湯めぐりシリーズNo.57
平成18年6月10日(土)~11日(日)
三香(さんこう)温泉 上川郡弟子屈町屈斜路391-15 01548-4-2140
泉 質 単純泉(弱アルカリ性)
源 泉 52.3℃ pH値8.4
効 能 神経痛、筋肉痛、冷え症、アトピー
食 事 夕・朝食ともに食事処
宿泊料金 ¥7,200
早朝7時発、往路は終日雨模様。しかし、お天気までは予約できない。
与えられた条件のなか、雨は雨として受け止め楽しめばいい。
雨の中での露天風呂、風流であり風情があっていいではないか。
国道12号線~石北峠~美幌峠を経由し、屈斜路湖に突き出た和琴半島にある、正当な温泉…
待望の三香温泉に到着。雨はピタリと止んだ。
いつものように、まずは露天風呂へ…ここがこの温泉のご自慢だ。
さっき玄関口で迎え部屋まで案内してくれたご主人が、膝上までズボンをたくし上げて湯面の
浮遊物を網ですくっている。「雨や風のあとに、木の葉や木の実が湯面に落ちるんですよ…」。
露天風呂は三槽に仕切られていて、いちばん手前が熱めの湯。
二槽目、三槽目…と湯口から遠巻きになるほどぬるくなる。三槽目などは、体温よりすこし高めの
湯温だから、湯船に身を浸していたら眠くなるほどだ。
お湯はちょっと焼け焦げたような匂いがする。
内湯も部屋の真ん前で、利用しやすい。全四室の、こじんまりした湯宿だ。
夕食前に三度の湯浴み。その都度缶ビールをあおるから夕食時にはすっかり出来上がっている。
それでも追加の熱燗三本は、いつものノルマである。これがなんともいい気分だ!!
献立はごく素朴な家庭料理で、肉などいっさい使わず質量も丁度よく大満足だ。
きょうの宿泊客は、われわれともう一組。食事中、色々な話しで盛り上がった。
群馬からのアウトドアー派のご夫婦連れで、もう二週間も道内を旅行して歩いているらしい。
宿に泊まったり、行き当たりばったり、道の駅で車中泊したりの気ままな旅を続けている。
きょうはキャッチ・アンド・リリースしての、いとう釣りを楽しんだそうだ。明日は塘路湖でウオーミング
アップをしてから、カヌーで釧路川を下るとのこと。
名前を聞くような、やぼはしないが、奥さんは水泳のコーチと言うし、ちょっとすると「水川さん」か?…
しかし、昨年来道したときは十勝岳に登ったとのこと、「山谷さん」かもしれない。
朝風呂の際、えぞリスがえさ台でひまわりの種を頬張っていて、その仕草がとても可愛い。
久しぶりに小鳥が囀る、新緑の木々に抱かれた閑静な宿で静寂な一夜を満足して過ごせた。
帰路は、せっかくここまできたからは…と、川湯~硫黄山~摩周湖まで足を延ばした。
摩周湖は、相も変わらず霧の中に身をひそめている。いつ来ても神秘の湖だ。
阿寒湖~道東道(足寄~清水)~日勝峠~夕張経由帰宅。全行程770キロ
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます