ビジネスとプライベートの狭間「頭でっかちと心でっかち」

このところ企業研修を多く担当させていただいております。

特に、パーソナルカラーシステムを導入して

客観的な視点から、各人の個性を引き出し、

他者に対してよりよい印象を与えることができるよう

カラーの効用を学ぶ講座が主に求められます。

たとえば、今携わっているジェエリーの販売員様向けの

カラーの研修では、

個性にあった似合う色があるということをまず認識していただきます。

これはお客様向けではありますが、まずは自分自身をことを見直してみると

意外や意外、

自分の好きな色（主観的な色）

似合う色（客観的な色）が違っていることが多くあります。

雑誌やネットでの情報やら、

憧れの芸能人の真似やら、

過去のちょっとしたきっかけによって

片寄ったアイデアを自分のものをしてしまっている場合

見直しの機会を得ないで行くと、ずっと一生そのままで過ごすということが起こりえます。

前回の研修でも

たとえば、ゴールド系が似合う方がシルバー系の色が好きであるがゆえに

身に着ける色はずっとシルバー系というケース

もちろん、シルバー系の色はベーシックな色でどんな色とも合わせられるので

無難であり間違いとは言い切れないわけですが、

実は、ゴールド系の方がより肌色がきれいに見えて、人から見た印象が良くなることを

知ったならば、その後の人生どうでしょうか？

基本を身にしみこませた後は自由を得ることができます。

ゴールドもシルバーも自由自在に操れます。（重ね付けなど）

ただ、この自由が難しいと思う人は色が好きであったとしても

色に関わる仕事（ほとんどの仕事は色に関わる）で、楽しみややりがいを見出すことができないでしょう。

基本を超えてこその道というのはどの世界でも同じこと。

タカが色ってくらいに思っている人は、

色は方程式程度で扱えると思っているようですが、そうはいきません。

研修では時間が２時間から１日、長くて２日間なので、

そのさわりを知ることになるわけですが、それをきっかけに

色の創造の世界へイメージを膨らませることができる人が

実践の世界で（販売なら売上げ）大いに役立てることができます。

好きな色に固執する人は、

自分の好きな色を人にも押し付けるでしょう。

でも、人々のそれぞれに個性を持っていて

それに合わせる柔軟性とニュートラルな感覚を身につけて、創造・想像できる人は

相手にふさわしい色、たとえそれが自分では得意ではない色でさえ

美しいものとしてととらえることができて、スムーズに相手に合わせたピッタリの提案をしていくことができるでしょう。

エクリュのちょっと気になるカラーの世界