・リノール酸Linoleic acid りのーるさん
日本人の食事摂取基準(2010年版)によるとn-6系脂肪酸(リノール酸 アラキドン酸、γーリノレン酸など)の成人の推定必要量及び推奨量を算定するのに充分な科学的根拠が得られない場合に特定の集団の人々がある一定の栄養状態を維持するのに充分な量としての目安量(AI)として11-7g/1日を定めています。
生活習慣病の一次予防を目的として、現在の日本人が当面の目標とすべき摂取量としての目標量(DG)をエネルギー量の10%未満としています。
仮に2000kcalとすると10%未満は、200kcalで、およそのn-6系の脂肪酸量は200kcl÷9kcal=22.2g以下となります。
一日の脂質の摂取量を55gとして脂肪酸摂取比率は、飽和脂肪酸：一価不飽和脂肪酸：多価不飽和脂肪酸＝３：４：３が望ましいことから16.5ｇ：22ｇ：16.5ｇ程度です。不飽和脂肪酸のn-6(リノール酸など)＋n-3(αリノレン酸など)＝１６．５ｇで４：１が適正比率とされ１３．２ｇ：３．３ｇ＝４：１となります。
リノール酸Linoleic acidは、植物性食品のひまわり油50%、大豆油50%、ごま油45%程度と多く含まれる不飽和のn-6系脂肪酸であり必須脂肪酸でもあります。
過剰摂取によってアトピー、アレルギーを起こしやすく、血栓を作りやすくして脳梗塞、心筋梗塞になりやすいことが分かり、発ガンの危険性も指摘しています。過度な摂取は避けることが望ましいとしています。
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