NPO法人静岡県環境カウンセラー協会

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[会報3号] 私の活動日記

2004年03月29日 | 環境カウンセラー通信 しずおか No.3
私の活動日記
市民部門 小関幸子/裾野市


 3月16日、県地球温暖化防止活動推進員研修会で活動発表をしました。
 昨年10月の裾野市環境大会と今年1月の裾野市消費生活展に参加して取り組んだ事を題材に発表しましたが、15分の短さをあらためて痛感しました。いかに効率よく言葉を選んで伝えることができるか思い悩んでいましたが、翌日の静岡新聞にはほぼ主旨通りにまとめられていたので(さすがプロ)少し気を取り直しました。地域別に分けた意見交換では、男性が元県職と元企業の環境保全担当の3人と女性が地域活動家3人のバトルで、まるで環境カウンセラー協会の事業者部門と市民部門のすれちがいそのままで、ちょっとうんざりしてしまいました。市町村の環境担当は公害係だった頃からのつきあいで企業人を選出したのだと想像できますし、企業の環境保全のノウハウから学ぶべきことも多いでしょう。また、○○研究会では温暖化防止活動なんて昔からやってきているので「今さら」発言があるのに対して、それは会の中だけでしょうと突っ込まれたりしていて、果たして同じ方向性を持つまでに成長できるのやら、このまま勝手に行くのやら、というところです。他のグループから「男性は会社では環境をやっているみたいだけれど、家に帰ったらからっきしだめ」という発言が印象に残ったと、男性が発表されました。良い討論のできたグループだったのでしょう。
今年度は各市町村から1人ずつ(2人区もあり)推薦されて出ていることもあって、市町村に認識してもらうためということで、文書はまず役所に届きます。裾野市は問い合わせるまで、ずっとあたためてくれているので、直送を要望したところ、それは裾野市の環境に対する温度が低いからだと一蹴されてしまいました。とんだやぶへびで、私を出している事こそ温度が高いんじゃと反論するのが精一杯でした。地域温暖化防止活動推進センター設置に関しても云々を少しとばして、補助金が100万(?)出るのだからやればいいではないかとの県職発言があり(ただし、この2件は交流会でのオフレコ発言)県はそう来るのか、市町村合併推進で補助金をちらつかせているのと同じ手口なんだ、と県との深―い溝がその時実在するのを感じました。事実と真実が明確に使い分けられて、今日も県政は行く――そうだ、静岡空港をLCAしたらどうなるのかな。誰か教えて下さい。
 久々に駿府城に登城したらどっと疲れてしまい、消費エネルギーな1日でした。

 3月18日、裾野市家庭排水浄化推進協議会(県由来の名称は長くて困ります)研修会で、裾野市の上水道について学びました。
 昨年の富士山憲章フォーラムの資料で、裾野市の1人1日あたりの給水量が富士山周辺市町村の中でダントツに少なかった(さらに全国平均よりも)原因を解明すべく、資料を取り寄せたところ、数値の申告まちがい(有収水量を出していた)と判明したのですが、県の給水量のリストには企業の揚水量は入っていないことに気づいてしまいました。湧水保全というテーマのもとに出てきた資料で、しかも何社かの主要企業を集めていながら、最も重要な企業の揚水量を総体として把握できる資料ではなく、グラフとか表とかが出てくると、何か正しいような気がしてしまいがちですが、そこに落とし穴があると思った方がよさそうです。(地球温暖化防止活動の「家庭ねらい」もその口と見ています)そこで、裾野市の上水道担当に、そのあたりも聞こうと臨んだところ、会員からは、水栓の水漏れはどの業者に来てもらえばいいのか――蛇口の構造と節水パッキンの説明があったので――自宅の水質を調べてもらったらPHか塩素濃度が0.8だったとか、ぐぐっと基礎にひきずりもどされた質問が出て、この13年は何だったのだと暗い気持ちになってしまいました。追い討ちをかけて、我家の地区の配水場を見学できたのですが、新しい井戸が出来ていて、そこから(愛鷹山水系)60%と従来の水源から40%(富士山水系)ブレンドになっていたことを知り、裾野市の水としてボトル詰めされている上流(富士山水系)のものが一番おいしく、ミネラルが多いということでした。

 3月24日、NPOエコハウス御殿場の企画によるファイバーリサイクル会社ナカノ秦野工場見学会に参加しました。
 10年前には中古(輸出用)、ウエス、反毛が30%ずつの扱いであったのが、今はウエスは18%となっているとのことです。原因として、①工場が海外へ進出している②ISO取得のために使用後ゴミになるウエスを使わず、紙を使ってゴミ重量を減らしているか、レンタル方式を採用している、があげられました。油をふいた布の行き先を変えただけの汚れの移転でしかないといきなりからISOの欠点指摘をやられてしまいました。過日の温暖化防止活動推進員研修会の意見交換でも、沼津、三島がISOをとっているので清水町もと働きかけているという話が出かけたので、ISO14000シリーズ取得は、あくまで決めた範囲内のことで、RDFを抱える御殿場市などは市全域が環境都市になったわけではないと水を向けると、いや実はISO推進のため市職は連日の深夜残業で書類づくりに追われているなどといった現実も出てきたりしていて、そろそろISOほころび出現ではないでしょうか。(トータルなアセスメントがほしい!!)「ボロ屋」(なつかしい言葉に出会ってしまいました)から出発し、経費の方がかかってしまう現状にもくじけず、自然から得たものを自然に帰すのコンセプトをつらぬく会社でありました。リサイクルはリサイクル製品を使って初めて完成するんですよというきびしいパンチもトイレットペーパーの例を使って繰り出してこられるのですが、反毛製品もウレタンには太刀打ちできず、フリースも再生はアウトで、廃棄をするときの手立てのない石油製品が強敵となっているとのことです。エコハウス御殿場との取り組みでは、古着は選別されて納入されてくることと、数年来の信頼関係で結ばれていることが、ナカノ(株)とのファイバーリサイクルの強い推進力となっていることがわかりました。

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