・膠 にかわ
膠は、原料の動物の皮、骨、腱などから抽出した主成分のタンパク質でありコラーゲン(骨の場合はオセインosseinと呼ばれる)が、加熱によって変性しゼラチンとなったもの。
膠は精製が不十分なものを原料とするので、不純物を含み濃色で不透明な製品が多いが、本質的にはゼラチンと変わらない。
近年各種合成糊料の開発にともない、膠の需要は急減している。用途としては、木工の接着剤および目詰剤、染色などがある。現在製品としては、旧来の乾燥した棒状の膠「三千本膠(膠液一貫目が三千本になる)」と工業製品としての液膠がある。中国や日本では顔料を溶かし接着する絵具や墨の重要な材料としていた。
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