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1980年以前の中学に家庭科、未必修の男性諸氏に医療従事者を含め必要かも。

[七草粥] 食生活について語ろう

2022年01月06日 | 美容ダイエット
・七草粥 ななくさがゆ
 1月7日で人日(にんじつ)の節句で七草粥を食べる風習があります。
春の七草といえば、せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろをいいます。何か特別な野菜のように思えますがこれは至ってシンプルなのです。春の七草として健康のためのもの、秋の七草は、目で楽しむものといわれています。
前日の6日に若菜迎えといって、日中に七草を摘んで夜に「六日の年越し」ともいい、粥に入れる摘んできた若菜を水洗いして細かく刻みます。 
 七草粥を食べる風習は室町時代より始まったといわれ、江戸時代に一般的に広まったようです。

江戸時代には疫病の流行で多くの人が命を落としました。
七草ばやしが、いつしか作られ、そこに出てくる唐土の鳥というのは、その病原菌は大陸から渡ってくる鳥が持ってくるとされ、その害鳥を追い払いその年の豊作を願うという考えがありこの歌が生まれ、七草粥の行事と結びついていったようです。
七草ばやしを唱えながら、作る慣わしが残っています。
本来七草粥の準備は6日の晩、まな板の上で包丁、すりこぎ等で7草を刻みながら七草ばやしを歌うという作法です。

「七草なずな、唐土(とんど)の鳥が、日本の国(土地)に渡らぬ先に、七草(手につみいれて)揃えてスットントントンのトン・・・・・ホイホイ」などと唱え包丁で調子を取って刻む風習です。

 春の七草の生理作用としては
1.せり セリ[競り勝つ]
セリ科、香りの成分で、ピラジンが血栓を作りにくくし血液凝固を防ぎ血行をよくし、肝機能を強化する。民間療法で、食欲増進、健胃、便通をよくする、発汗を促し解熱、保湿作用があり冷え性、神経痛、リウマチによいとして用いられる。

2.なずな ナズナ[撫でて汚れを除く]
 アブラナ科、一見タンホポの葉と間違えやすいが大きくなると三味線のばちをした実をつけるどこにでもみられる雑草で、ぺんぺん草とも呼ばれる。
まだ実をつけない早春に摘み取ったものはお浸し、和え物にくせもなく食べられ、消化機能を助け精神を安定させる。

3.ごぎょう ゴギョウ(御形)[仏体]
 キク科、ハハコグサが一般的名称でままごと遊びによく葉っぱが使われていたので葉っこ草といわれていたのがハハコグサに変わったようだ。よもぎをもち草とするまでもち草ととして使われていたといわれる。健胃、咳止め、冷え性に利用していた。

4.はこべら ハコベラ[繁栄が蔓延(はびこ)る]
 ナデシコ科、ハコベで小鳥の餌にされているもので、胃炎、胃弱によく整腸作用があるという。

5.ほとけのざ ホトケノザ[仏の安座]
 キク科、なずなに似た形をしており切り口から白い汁が出てくるので区別している。ほとけのざは、どの草をあてるか疑問視されていたがコオニタビラコといわれる。痛みに効く。

 6.すずな スズナ[神を呼ぶ鈴]
  アブラナ科、かぶ、我が国古来のアブラナ科の野菜で春(3月)と秋・冬(11〜2月)に多く市場に出まわる。成分は、大根に似てジアスターゼ(消化酵素)、イソチアシアネート(辛味成分:老化防止)を含む。

7.すずしろ スズシロ[汚れのない清白]
 アブラナ科、今でいう大根のことで辛味成分(生育初期、根の部分に多い)は、イソチオシアネートの脂肪分解・ピロリ菌撃退作用が有る。アミラーゼの消化酵素が多い。ビタミンCは、内部より外皮に近いほど多く含む。その他にオキシターゼ(ポリフェノール酸化酵素:蛋白質、脂質分解、発ガン物質〈こげ:ベンツピレン〉抑制、解毒作用)、カタラーゼ(酸化還元酵素:成分損失、変色に関与)、グリコシターゼ(配糖体加水分解酵素:栄養の吸収をよくする)の酵素を含む。


これらの新芽を摘んでよく水洗いし、軽く茹でたほうが食べやすく、みじんに刻んだものをお粥に入れ塩を振り入れ戴きます。近年では、フリーズドライ製品を市販しているとか。便利になりましたが食感はいかがなものでしょうか。
七草粥を食べて一家の厄払いをして今年一年健康に過ごすことを願います。

 
 
ご愛読頂きまして有難うございます。よりよい情報を情報をお届けしてまいります。
 
 
[初版2020.1.6]
 

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