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1980年以前の中学に家庭科、未必修の男性諸氏に医療従事者を含め必要かも。

[カビの発生] 食生活について語ろう

2020年05月28日 | 美容ダイエット

・カビの発生Occurrence of mold かびのはっせい

カビMoldは冷蔵庫、換気扇の普及により以前ほど最近ではあまり見られなくなりましたが、それでもこれからの季節には気になる黴が発生しやすくなります。洗面所・浴室・トイレには、クロカビ(クラドスポリウムCladosporium)、アカカビ(フザリウムFusarium)がみられています。

台所は風呂場に次いでカビの発生が多く見られます。シンク・三角コーナー・排水溝・まな板など食べるものを調理する場所ですから、常に清潔にしておきたいですね。キッチンにはつねに水があること、さらに、調理時には鍋や炊飯器、食器洗いの排水溝周りなどから水蒸気が出ます。さらに、カビ、ダニや細菌のエサとなるものも豊富にあるので、カビ発生要注意のポイントととなる場所です。

風通しをよくし湿度(相対湿度)を65%以下にしておくと防げるといわれています。黴の発生には酸素、発育温度5~45℃[至適20~30℃]、水分15%以上、栄養分4つの条件が揃うと発生しやすくなるのです。細菌が蛋白質の多い肉や卵を好むのに対し、カビは炭水化物や糖を含んだ穀類、豆類、いも類に好み繁殖する傾向にあります。※相対湿度:ある温度の空気が含むことのできる水蒸気量(飽和水蒸気量)で実際に含んでいる水蒸気量を比較し、その割合をパーセンテージで表し単に湿度といった場合この相対湿度を用いられる場合が多い。

カビは糸状菌とも呼ばれ、基質に密着しまたその内部に入りこんで栄養を摂取するもの、空中に向かい成長するものに分けられています。カビの菌糸の成長は、先端部分が分裂をおこなって伸びていき最初は、無色透明ですが成育するに従い灰色ががかってきて肉眼で見ることができます。マイコトキシンMycotoxinと呼ばれ食中毒やアレルギーの原因となることもありますがその一方で、発酵食品や薬品(ペニシリンなど)を作るのに重要な役割を果たすものもあります。

真菌類(菌類:菌糸構造を有する)に属し黴の種類は、10万近くも確認していますが私達の生活環境中で通常分離するカビはおよそ数百種程度といいます。
人に有用として利用するものは、リゾープスRhizopus(クモノスカビ属:穀類、果物 至適温度30~40℃)、アスペルギルスオリゼAspergillus oryzae(米、大麦、大豆:至適温度25~35℃、強い糖化、たん白分解力がある)、ペニシリウムPenicillium(アオカビ属、チーズ製造)、モナスカスMonascus(ベニコウジカビ属、中国、マレー半島で紅酒[こうしゅ]の製造)、ノイロスポラNeuros pora(テンペ[大豆]、オンチョーム[落花生])、鰹節に付けているカビの種類はユーロティウムEurotium(和名:カワキコウジカビ、あるいはカツオブシコウジカビ)などせいぜい10種程度にとどまっています。

◇リゾープス・ジャパニクスRhizopus javanicusクモノスカビ属:穀類、果物に見られ至適温度36~37℃、白色から黄褐色に変化し、紹興酒・テンペTempeh、でん粉原料の糖化、ブドウ糖の製造に使用する糖化酵素の生産に利用する。

◇アスペルギルスオリゼ Aspergillus oryzae コウジカビ属:米、大麦、大豆に見られ至適温度25~35℃、白、黄、緑、褐色などに変化し長毛種に強い糖化、短毛種にたん白分解力があり、古くより味噌、醤油、清酒、ミリンなどの製造に利用している。

◇ペニシリウム・ロックフォルティPenicillum roqueforti、ペニシリウム・カマンベルティPenicillum camembertiアオカビ属: カマンベールチーズやブルーチーズの製造に用いられるカビで「白カビ」と呼ばれるが、生物学的には青かびの一種でチーズ製造に用いる。

