Little Tree

日々のいとなみのなかで感じた子どものこと、季節の移ろいやこころに映る風景

「うたのつどい」リハーサル

2006-11-10 07:04:27 | Weblog
一週間ぶりに、新規投稿のページを開きました。

というのも、ちょっとヒドイ風邪をひいてしまったこともあって
いつものマイペースを中心に、お休みがてら周辺をアチコチとお散歩したりして
少しゆっくりしておりました。

「風は、温度差があって、はじめて吹く」モノなのでしょうか?

ちょっとフラットなところから、何かをゆっくり眺めてみる余裕を持てること…

凪というのは、停滞というよりは

何かを見つめながら、何かを吟味したり、何かを取り込んだり…

何かを、密かにあたためながら、その行方に任せてみる…

なんていうほどの大げさなことではありませんけれど
意外に、こんな時間もワルクないなぁという感じでしょうか?


この一週間、kirikouも、イロイロありながら
確実に、何かを少しずつ身につけたり、経験しながら過ごしています。

ひとつエピソードをお話しすると…

社会の授業の中で「お買い物カード」をつくるので
近くのスーパーまで「買い物のお使いを、ボクにたのんで~」ということになりました。

お買い物リストをメモにして、自分のお財布にお金をしまって、元気に出かけていきました。

途中何度か、電話がかかってきて、お金も余ったので、自分で気が付いたことがあって

「朝、お父さんが話していた、トイレの消臭剤を買ってもいい?」とか
「200円以内で、お菓子を買ってもいい?」と言うので
「お金が足りればいいよ~」と、本人に任せてみました。

程なくして、予定のものをちゃんと全部お買い物して、意気揚々と(?)帰ってきました。

…とそこまでは、良かったのですが「おつりと、レシートは?」と聞いてみると…

あらあら~ポケットに、お財布が見当たりません!!!

どこかに忘れてきたのか、落としてきたのか??!!


大慌てで、さきにkirikouひとりで、スーパーに走っていき
すこし後から、私も追いかけました。

「見つかるかしら~?なかったら、どうしよう…」

「落ち込んだ時…どうするかなぁ~?やっぱり、パニクルかなぁ~」

その不注意なところは、やっぱりか~~~?!!などなどと

頭の中の考えは、ついついワルイほうワルイほうにと、走ってしまいます。


敢えて、少し遅れて着いたところに、kirikouが戻ってきたのに行き会いました。

「電話のところや、買い物をしたところを見てみたけれど…見つからないよ~」

と、案の定落ち込んだ様子で、元気のない声で話してくれました。

「それで、どうしたの~?」と聞いてみたら

ナント!!サービスカウンターに行って、届いていないか聞いて、届いていなかったので
家の電話番号を言って「あったら、電話してください」って、頼んできたと言うんです!!

「そうか~、見つかるといいね~。
それにしても、なっかたときにも、よく考えて、お願いできたね~!!
よく、がんばったね~」

私自身も、ほんとうにビックリするくらい
困った時にも、しっかりと落ち着いて、対応できましたね~!!


ただ、まだ心残りがあるようだったので
もう一度ふたりで、売り場や電話の近くを確認して

あまり、くどくならないように「今度から、お財布には、気をつけようね。」
と言いながら、家に帰りました。

とても、落ちこんでいて、がっかりはしているけれど
思いの外、平静に近い様子なことが、かえって私には不思議なくらいでした。


ここで、少し補足いたしますと、kirikouのような子どもたちの特徴として

「今まであった状態が変わることや、今まであったものがなくなってしまうこと」は

一般の大多数の方が感じるのとは、比べ物にならないくらいの

それはそれは、大きな不安と混乱をもたらす要因になると言われています。

ということでしたので、親の心配はイロイロありましたけれど
今回の件は、何とかかんとか、ほんとうに自分で考えて自分の力で乗り切ることができたようです。

さて、翌日も、大きな崩れもなく登校していき、帰るなり私に
「ストアから、電話がかかってきた?」と聞いてきました。

あまり、がっかりした様子がないのは、すこし変だなぁと思いながら
「なかったよ~」と言うと

うれしそうな顔で、連絡帳をだしてみせて「ほら、コレ見て~!!」と言うのです。

どれどれ~、と見てみると、担任の先生からのお手紙で
学校のほうに、お財布の落し物が見つかったとの連絡が入ったとのこと。

ナント、2年生のときに頂いた「九九免許証」が中に入っていて
その学校名と名前から、落とし主がわかって、電話してくださったそうです。

それから、kirikouが自分で、ストアの防災センターにお電話して
私と一緒に、取りに伺いました。

おかげさまで、ほんとうにいろいろな方の手を経て
お財布が、無事kirikouのもとに戻ってきました。

ほんとうに、良かったです~~!!   これで、一件落着の巻でした。


そんなことが今週の半ばにあって、毎日、起きるのは、相変わらずギリギリでしたが
一回は、お友だちに間にあって一緒に行き
他の日も遅刻スレスレの滑り込みセーフで登校していました。

そして、今日は金曜日なので、本当は通級の指導日ですけれど…

このところ、クラスのみんなで一生懸命練習を重ねてきた
「うたのつどい」の発表を、明日に控えて

今日、保護者の写真撮影もかねて、リハーサルが行われることになっています。

こういう場合は、在籍校での行事を優先することにしております。

特に、「いつもと違うこと」「多くの方の参加する特別な行事」は

前もって、「子どもが見通しを立てたり」あらかじめ「その流れや動きをシミュレーションしておくこと」は

kirikouたちにとっては、ほんとうに大切な手順になります。

そのような、練習をすること自体も、いつもと違うという点で
落ち着きをなくしたりしがちです。

そのようなことも、念頭に入れて、
本人たちが、予想以上に緊張したり不安になっていることを忘れずに
少しでも安心して、落ち着いて本番を迎えられるように
声をかけたり、見守っていきたいと想っています。

