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1980年以前の中学に家庭科、未必修の男性諸氏に医療従事者を含め必要かも。

[血液] 食生活について語ろう

2020年06月27日 | 美容ダイエット

・血液Blood けつえき

  夏になると汗をかき、水分が欲しくなります。血液は水分の多くを占めていることから水分補給を重要視しています。そんな血液と水分・健康との関係について調べてみることとしました。 
 ヒトの血液量は体重のおよそ 1/13で、体重50kgの場合は、約3.85kgが血液の重さになります。体内を巡る重要な体液で、全身の細胞に栄養分や酸素を運搬、体温調整、二酸化炭素や老廃物を運び出すための媒体として重大な役目があります。
血液は、生体内で細胞が生きてゆく上で必要不可欠であり、性状や分量などは恒常性が保たれるように働いています。

人体では成人で体重の7~8%、4~6Lの血液を保有しpH7.4、比重1.05~1.06、水分80%内外、たんぱく質18~19%、ブドウ糖0.1%(80~100mg%)、脂肪0.7%(中性脂肪、遊離脂肪酸、コレステロール200mg%)無機質およそ0.9~1%(Na、K、Ca、Mg、Cl、Fe、HCO3-など)、その他に老廃物の尿素、クレアチニン、尿酸などを含みます。
容積比で血漿Blood plasma(液体)55%、血球(有形・細胞成分)45%からなります。エネルギー、各種ホルモンの運搬を行い、外傷、ばい菌に対する防御作用などの役目を果たしています。

血液のうち、血球成分は骨髄内の造血細胞で生産しています。子供の時期には脛骨のみでほとんどの造血能を担っていますが、20代の頃には失われ大腿骨や肋骨などの造血比率が高まります。成人では胸骨、肋骨、脊椎、骨盤、リンパ組織などで造血を行っています。さらに年齢を重ねると胸骨や椎骨・骨盤での産出比率が高まってきます。
赤血球では約120日で寿命を迎え、血球毎に寿命は異なりますが、老廃した赤血球は肝臓、脾臓で破壊が行われ体外に排出しています。
ただし赤血球中のヘモグロビン(ヘム鉄とたんぱく質)は排出されず、再利用をしています。心臓のポンプ作用で血液は加圧され、動脈を通じて全身へ送り込まれ毛細血管に達すると細胞間質液に栄養分、酸素等を放出し、静脈を経て心臓へと戻ってきます。
血液は、水分を体内での相当量の保持をしており、体細胞に水分を供給する重要な役割があります。

水分が不足してくると、副腎皮質からアルドステロンを分泌し、ナトリウムが尿中に排泄されるのを抑制して水分を身体にとどめます。血液の流れを血流ないし血行といい、血流がスムーズにいくように極力水分の保持に努めているのです。
また、激しい運動をして発汗が多いと、脳下垂体後葉から抗利尿ホルモン(ADH:Anti-Diuretic Hormone)をも分泌、尿細管に作用して水分の再吸収を促進しています。
水分補給をこまめにしてトイレにも2~3時間おきだと尿の色は無色、透明に近いものですが長時間トイレに行かないで我慢していると尿の色が濃く茶褐色を帯びてきます。
発汗が多いと、アルドステロンの分泌はさらに促進、抗利尿ホルモンは、尿量を減少させ水分の保持に働くのです。
急激に血液、もしくは血液の水分が大量に失われ、血圧が急激に下がるとショック状態に陥ります。これを低血量性ショック(出血性ショック)と呼びます。強い打撲により毛細血管から水分が漏出すると腫れてきますが腫れが広い範囲で発生すると、血管内、すなわち血液の水分量が減少して血圧が低下します。同様に低血量性ショックに陥ります。大火傷の場合の熱傷性ショックや、ひどい下痢のために起こる脱水ショックも、低血量性ショックです。

