしまい…
結局、レジに向かって歩き出していました。


ふいに…時間を飛び越して
どこかにひっそりと隠れるように置かれていた落とし文を開くような

不思議な出会いを感じるときがありませんか…


お金を払って…ふと我に返るようにお店を出て、慌ててバス停を探しました。

M駅に着いたのがちょうど2時。

そのまま、鶴ヶ峰駅まで足を伸ばして
「はじめのい~っぽ!」の会場を予約しに行きました。

市民活動支援センターということなので
利用目的の記載には、少々気を使いましたが、4月から7月までの4回分の予約をしました。

まずは、これも「はじめのい~っぽ!」デスネ~!!

何ができるのか、何をしたいのか…

できれば、みんなと一緒に考えていけたらいいなぁと思っています。


一人ひとりが、それぞれをしっかりと持って生き生きとしていること

そのうえで、いろんな人たちとつながっていることの楽しさを見つけていくことを

ナントカ目指していきたいと…想っています。


そろそろ…卒業式が始まるころでしょうか…

kirikouたちの吹く入場の「威風堂々」のリコーダーの響きが、

風にのって聴こえてくるような…

鳥たちのさえずりも、春の門出を祝うかのように…

明るく軽やかに聴こえてきます。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
T駅付近・・ (双子の母)
2008-03-19 17:46:08
双子の小学校は21日が卒業式です。
ハンカチたくさん持っていかなくちゃ(姉のときは1枚で足りたのですが・・)

私は「本は中古は買わない」という変なこだわりが邪魔をして
お話の中のブックオフは前を良く通りかかるのですが
素通りです・・。
(子供の学費と本代のために働いています。これホントです)

あのあたりの畑は時々お散歩しています。
いいところでしょう。田舎チックで・・。
私は地元出身。あれでも随分開けたんですよー。
でも、半分田舎の町で
のんびり双子を育ててよかったなあと思います。
東京に仕事に行っているので
家に帰るのがとても嬉しくなります。
ふきのとうなんかもあちこち顔出しご挨拶って感じです。
野鳥もたくさんいるし・・。
ずっとこのままであって欲しいです。



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卒業式・・・ (風待人)
2008-03-20 07:50:54
双子の母さま

ご卒業おめでとうございます!!いよいよ中学ですね!!

きっと、ふたり分の成長アルバムが、走馬灯のように・・・
浮かんでくるのでしょうね・・・

お話を伺うだけで、涙腺が・・・ウルウルです。

ほんとうに一歩一歩それぞれのスピードとやり方で
これからも、歩いていけるといいですね!

それにしても・・・広々とした感じがとても気持がヨカッタです。
ふきのとうも生えているんですね!

ノンビリ子育て・・・ができることは、ほんとうにシアワセだと思います!!
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