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1980年以前の中学に家庭科、未必修の男性諸氏に医療従事者を含め必要かも。

[冬に旬の食材の語源] 食生活について語ろう

2019年12月01日 | 美容ダイエット
 
 
◎冬に旬の食材の語源
  そのものを指す言葉として名前があります。食材にもそれぞれに名前が付けられていますが、どのような経緯で付けられていったのか、今季の旬の食材の語源を少し探ってみることと致します。
 
魚貝類
赤ムツ
ムツというのは四国地方の方言の ムツコイに由来すると言われ、味が濃い、しつこい、脂っこいを意味する。体表がピンクがかった赤色であるから赤むつの名が付いたと思われる。
 
◇赤穂鯛・緋魚・阿候鯛・赤魚 あこうだい
 全身があざやかな赤色であることから名前が付けられたと思われる。めでたいの鯛にあやかってタイ科でなくても、色、形が似ているとあこうだい(カサゴ科)、きんめだい(キンメダイ科)のように鯛をつけているのが数百種もあるといわれる。
 
◇あら
 この魚の荒々しい習性と風貌(ふうぼう)によるものと一般に考えられ、漢字で魚扁に荒をあてている。
ハタ(ハタ科)、タラ(タラ科)、アラ(スズキ科)の三種の魚名は斑(はだら)を同じ共通の同義(どうぎ)の呼称で、ラが抜けてハタと、ハが抜けてタラと呼び、タラより変化してアラと呼ばれた。
 
◇鮟鱇Angler-fish あんこう
  肉食で歯が発達し大きなアゴをもつその色から「アカヲ(赤魚)」が転じたとする説。 岩穴にじっとしている様子を「安居」と称したとも、 口が平べったい特徴から顎に着目して「アゴ」→「アンゴウ」→「アンコウ」になった、他にも大きな口をあんぐりと開ける様から「あんぐり」の語に由来、のろまで愚か者の「暗愚(あんぐ)」が転訛したとの諸説ある。
 
◇糸縒鯛 いとよりだい
 地方により呼び名が異なり別名イトヨリ、イトヒキなどといい泳ぐ姿が黄色の横じまが金糸をねじるように見えることから名がついた。
 
◇鯛Sea bream たい
側扁(そくへん)し平たい魚に見えた事から平魚(たいらうお)が転じて「たい」といわれるようになったという。鯛の字の周は、どこにでもいるからともいう。
 
◇鱈Codfish  たら
  諸説あり、切っても身が白いことから「血の足らぬ」の「たら」の意味、皮が斑模様からマダラの「マ」が脱落。 漢字で「大口魚」とも書き大食漢で口の大きい魚から。「たら腹食う」の語源にもなっている。
 
◇鰰Sandfish はたはた
  産卵の初冬の雷がなる時期に海面下で捕らえられることが多いので魚へんに雷とも書く。鰰は雷神の古名とされ霹靂神(はたたがみ)に由来と言う。
 
◇平目/鮃Bastard halibut  ひらめ
平らな魚であること、 ひら(平)み(魚)で、扁平な体型の魚からと、表側に二つ目が並んでいる事からという説がある。ヒラメのメは魚を意味する。
 
◇鰤Yellowtail ぶり
 魚へんに師と書いて師走より旬で賞味し、成長魚の頂点にいる魚だから師が付くことより鰤の字が当てられたとの説がある。
大言海(1937年)によると脂肪が多いところから、あぶら→ぶら→ブリとなった、和句解(わくげ1662年)・和訓栞(わくんのしおり1887年)では火にあぶって食べたので「あぶり」を略し「ぶり」になった、大きく太った魚であることから身太り(みふとり)が略されたと言う説がある。武田信英の草廬漫筆(そうろまんぴつ)に年を経た魚よりフリ(経)の濁音化したものとしている。
 
◇目抜け めぬけ
捕獲するとき深いところから急に引き上げられることにより水圧の急変で眼球、浮き袋が飛び出すことから名前がつけられたという。
 
◇牡蠣Oyster かき
  掻き落として取ることからカキになった、殻を欠き砕いて取ることからカキになった掻貝(かきかい)の意味がある。Oysterはギリシャ語の骨Ostonが語源といわれカキの殻が骨のように固いことから。
 
◇帆立貝Scallop ほたてがい
  二枚貝で殻の付け根の部分両側に出っ張りがあり一面が平で殻の開閉によって海中の遊泳する。その姿が帆かけ舟のように見えることから名前がついたといわれる。
 
