・メラニンMelanin めらにん
チロシン(アミノ酸)に酵素(チロシナーゼTyrosinase:水溶性)が働き、交感神経末や副腎髄質でドーパに変化してさらにチロシナーゼはドーパDopaにも作用しドーパキノンDopaquinoneという物質に変化する。フェノール物質が酸化して生じキノン類が重合した化合物であり褐変した現象をいう。
体内ではメラニンは紫外線から皮膚を防御し、日光障害や悪性腫瘍の発生を防止する働きがある。 したがってその生合成は紫外線をはじめ、メラニン細胞刺激ホルモンMSH:Melanocyte-Stimulating Hormone・副腎皮質刺激ホルモンACTH:Adreno-Cortico-Tropic Hormone・男性ホルモンなどで亢進する。何らかの原因によりメラニンが表皮で局所的に異常増加し、皮膚の再生サイクルが乱れてしまうと、シミやソバカスなどといった色素沈着となる。
チロシナーゼの活性を阻害(美白成分:アルブチンArbutin)することにより、メラニン生成を抑制する。ビタミンCがメラニン色素の沈着を防ぐ。さらにビタミンC300mg、L―システイン[アミノ酸]240mg、ビタミンE100mgの服用が進められている。食物中で空気中の酸素によるジャガイモに含むチロシンの褐変がある。
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