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英語なんて怖くない ダリちゃんの居酒屋英語教室

Mother is a Fussy Eater(母さんは食べ物の好き嫌いが激しい)

Dali   At one time, I visited my family in the US with my wife Reiko. Near my parents’ house was a delicious, but a little bit expensive, restaurant. The menu each day of the restaurant was different. They only made four or five main dishes per day. That day’s menu was lasagna and some fish dishes.
ダリちゃん ある時わしは妻の冷子とアメリカの家族を訪れたんだ。両親の家の近所にはとてもおいしいがちょっとお高いレストランがあったんだ。そのレストランのメニューは日替わりで、1日にたった4-5種類のメインディッシュだけだったんだ。その日のメニューはラザーニャといくつかの魚のメニューだった。


Me   Sounds yummy! 
 おいしそう!


Dali   Since mother loves lasagna, she ordered it. I don’t remember what Reiko ordered. I don’t even remember what I ordered. 
ダリちゃん 母はラザーニャが大好きなので、それを頼んだ。冷子が何を頼んだのか覚えていない。わしが何を頼んだのかさえ覚えていない。


Me   You remember lasagna only.
 ダリちゃんはラザーニャだけ覚えてるんだね。


Dali   Yes. While eating, I noticed mother was picking things out, while eating lasagna. I asked her, “Why are you removing those tiny pieces of mushroom?” The mushroom was chopped up into small pieces. She said, “I don’t like mushroom.” If she had realized that there was mushroom in the lasagna, she would not have ordered it. I said to her, “Mushroom has almost no taste on its own. Just eat it.” She replied, “Don’t worry. I’ll just take the mushroom out and eat it.” I said, “Mushrooms have no taste. Almost nothing. Tell me, have you ever tasted mushroom?” She said, “No….” Finally, she got a little bit angry, “Dali! Leave me alone!” The fact is, she will not try food that she has never eaten before.
ダリちゃん そう。わしが食べていると、母がラザーニャを食べながら何かの食材を外によけていることにわしは気づいたんだよね。わしは母に「なぜ細かく切ったマッシュルームをよけてるの?」て聞いたんだ。マッシュルームは細かくみじん切りにされていた。母は「マッシュルーム嫌いだからよ」と言った。もし母がラザーニャにマッシュルームが入ってることに気づいてたなら、頼んでなかっただろう。わしは母に「マッシュルームはそれ自体ほとんど味がないんだよ。食べてみたら?」と言った。母は「大丈夫。マッシュルームをよけて食べるから」と答えた。わしは「マッシュルームには味がない。ほとんど無だ。ねえ、今までマッシュルームを食べたことあるの?」と言った。彼女は「ないけど……」と言った。最後には母はちょっとムッとして「ダリ! 私の事はほっといて!」と言った。母は今まで食べたことのない食材は食べようとしないんだ。


Me   Funny!
 おもしろ~い!


Dali   The story continues. My brother’s wife’s mother is a connoisseur of fine food. She is also a little bit rich. At one time, she managed a kind of reception at my brother’s house. I think the reception was in celebration of my brother’s first baby. There was a lot of delicious food at brother’s house, and his mother-in-law managed everything. She had caterers come in and called a band for the reception.
ダリちゃん 話には続きがあるんだ。わしの弟の奥さんのお母さんは美食家で、ちょっとリッチなんだ。彼女はある時わしの弟の家でちょっとしたレセプションパーティーを企画したんだ。弟の初めての赤ちゃんのお祝いだったと思う。弟の家にはとってもおいしい料理が並べられていたんだけれど、弟の義理のお母さんが全部お膳立てしたんだ。お祝いパーティーのためにケータリングや音楽バンドを呼んだんだよ。


