CDを聴きながら・・・

今朝は、少し濃い目のグレーの曇り空が広がっています。

移りゆく私の心の有り様も…「曇りときどき晴れ」というところでしょうか？


昨日から、実家の母が来ていて
先ほど、お友だちの「刺繍の展覧会」を観に出かけてゆきました。

実は、昨日の夕方7時を過ぎてもお友だちの家から戻ってこないkirikouを巡って
みんなでアレコレと大騒ぎをして、おかげさまで無事に帰ってきたものの

ア～ダコ～ダの話し合いもあって、夕食後は皆もとても疲れてしまいました。

11時過ぎには、私もうたた寝をしてしまい
その後で、起き出して夜中のテレビを観たり、ブログを書いたりしました。

（途中からでしたが『放送文化基金賞　番組賞受賞作品
「あなたの笑顔を覚えていたい 」』を観ました。

子どもと過ごす時間を、何とかして記憶に留めておきたい…

自分が「いま生きていること」をどうやったら、大切にしていけるのか…

私自身も同じように、色々な気持ちが渦巻いていることを感じました。）



今日になってようやく、昨日の「プロフェッショナル」の獣医師齊藤慶輔さんの 録画を観て
それから「知るを楽しむ選」の天野祐吉さんによるカラヤンのお話を聴いてきました。

「何が彼らの幸せなのかを厳しく問いながら」野生の生き物と向き合っていらっしゃる姿から
志の高さとつよい使命感とそして冷静沈着な対応を進めることの
大切さが伝わってきました。


クラシック音楽にも、まったくといっていいほど詳しくない私ですが

映像の時代に生まれたカラヤンという指揮者の存在の大きさと
その人のなさろうとしていたことを
天野さんの飄々としたあたたかな口調でお話いただくことによって

とても身近でありながら、深い視線をもって知ることが出来たように想います。



そして…江村さんのCDに聴き入っていると

時に、どこか遠くまで届くような澄んだ音色が響いて

時に、何かをかき乱すような不安な音が鳴り渡っていくような


不思議な空間に包まれているような感覚が蘇ってきます。



ブルーの空に白い雪山がしずかに佇んでいる写真をめくって

茂木先生の『地平線から幽かに』という言葉に目を移します。


言葉で表すことの限界を越えようとする書き手の意志と

音で表すことをどこまでもめざした音楽家の想いが

私の中でひとつに解け合っていくような…そんな錯覚が浮かんできます。


その先にあるものは、いったい何なのでしょうか…



ふと、その音の向こうに

小鳥たちが賑やかにさえずっている声が聴こえてきました。

もうすぐ、お昼どきになりますね…