ひとつ屋根の下で、親きょうだいと一緒に暮らす時間・・・
その時は、あれやこれやと想うこともあり
気持ちがいき違ってしまったり、
わかりあえない感情に押しつぶされそうになった
記憶も、ひとつやふたつではなく
現実のなかでは、楽しいことばかりでは、ないことと想像しています。
いざ、それぞれの人生を歩み始め
そのひと時が、遠く過ぎ去り、想い出になってみると・・・
えも言われぬ懐かしさと「やさしい、あたたかなもの」が
こころに浮かんでくるんです。
ひとそれぞれ、記憶が変容していくさまは、おそらくほんとうに様々で
なかなか消えない「しこり」のようなモノを
一生、抱えていかなければならないこともあるのでしょうけれど
いつか、すこしでも
「やわらかなひかりの感じられる、雪解けの季節」を
迎えることができますように・・・と、想っています。