Little Tree

日々のいとなみのなかで感じた子どものこと、季節の移ろいやこころに映る風景

「チューリップとあかちゃん」

2006-03-08 07:17:15 | Weblog
昨日出先で、ピンクのチュ-リップを買いました。

10本600円の花束で、半分は近所に住んでいる
夫の実家の仏様にあげてもらいました。

赤・黄色・ピンクのなかから、迷いながら一色を選ぶのも
なんだか、心弾むものがありますね。

お庭や鉢植えで植物を愉しむのもいいですし
週に一度くらい、お手ごろの花束を買って
玄関やお部屋にお花を飾ると、ささやかだけれど
本当に心豊かな気持ちになれるような気がします。

(たしか、上大岡トメさんのお話にもあったような・・・)


チューリップで、思い出されるのは、やはり
先日お話したいわさきちひろさんです。

私が、最初に出会ったのは、おそらく
記憶にもないくらいの子どもの頃
きっと読んでいたであろう本の挿絵にあったと思います。

次に意識したのは、大人になる前ころ
デパートで開かれたちひろ展で、原画を見てすっかり魅せられてしまい
それから、本やカレンダーを飾ってたのしんでいます。

手元にある 「ちひろBOX」小さないわさきちひろ全集は

“まるごと一冊 ちひろの玉手箱”と帯にあるように
作品280点と、多くの方のちひろに寄せる想いがつまった
ゆめのような素敵なご本です。

眺めていると時間を忘れて、ちひろの世界に浸ってしまいます。

お花と子どもをモチーフにした、たくさんの作品のなかで
私もですが、多くの方が「チューリップとあかちゃん」を
とても愛していらっしゃいます。

私が、わが子の誕生に際して買った
「ちひろのあかちゃんダイアリー」の表紙にもなっています。

シンプルだけど、一本の赤いチューリップと
生まれたままのはだかんぼうの黒い瞳のあかちゃん・・・

なんの説明も要らない幸せな世界が、そこに広がっています・・・



子どもが生まれる前にふと出会い、手に取ったこのダイアリーで
一年にわたって、子どものことや
日々の暮らしのなかのいろいろな思いを書いていました。

慣れないことばかりのあかちゃんの世話に追われて
不安なこと心配なこともありましたが
こどもの成長を感じたり、小さな発見やよろこびが
ひと言ふた言の短いことばで、残されています。

久しぶりに読み返してみると、ほんとうに懐かしく
一生懸命だったかつての自分を
なんだかとても、いとおしく思いました・・・


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おはようございます。 (むらのかじや)
2006-03-09 09:18:58
TOMOはは さんのブログこころまちにしていました。

そして、今日まで気づかずに失礼しました。



風 好きな言葉です。風の通る街。

   ときどき寄せていただきますね!!

返信する
風の通る街、ひとの心のかよう街・・・ (風待人)
2006-03-09 10:32:17
お越しくださいまして、本当にありがとうございます!



いろいろな方のおかげで、ここまで来ることができました。



ちょうど一年前に智可等先生にめぐり合って

“親力”のブログで、むらのかじやさんともお知り合いになれて



ホントウにいろいろ考えたりお話しできて、ほんとうに楽しかったです!



どこかで、同窓会をしたい気分ですね!!



メルマガのほうもお忙しそうですが、お互い元気で

まだまだこれからやりたいことに、どしどしチャレンジしましょうね!!
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同窓会 (むらのかじや)
2006-03-09 19:08:31
親力さんを囲んだ同窓会。



 いつか出来れば良いですね。

 静岡の先生を訪ねて。



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静岡の先生を訪ねて・・・ (風待人)
2006-03-09 19:24:13
そうですね!



春休みは、意外に短いかもしれませんが



長めのお休みのときに、ぜひ皆様にお会いしたいです!!



今でも、私の祖父母のお墓は静岡県内にありますので

行こうと思ったら、本当に実現できるかもしれませんね!
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ずっとずっとむかし (Suzuka)
2006-03-20 21:11:49
いわさきちひろのご本をどれから買おうか

迷ったことがありました。



どれもすてき。

どれもほしい。



その日選んで帰ったのは、ちいさな

「わたしのえほん」

という、ひとりごとのような本でした。



ことば多くは語らず

けれど

彼女がなにを大切に生きようとしたのか。



これを読んで

ちひろの絵がほんとうに好きになりました。
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芯のぴーんと通ったひと (風待人)
2006-03-21 08:48:10
Suzuka さま



そうですね・・・



やさしい柔らかな絵の雰囲気のなかに

何を大切にして、何を語りかけようとしていらしたのか?



その一本ぴーんと通った芯の、たおやかでしなりながら

風にも折れない強さを、私も感じます。



そんな生き方に、気づかないうちに

強く惹かれている自分がいるのかもしれませんね・・・
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