◇ペニシリウム・クリソゲヌムPenicillium chrysogenumアオカビ属:抗生物質のペニシリンを製造する。

◇モナスカス・プルプレウスMonascus purpureusベニコウジカビ属、中国、マレー半島で紅酒[こうしゅ]の製造に利用している。

◇ノイロスポラ・シトフィラNeurospora sitophilaノイロスポラ属:テンペ[大豆]、オンチョーム[落花生]に利用する。

◇エレモテシウム・アシュビEremothecium ashbyii エレモテシウム属:白色から黄色に変わる菌糸でビタミンB2の製造に利用する。

などせいぜい10種ていどにとどまっています。

室内で黒カビCladosporium/ Black fungus、青カビBlue mold penicillium、赤カビFusarium head/ Red Mouldとして見られています。
黒カビは空気中に漂っているカビの中で最も存在割合が高いと言われていますが、湿性真菌で100種類以上あると言われているクラドスポリウム属の中でも、空気中や室内環境からよく検出されるのは、クラドスポリウム クラドスポリオイデス(Cladosporium cladosporioides)、クラドスポリウム スフェロスパーマム(Cladosporium sphaerospermum)の2種で空気中に浮遊するカビ胞子の20〜50%を占めます。

結露が発生して湿った場所のサッシや壁、床、エアコン、頻繁に濡れる場所の台所の流し周辺に多く見られています。住居内ばかりでなく、生菓子類のケーキ、野菜など様々な食品や衣類にも生え、白色から次第に黒色の集落をつくります。クロカビの多くは、カビ毒を生産するということはありませんが、喘息やアレルギーの原因になります。浴室のタイル目地のようなところでは、目地の奥深くに菌糸が入り込んでいる場合が多いため、表面だけ菌体を除去しても、しばらくするとまた繁殖して黒い汚れとして目立ってきてしまうことはよくあります。洗濯槽の裏側で発生することで一躍有名になった海苔のようなカビは、エクソフィアラExophialaは黒カビの一種です。傷口から感染すると炎症を起こして、最悪の場合脳まで侵入し、死にいたることもあります。
 
青カビは150種ほどが知られ主に果物、餅やパンによく発生する他、魚肉練り製品などにも発生します。自然環境中に広く分布しているカビです。有用なカビが数種存在しています。
 
赤カビは、畑などの土壌に多く生息し、二次代謝産物としてのマイコトキシンMycotoxinという危険性の非常に高いカビ毒をつくり、赤カビに汚染された食品を食べると、嘔吐や下痢などの食中毒症状や、免疫機能の低下を引き起こします。マイコトキシンの一種であるアフラトキシンAflatoxinは、天然の物質としては現在知られている中で最も発がん性の高いといわれています。赤カビの生えた食べ物は破棄するようにしましょう。
お風呂でよく見るあのピンク汚れは、水垢(みずあか)ともいいお風呂の床や排水溝の近くに発生するあのピンク汚れは、赤カビではなく「ロドトルラRhodotorula 属」ムシラギノーサmucilaginosaという赤色をした酵母の仲間です。湿気を好み、皮脂や石鹸のカスを栄養にして繁殖しカビと同じですが、カビと違い、こすると簡単に落とすことができます。
 
カビは毒性物質を生産するものも数多くあり、人にとって食中毒などを起こす原因にもなりますが、カビなどの微生物による腐敗、分解作用は、地表の動植物の遺体が分解され、ある意味、自然界の浄化に働らき自然環境を保護しているともいえるのです。
 
 換気扇自体につく油なども、実はカビやダニのエサになります。温度・湿度・酸素(空気)・養分の条件が揃うと発生してきますので25℃前後で活発に発生し30℃以上になると発生は衰え始め36℃以上では発生が殆ど止まるといいます。湿度(相対湿度)は、80%から最も発生しやすくなり、そして酸素が必要で、さらに養分を得るために菌糸を素材の内部まで伸ばしていくのです。まさにこれからの室内は、カビには絶好のすみか、環境ができあがっていることになります。
多くのカビ類はpHが下がると増殖しにくくなりますので有機酸が生まれるようにすることもよいでしょう。クエン酸水・消毒用エタノール・塩素系カビ取り剤を使って殺菌するようにしましょう。

 
 
 

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