 生命維持は、身体内の化学反応により保持しています。化学反応は、全て水溶液中で進行するので体内の水分量を保つ事は非常に重要なことです。血液は、体内での相当量の水分を保持しているため、体細胞に水分を供給するのに大変重要な役割も担(にな)っているのです。
水分が不足してくると、ヘモグロビンが血漿中に溶けた状態にあると、血液は粘度が非常に高く、流れにくくなります。ヘモグロビンそのものもすぐに分解しやすく酸素を運搬できなくなります。
葉酸、ビタミンB12、鉄、銅などを含む赤血球は老化すると柔らかさを失い古くなった赤血球は脾臓と肝臓で処理しています。ヘモグロビン(血色素)は鉄とビリルビンに分解し、鉄は再利用し骨髄で新しい赤血球作りに用います。
ヘモグロビンは分解し黄色色素のビリルビンとなり、肝臓で水溶性化を受け胆汁の中に含まれた形で十二指腸へ排出しています。細菌の作用でウロビリノゲンへ変化し、多くは糞便とともに、一部は腸の吸収を経て腎臓から尿中に含み排出しています。
分離した鉄は肝臓や脾臓から骨髄へ送られ、新たな赤血球形成に使われます。白血球や血小板も老化すると脾臓で破壊されますが、白血球の寿命は種類により異なり、顆粒球が2~14日に対し、リンパ球はときに数十年もの寿命を持つ場合があるといいます。

体内を隅々まで張り巡らしている血管を流れる血液には生命維持に必要な成分を含んでいることから、その成分量を測定し健康を知る上で血液生化学検査Biochemical examination of blood/Blood chemistryを行っています。 

栄養(糖、脂質、アミノ酸、タンパク質等のエネルギー基質)の運搬、各種ホルモンなど作用物質の運搬、組織で産生された代謝老廃物を肺、腎臓・肝臓・皮膚・腸管などの器官に運搬する、体内の酸と塩基の平衡を維持してpHを調節する、水分代謝を調整し、血圧や組織液の浸透圧などをコントロールするなどなどです。これらのことから、組成・成分などを測定することによって健康状態の維持に役立てられています。 
  血液を、しばらく放置しておくと2層に別れ上の黄色をおびた透明な部分を血漿(けっしょう)、血清Dloob serumといいます。血清成分のコレステロール、中性脂肪、血糖などが調べられます。下の固まりのある部分を血球・血餅(赤血球・血小板・白血球・フィブリンなどの細胞性成分)成分といいいます。
血液は血球と血漿からなり、その比率は およそ40~45:60~55です。また、血球成分(血液細胞)は重量比で赤血球96%、白血球3%、血小板1%での構成です。血漿成分は水分90%、血漿蛋白質7%、そのほか微量の脂肪、糖、無機塩類で構成しています。
ヒトの主な血液成分の基準値は
比重 女1.052~1.060  男1.055~1.063 
赤血球数 女450万/mm3  男500万/mm3 
白血球数 5000~8000/mm3 
血小板 20~50万/mm3 
ヘマトクリット値 女37%  男42% 
血漿タンパク質 7% (うちアルブミン56%) 
pH 7.35~7.45 
この他、各種無機質、有機酸、グルコース(ブドウ糖)、脂質、尿素などがあります。 
血糖(ブドウ糖)は、空腹時でおおよそ100mg/100mL 

血液は、全身を循環するので、身体各部分の熱を交換をします。これにより、人の全身の体温を一定に保つ事に寄与しています。ヒトの場合、体温が摂氏34度以下、あるいは摂氏43度以上になると、脳細胞が働かなくなり意識を消失してしまいます。変動の許容範囲は10度くらいで内部環境の温度変化の許容範囲はきわめて小さいといえます。

栄養価の高い血液を食物とするのは不思議ではなく、高栄養の液体で、日本ではスッポンやマムシの生き血を飲むことで精力がつくと信じられてきました。エスキモーのイヌイットがアザラシなどを狩りで仕留めた時に、その血液を貴重な栄養源として、その場で飲むことがおこなわれてきました。伝統的生活を送るケニアに住むマサイ族は牛の血液は重要で、そのまま、あるいは牛乳に混ぜて飲んでいます。
ヨーロッパや東アジアの牧畜の盛んな地域でブラッドソーセージBlood Sausageは豚の血にタマネギや米を加え、豚腸などに詰めて湯煮してから乾燥させスペイン料理によく使われます。フランス料理では、ジビエの野鳥や野獣の血、ヤツメウナギの血を、風味付けのソースとして用いたりしています。沖縄や東南アジアでは野菜類を豚の血で炒め煮にした、レバー炒めに近い状態のもので血を使う料理でチーイリチーといわれています。

健康維持に必要不可欠な人の全身をくまなく流れている血液をスムーズに流れをよくするには水は欠かせません。水分補給を忘れずに心掛けましょう。

 

 

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