Me   Sounds like fun.
 おもしろそう。


Dali   A large variety of food was served. One of the hors d’oeuvres was a tiny pastry cup filled with some kind of mayonnaise and tuna salad. Mother has a peculiar idea about fish. She hates all fish. She eats no seafood at all, except one. This being canned tuna made into salad (i.e., canned tuna and mayonnaise). She likes it very much. But canned tuna alone, she would never eat. It must be mixed with mayonnaise. So in these tiny pastry cups, there was some tuna salad. Caterers prepared many hundreds of them.
ダリちゃん たくさんの種類の食材が供されていた。オードブルにはマヨネーズソースかなんかで和えたツナサラダの載ったちっちゃなペーストリ―カップがあった。わしの母は魚に対しては変な思い込みがあったんだ。母は魚は全部嫌い。彼女はシーフードはまったく食べない。ツナ缶のサラダ(つまりツナ缶のマヨネーズ和え)以外はね。母はそれだけは大好物だ。でもツナ缶だけだったら決して食べようとはしない。マヨネーズ和えでなければだめなんだ。で、それらのちっちゃいペーストリ―カップの中にはツナサラダが載ってたんだ。仕出し屋さんはそれらを何百と用意していた。



Me   Hmm…
 ふ~ん……


Dali   Mother came across that tuna salad. She tasted it and found it delicious. So she grabbed another one, yelling, “I have never tasted such delicious tuna salad! The tuna is so soft.” She couldn’t stop eating it. 
ダリちゃん 母はそのツナサラダを見つけたんだ。母はそれを食べてとてもおいしいと思った。で、もう一つ手に取って「こんなおいしいツナサラダ初めて食べたわ! なんて軟らかいツナなの!」と叫んだ。もう止まらなかったんだ。


Me   Yummy!
 おいしそう!


Dali   And then brother’s wife’s mother came by. Mother told her, “Mildred, this is the best tuna salad I have ever tasted!” Mildred replied, “No, Sarah. This is not tuna salad. This is crab salad.” At that point, mother turned pale and vomited onto the carpet.
ダリちゃん で、その時、弟の奥さんのお母さんが通りかかったんだ。わしの母は彼女に「ミルドレッド! こんなおいしいツナサラダは初めてだわ!」と言った。ミルドレッドは「違うのよ、サラ。これはツナサラダなんかじゃないの。カニサラダなのよ」と答えた。その瞬間、母は青ざめてカーペットに「おえっ」したんだ。


Key words(キーワード)
fussy: (つまらないことに)騒ぎ立てる、小うるさい、神経質な
connoisseur: 鑑定家、目きき、くろうと
hors d’oeuvre: 前菜、オードブル
peculiar: 妙な、変な、異常な、特有の、固有の
grab: ひっつかむ、ひっ捕らえる
vomit: 吐く、もどす、吐き出す

Comments(コメント)
In Japanese, we can describe Dali’s mother as Kuwazu-girai. Kuwazu-girai is an expression that means the aversion of food to which one has never tried. But there seems to be no English word just right for the Japanese.
日本語ではダリちゃんのお母さんを「食わず嫌い」という。「食わず嫌い」とは食べてみたこともないのに、その食べ物をはじめから嫌って食べないことをいう。でもその日本語にばっちり合う英単語は無いみたい。

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コメント一覧

eigo-no-benkyo
Keiren-san:
そうなんですか。面白いですね。旦那さんはネイティブなので、お話を聞いていてとても参考になります! また、色々教えてくださいね。
hasunohana1966
私の夫、『食わず嫌い』で自分が嫌いだと判断したら、絶対に食べない人です。
なので、見つからないようにマシュルームや人参を小ギザミにして
隠し入れてます。
で、美味しいと言う時は、何が入っているか言わないようにしています。
無理に食べさせないようにするのって、忍耐作業ですよね。
eigo-no-benkyo
ありがとうございます。これからも、頑張りますのでよろしくおねがいします。
rune0825
はじめまして。
う~ん、日常使いの英語、大変参考になります!
これからブログ、楽しみにしています♪
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