・🍓苺Strawberry いちご
バラ科、野生種(野いちご類:へび苺・キイチゴなど)、栽培種(女峰、とよのか、とちおとめ[10~20g]、アイベリー、ダナー[15~20g]、ビクトリア[8~10g]など)がある。栽培種は江戸末期にオランダより伝わりオランダイチゴともいい南アメリカの野生種が交配してできたものといわれる。
現在の品種は明治時代に輸入したもので寒さに強く湿気の多い土壌を好む多年生草本で露地栽培では長い柄の先に3枚の周囲にギザギザのある小葉がついて根株より群生、3~5月に花弁5枚の白い花を4~5個咲かせる。
花托が肥大した液果を食用にする。本当の果実と呼ばれる部分は表面に散らばる黒い粒であり一般に痩果(そうか)と呼ぶ。
かつての早出しの促成栽培は静岡で石の保温によっての石垣イチゴが主流であったが最近はハウス栽培(1~3月)が主流で、12月~翌年6月頃まで出回り、おもな産地は栃木、福岡、静岡で露地栽培の最盛期は、4~5月で旬とし、冷蔵でラップをして一週間程度保存可能。汚れを落とすのに、食塩水を使うことにより表面の汚れ落ちが良くなり甘味を引き立たせる効果がある。
主に生食しているが、イチゴ酒、ジュース、ジャム、ゼリー、ケーキの飾りにも利用する。
ジャムを作るのにペクチンが少ないので市販のものには、ペクチンが加えられたり、りんごが入っているものもある。ジャム用には、完熟少し手前のものが良く砂糖は、イチゴの重量の70%程度とし、最初は、イチゴと砂糖半量をいっしょにしてしばらく放置脱水させてから加熱し柔らかになったら残りの砂糖を加え煮詰めとろみの具合を確認する。できるだけ強火で処理したほうがよい。
乳製品と相性がよく、牛乳をかけたり、ヨーグルトとジャムを合わせるとおいしい。イチゴの糖3~7%、酸はりんご酸とクエン酸が主で1~4%、ぺクチン0.15%程度で多くはない。
赤色色素(カリステフィンCallistephin・フラガリンFragarin)は、ポリフェノールの一種で、フラボノイド系、アントシアニンに属し熟すと増加する。生でビタミンC62mg、キシリトール36㎎/100g程度含む。
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[初版2020.4.6]