◇甘海老Sweet shrimp/Northern shrimp  あまえび
 甘みがあることから一般に甘エビと呼ばれる。
 
◇牡丹海老Botan shrimp ぼたんえび
 捕獲される時期と、調理したときの彩りのよさより牡丹の花になぞらえ名前がついたという。
 
◇海鼠Sea cucumber なまこ
 古くは単にコとよばれ、本来は調理をしていない生のコを指す語であり、この名残りが内臓の塩辛コノワタ([コ]の腸)、単に干したイリコ(煎り[[コ])、卵巣を干しコノコ([コ]の子)という語に残る。体色は、濃淡のある褐色、斑点が散らばり腹部は赤色を帯る。体型からまさに海のねずみのようで海鼠の字が当てられる。
 
野菜類
◇エンダイブEndive えんだいぶ
 英名であるがアラビア語からというが語源は不明。
フランス語でシコレ(チコリー)で混同して用いられることが多い。
和名はキクヂシャ(菊+レタスの和名チシャ)。ニガチシャという別名もある。
 
◇カリフラワーCauliflower かりふらわー
 ブロッコリーの変種でcauli-flowerはラテン語のcauli(コーリ)は、茎を指す言葉であったがフランス語でキャベツを意味するchouに花キャベツのchou-fleuriからcole flory、cauliflowerとなったという。
 
◇牛蒡Edible burdock ごぼう
 中国語の牛蒡が語源で、そのまま音読みしたもの。中国では草木の大きなものに牛がつけられるという。 
一説には、さらに根が牛の尾に似て牛房(牛の尾の意味)とも書くという。葉が両側に開く意味を持つ蒡を充てた漢名をあて音読みしたものと言われる。
 
◇春菊Garland chrysanthemum しゅんぎく
 4、5月の春季に淡黄色の可憐な花を咲かせることから春菊と呼ばれるようになったという。
 
  英語のcelery(セルリー)、フランス語のceleri(セルリ)からの外来語であり、ギリシャ語のparsley(パセリ)を意味するselinon(セリノン)が語源という。parsはギリシャ語で岩のようなの意味で後半はセロリで、葉がこんもりと岩のように見えるセロリをパセリとしている。
 
◇搨菜Tacai たあさい 
 地をはうように円を描くように生育する。2月(如月)頃収穫、タア(つぶれたの意)のことからキサラギ菜、タアサイ、縮み菜などとも呼ばれる。緑が色濃く暗緑色をしているので中国で黒白菜(ヘイパイツアイ)とも呼ぶ。暖かくなっても栽培できるがほうれん草のように立性となる。
 
◇体菜Chinese mustard  たいさい
 葉柄の形が杓子(しゃくし)やスプーンに似ているので、杓子菜、匙(さじ)菜、あるいは、ほてい菜などと呼ばれている。
正式には雪白体菜(せっぱくたいさい)で茎が雪のように白いことからの語源と思われる。
 
◇高菜Leaf mustard たかな
   二年生草木で丈1.2mに達し、株が大きく、葉肉も厚くオオバガラシともいわれ、高く成長する植物だったことからといわれる。
 
◇チコリーChicory ちこりー
 ギリシャ語のkichorion畑に由来し、古くから野菜として栽培されていたことによる。学名がCichoriumで英名でCicoryとしたという。和名で菊苦菜(きくにがな)は葉姿が萵苣(レタス)で、花が菊に似ることと葉や茎にある白い乳液の苦さからこの名がついた。
 
◇長薯Welsh onion/Allium ながねぎ
 円筒状の長い薯で長いもので1mもあり見てそのものの長い薯で名づけられたと思われる。
 
◇蕗の薹Butterbur sprout  ふきのとう
 雪の下から顔を出す浅葱(あさぎ)色をしたフキノトウを冬の葱(冬葱フユキ)と呼んでいたのが、フキと縮まったという説。 
江戸時代には『蕗の祖父、蕗の姑』と言ったといわれる。
 
◇蓮根Lotus root  れんこん
  花弁が散った後に中央部の花托が成長を始めこの部分は蜂の巣に似ているのでハチスとも呼ばれ蜂巣から、つまってハスに変化している。根としているが実際は地下茎。 
 
果物
◇オレンジOrange おれんじ
 サンスクリット(古インド語)のnaranga(ナグルンガ)がオレンジの語源らしい。中世ペルシャ語narang(ナラング)からアラビア語naranj(ナランジ又はナーランジ)を経て古代フランス語orengeと経由して英語のorangeになったという。
 
◇金柑Kumquat きんかん
 柑はミカン類の総称で、金は果実が熟すると黄金色になることから。別名、ヒメタチバナ(姫橘)ともいうが、ヒメは小さいの意味。漢名は金橘(きんきつ)。 
 
国語辞書の大言海(だいげんかい)は、1932〜37年(昭和7〜12年)に約8万語が収録され刊行された語源解釈書としている。
 
語源を知ることは、言葉の意味や使い方を正しく知るうえで、興味深くなり、より理解力を高めるのに役立ちます。 
 
 
 
 
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