・貽貝Mussel いがい
イガイ科、カラス貝、ムール貝ともいう。全国的に湾内の水深20mぐらいまでの岩肌にへばりつくようにして分布する。
足糸(そくし:貝から出ている糸状の細い筋肉の束)で岩にへばりついており移動は足糸の先を切って行う。大きいものは、15cmにも成長する。
日本では三陸での養殖が多く天然物は汚染されているものが多くあり身も薄く余り食用としない。
1~3月を旬として特有の旨みがある。肉質は橙色から赤っぽい。時期により中毒を起こすことがある。
煮物、焼き物、酢のもの、ワイン蒸し、スープ、ピラフ、パスタ、フライ、クリーム煮にスペイン料理のブイヤベースによく利用している。
煮て干したものを淡菜(タンツァイ)といい中国料理に使われる。
100g中でエネルギー70kcal、水分82.9g、たんぱく質10.3g、脂質1.4gを含む。ニュージーランドで産する緑貽貝(ムール貝)よりリプリノール(Lyprinol)といわれるEPA、DHAの多い海洋性脂質複合体が筋肉の痛みを抑え、関節機能を改善するとして健康食品がある。
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