人というのは、自分のフィルターを通して、人の話や情報を聞き取るものです。
セラピストが話したこと。。
クライアントさんは、すべてそのまま聞いているでしょうか?
いいえ、クライアントさんの思考、心を通して聴いています。
(※カウンセラーはクライアントの言葉をそのまま100%聞きとろうと努力しています。それが仕事なのですが)
そこに意味があるのですが、
今日は、また違った角度でそこを見ていきます。
今までのブログで、敏枝さんの体験談をご紹介しています。
それはオーラソーマのお勉強をする段階で、
レベル3に進む前にエッセイを提出するという課題があります。
そのエッセイをあえてその原文をそのまま載せています。
としえさんという方がどんな人なのか?どんなプロセスでオーラソーマと関わることになったのか、ということを知ってもらうため、
本人の希望もあり、紹介しています。
私はティーチャーとして、生徒さんのエッセイを拝見するのはとても楽しく、うれしく
そして自らにとってもとても勉強になるので、
このシステムはとても有意義だと思っています。
私自身が生徒だったこと時のことを振り返ると、課題を提出することはとても時間も労力も必要で大変だっったことを思い出しますが、
やりきった後、その意義を感じることができて、よかったと思っています。
自分の中でかなり、自分のことが整理できるからです。
で、話は戻りますが、
生徒さんのエッセイを読んでいると、
あれ?、こんなこと言ったかしら、
あれ?こういう風に言ったはずはずなんだけど・・・
ということがたまに出てきます。
ありがたいことにエッセイを読んだ後、
その後コース中にそれらのことをシェアしますので、
誤解があることや、理解への補足説明をして、修正することができます。
たとえば、コンサルテーションの体験談でよくあること、(ここ重要)
セラピスト・コンサルタント・プラクティショナー、カウンセラーなどの立場の人が、
「こうこうこう・・・」と話したことは
クライアントさんのフィルターを通して、伝わっていくことが多いです。
オーラソーマは無理強いしないセラピーなので、
決してこうしなさい、こうしたほうがいいですよというようなアドバイスや指導はしません。
大抵の場合、選ばれた色にはこういう意味がありますが、どう感じますか?どうでしょうか?
と質問形式で、ご自身の答えを探求していくわけですが。。。
たとえば
、完ぺき主義で、自分で納得できなければ前へ進めない。
まだここができていないから、私はだめだ、できないというレッテルを張って、できない理由を探し続ける。
それについて、お話を進めていく中で、
そんなことをしているといつまでたっても前へ進めないのだから、完ぺき主義はやめて、どんどん怖がらずやってきなさい。
などカウンセラーは決して言いません。
話の中にはいろいろなやり取りがあり、カウンセラーは鏡となって
その方のお話をそのまま繰り返します。(リピート、オウム返しをする)
すると、そのおうむ返しされた言葉によって、(それは自分の言った言葉なのですが)
はたと大きく深く気付くことが多いのです。
そういうやり取りがあるのですが、クライアントさんからすると、
セラピストに結論としてそう言われたと記憶されることが多いです。
実が自分が言った言葉なのですが。
今回のエッセイでも、
コンサルテーションの中で、
そして先生からの一言、「先の事は考えずに取り敢えず今の事だけ考えてみては?」。
と言われたとありますが、
ちょっとニュアンスが違うのですね。
たくさんのお話の結果、ご自身が
「そうです、私は結構先のことを考えてしまって、結局いつも同じことの堂々巡り、一歩も身動きができずにいます。そうだ、先のことは考えず、とりあえず今のことだけ考えればいいんですね」
それをカウンセラーはその言葉を繰り返します。(リピート手法)
「結構先のことを考えてしまって、いつも堂々巡り、一歩も身動きができずにいるんですね。そして、先のことが考えず、とりあえず今のことだけ考えればいいなと思うのですね」
というように、
その時、、、いやでもまだ私はここにいて、考えているほうが安全だし安心できるから、変化したくない!とクライアントさんが思った場合、
話の展開は違ってきます。
「でも。。私はそうは言っても、こういう事情があるから今はできない」などと話は変わっていく可能性もあるわけですが、
その方が、そうだ!そういうことだと思えば、次の段階(次のボトルの話)へ進んでいきます。
ということで、話は長くなりますが、
(これでもはしょっていますのでわかる人にはわかるけど、よくわからないという人もいるかもしれません)
そして一例にしかすぎません。
最初の、
そして先生からの一言、「先の事は考えずに取り敢えず今の事だけ考えてみては?」。
というのは、
「としえさんは、先のことは考えずにまずは今のことだけを考えてみようとおもうのですね?」
という疑問形になっていたと思われます
ですが、ご本人からすると、セラピストがそうすれば?と言われたという記憶になることが良くあります。
他にも、ありましたね。。コース中のシェアでわかったことですが、
としえさんいわく、ある話のプロセスで、先生から「私には愛がないといわれました」
これには私もびっくりです!
決して、○○がないというネガティブ形で言うことは、カウンセラーはまずありえません。
たとえば、「愛情について、最近なにか考えることあるいは思い当たることはありませんか?」というように、
必ず疑問形から話が始まります。
「あなたには愛がありませんね~~」ということはないです。
ここにもお話の展開があるわけで、
「愛情について言えば、最近恋愛がうまくいっていません。彼と別れようと思っているところです。
でも彼がいないということは、、、、」などと話しが続き、
それについてカウンセリングしていて、ご自身の答えを見つけていくわけですが、
時間がたって、コース中そう言えば
私は先生からあの時「愛がない」と言われ、それについてその後いろいろありまして、、、などという話だったのです。
私も他で、オーラソーマで、愛がないと言われたというような話はよく聞きますが、
カウンセラーが言ったのではなく、それはご自身がそう思っていてそう受け取った
イコール、この方がそういう心の状態だったことを示していることが多いものです。
(それは70%の確率で、30%はカウンセラーがうっかり言ってしまったということもあるようなので
襟を正す必要がありますが)
話が内輪だけで、しかもコース中なのでそれが修正される機会があるとよいですが、
よくあることに、
全く違う環境で、たとえば友人や知人、あるいはほかのプラクティショナーやティーチャーが
そのまま聞いてしまうと、
え~~、あの人そんなこと言ったの!!!?
あのスクールではそんな教え方しているの!?
逆に、え~~あそこではそんなことも話していないの??
クライアントさんは、100%聞いていません。
話したことを忘れていることもありますし、
フィルター通して聴いていることもありますす。
これが悪いということではなく、
そういうことが当たり前で良くあることで、それが通常のことと思っていることが大切と思います。
新聞マスコミ、ネット情報もしかり。
そのまんま、うのみにすることは危険です。
ちょっと距離を置いて、引いてみることで真相というものが分かってくることが良くあります。
特に最近はネット依存症の人が多いと言われています。
情報に振り回されすぎないように、冷静に
自分の目と耳であるべく正確に情報を確認することが必要でしょう。
エクリュではオーラソーマをニュートラルにお伝えしていこうと努力しています。
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