(まぁ、今年は3回目ということもありますので
こちらとしても、まだ少しは落ち着いてみていられますけれど…

実は、練習の段階では、やる気があるんだか、ないんだか…
メロディオンのパートになっているけど、弾けているのか、どうだか…
本人に聞いても、何だか全然はっきりしないので、気がかりなことは多々あって
担任の先生や、クラスのお友だちに、それとなく探りを入れたりしながら
どうにか、ここまでたどり着いた感じです。)


ということで、今朝は、いつもよりは、少しだけ早めに起きて
ちょっと、途中で、支度の手が止まりそうになりながら
お友だちが来てくれて、外で少し待っていてくれたので

相変わらず、バタバタあわててランドセルを背負って
みんなと一緒に階段を登って登校して行きました!!!


3年生は、やはりクラス替えの影響もあったのか

ここまで慣れるのに、少し時間がかかりましたけれど

おかげさまで、クラスのお友だちも、みんな何とかkirikouのことをわかってくれて
kirikou自身も「クラスのみんなと一緒に何かをする」というペースに合わせていくことを

少しずつですけれど、意識できるようになってきたようですね~!


まだまだ、イロイロとあるとは思いますけれど

ほんとうに、ここまでこれて、良かったです。

明日の「うたのつどい」で、クラスのみんなのよさが

それぞれに発揮されて、それぞれに輝く姿が見られることを

今から、とっても楽しみにしています!!


さぁて、これからリハーサルを覗いて、それから、ありんこの会の定例会に出かけます。


今日も、ほんとうに気持ちの良い青空が広がっています!! 


こんなに、すがすがしい一日のはじまりが
皆様のもとにも訪れますことを、こころより願っていますね~~


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4 コメント

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更新待ってました♪ (ぴーまん)
2006-11-10 09:23:51
素敵な一週間、でしたねっ♪
読んでいて、こちらも嬉しくなりました♪

親が思っている以上に、子供がいろんなことを出来る、ってことに遭遇すると、物凄く嬉しくなりますね♪

もしかしたら、それを教えてくれるがための、事だったのかも~(^-^)な~んて、思っちゃった私。ごめんなさい^^;
返信する
私も、何だかうれしいです。 (風待人)
2006-11-10 15:48:26
ぴーまん さま

待っていてくださる方がいらっしゃるなんて!!

恥ずかしながら、けれど、とってもうれしいものですね~

毎日のことに追われていると見失いがちなこともありますけれど
ふと気づくと、子どもなりに成長していることもあるんだなぁって
気づく瞬間は、ほんのささやかなことでも、とってもうれしいものですね!

(アヒルの水かきと同じで、
見えないところでは、相変わらず、もがいていていたり
バタバタ行きつ戻りつしていても・・・)

どんなことがあっても、生きていればきっと何とかなるよ~
きっと、私たち大人がいれば、ナントカできる、ということを

それだけは、親として、大人として、子どもに伝えていきたいし
そのための努力は、していきたいと思っています。

それにしてもイロイロと気になること
手立てに悩む出来事が、たくさんありますね~

世の中というのでしょうか、大きな流れにつなげていくには
どうしたらいいのでしょうね~?
返信する
歌のつどい の巻 ( kirikou)
2006-11-13 12:42:36
11月11日(土)

色々なコメントで、書かれている風待人(もとTOMOはは)の
子どもです。

歌のつどいの当日、鳴り響いたカミナリで目覚めました。

そのときに、何事かと思いました。ごはんを食べて、外に出ました。

いつも友だちが迎えに来てくれているので、まだかなぁと思いました。

先に行ったのかと思い、階段を登っていたら家の前に友だちがいました。

その中の一人が、階段を駆け上がってきました。
「Aクンたちを置いてきた。」と言っていました。

歌のつどいの時間になって、体育館に行く前に、やる歌を教室でうたいました。

それから、体育館に向かいました。3年○組は、プログラム5番でした。

ステージに上がって、客席に人が多すぎて
しましたが、ウッカリ笑ってしまいました。

でも、歌で笑えと言われていたので、たすかりました。

「冬の歌」と「ザ・ロンゲストデーマーチ」を演奏しました。

演奏が終わって、ほっとしました。大かっさいでした。   完
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kirikou君へ (風待人)
2006-11-13 13:04:47
本人が近くにいるところで、お手紙を書くのは、お母さんとしては

何だかとても、はずかしいような、くすぐったいような
ちょっとおかしな気分ですけれど・・・

「歌のつどい」で、kirikouやクラスのお友だちみんなが
楽しそうに元気いっぱいで歌っているのが、
ほんとうに、よく伝わってきましたよ!!

見ているお母さんも、とってもうれしくなりました!!

やっぱり、とても緊張していたんですか?

客席からは、そんな風には見えなくて
とても落ち着いているように見えていました。

他のクラスのみんなも、先生方のコーラスも
とても、心に響く素敵な歌声でしたね~!!!

みんなで一生懸命練習したり、素敵な歌声を聴いたり
素晴らしい歌詞のメッセージを、感じることができたことは

きっと、kirikouくんたちの心にしっかりと残って
大切なたからものになると思います。

ほんとうに、良かったですね!!!
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