・海松貝・水松貝Troughsheel・Pacificgaper みるがい
バカガイ科、二枚貝で「みるくい」ともいう。ハマグリより大きめで貝殻の表面は、暗褐色で内側は、白色の殻長15cm、殻高9cmで貝は割れやすい。常に水管という黒っぽいしわしわの足を殻の外に常に出して貝殻の中に引っ込めることがない。
ミルという海藻の多いところに生息、時にはその水管が主にミルという海藻で松葉が集まったように苔むしていることがあることから名前がつけられたという一説がある。
1~3月頃を旬とし日本全国の浅瀬、特に瀬戸内海、三河湾の湾内の砂泥(さでい)地にもぐって生息する。国内産は、減少傾向にあり高級食材として扱われ近年では主に中国、韓国より輸入したものが多い。ミルクイガイ(みるがい)の代用として波貝(白みる)が用いられることがあり偽装表示で問題されたこともありミルガイ同様水管を利用する。
主に水管を食用にして皮をはいでオレンジ色の肉質は、こりこりとした歯ごたえがありおいしい。寿司ネタ、刺身、酢の物、煮物、焼き物とし、ひもなども同様に食用となり、するめのようで甘味があり内臓も珍味。タウリンを多く含む。100g中でエネルギー82kcal、タンパク質18.3g、脂質0.4g、炭水化物0.3g、灰分2.1g、鉄(疲労回復)3.3mgを含む。