NPO法人静岡県環境カウンセラー協会

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[会報1号] 静岡県環境カウンセラー協会会報の創刊にあたって

2003年11月28日 | 環境カウンセラー通信 しずおか No.1
静岡県環境カウンセラー協会会報の創刊にあたって
                                   会長  兼子博吉

 会報の創刊にあたり一言ご挨拶を申し上げます。会報の発刊は、当会発足以来会員一同の念願であり、事務局を始め関係者の間で検討を重ねて参りましたが、このほど努力の結晶として日の目を見ることになりました。発刊にお力添えを頂いた各位に対し厚く御礼申し上げます。
 本号は、まだ未熟なものであり、引き続き改善・改良を重ね皆様のご期待に応えられるものとし、環境情報や協会活動のコミュニケーション手段の一つとして活用していきたいと考えています。皆さんのご感想・ご意見等をお寄せいただきたいと思います。
 さて、環境カウンセラー制度が創設されてから7年になりますが、登録者数は全国では3000人を上回り、本県でも現在81人となっています。
 昨今、わが国を含め世界の諸情勢は、テロ事件、拉致問題、戦争、また暗く不安で先行き不透明な政治経済など薄ら寒いことが多く、環境に関する話題や報道は一時に比べグッと少なくなり社会の隅に押しやられてしまった感があります。
 こうした状況下においても、環境問題の深刻化は進み、環境に対する各主体の意識の変化とともに、環境カウンセラーに対するニーズや期待は今後一層高まって行くものと考えられております。
 環境省においては、こうしたニーズや期待に的確に応えていくため本制度の見直しを行いました。
 本協会もかかる情勢下、創立4年目を迎えましたが、今後はこれまでの環境カウンセラー制度の普及・啓発、会員増などに努めるとともに時代の変化に即応した会員の資質向上にかかる研修会や自主環境保全活動推進事業などへの一層の取り組みを図り、行政を始め広く県民の要請に応えていけるものにして参りたいと考えて居ります。
なお、事業の実施にあたりましては、関係団体等との連携を密にし、その効果についても配慮していくことが必要だと考えています。
 会員各位はもとより関係機関の皆様には、一層のご指導・ご支援の程改めて宜しくお願い申し上げます。

[会報1号] 環境カウンセラー登録制度実施規定の一部改正について

2003年11月28日 | 環境カウンセラー通信 しずおか No.1
環境カウンセラー登録制度実施規定の一部改正について

 
本年6月の総会のときに、制度改正の動きについてお知らせいたしましたが、8月18日付けで改正が発表されましたので、概要をお知らせいたします。

1. 改正の趣旨
 環境カウンセラー登録制度は、環境に関する専門的な知識や豊富な活動経験を有し、その知識や経験等を活用して環境保全活動に係る助言等を行いうる人材を環境カウンセラーとして登録・公開し、その活用を図ることにより、環境保全活動を推進するものである。平成8年度に本制度が創設されてから間もなく7年を経過し、登録者も3,095名(事業者部門1,993名、市民部門1,284名、うち両部門登録者182名)に達しているが、登録者の活動を一層推進することなど制度の活性化が求められていた。
 このため、総合環境政策局に設置された「環境カウンセラー登録制度に係る検討会」において、検討が行われ、本年6月に報告書「環境カウンセラー制度の推進方策について」が取りまとめられた。この報告書を踏まえ、「環境カウンセラー登録制度実施規程」(平成8年9月環境庁告示第五十四号)の一部を改正する。
※検討会報告書「環境カウンセラー制度の推進方策について」は、下記のホームページアドレスで御覧になれます。
http://www.env.go.jp/policy/counsel/kento-kai/index.html

2. 改正の主な内容
(1) 活動実績等の報告
  環境カウンセラーの活動状況を把握するため、毎年、環境カウンセラーとしての活動実績等を記載した報告書の提出を求めることを加える。(第9条)
 
(2) 研修の実施方法
・従来、同一内容の研修を全国2ヵ所以上で開催することと規定していたことを改め、単に、研修を毎年全国2ヵ所以上行う規定とする。(第10条第1項)
  このことにより、新規登録者向け研修の他に、多様な専門的な研修を研修毎に全国各地で開催するなど、環境カウンセラーのニーズに一層合った多様な研修を行うことができるようになる。
・新たに登録された環境カウンセラーに対しては、一回目の更新までに環境カウンセラーとしての活動を円滑に開始できるよう研修を義務付ける。(第10条第4項)
 
(3) 更新の要件
・更新申請書の提出期間を運用実態に合わせて改める。(第11条1項)
・毎年、活動実績等報告書を提出していることを更新要件とし、特に1回目の更新を受けようとする者については、それに加えて研修の修了も要件とする。(第11条第2項)
 
(4) 活動実績等報告書の公表
  依頼者が適任の環境カウンセラーを探しやすいよう、登録簿と併せて活動実績等報告書を公表するよう改める。(第12条)
 
(5) その他
  運用実態に合わせて様式を定める。
   
3. 施行期日
公布の日(8月18日)から施行する。                          

[会報1号] 富士山憲章制定5周年記念フォーラム

2003年11月28日 | 環境カウンセラー通信 しずおか No.1
富士山憲章制定5周年記念フォーラム
                              市民部門 小関幸子/裾野市


11月20日(木)「あなたは富士山のために何ができますか」の呼びかけで開催された富士山憲章制定5周年記念フォーラムの富士山憲章シンポジウム第1部の分科会「富士山の水・湧水の保全と活用」の報告者として参加しました。
 裾野市家庭排水浄化推進員としての活動の中から、「富士山の水に対する家庭での取り組み」という与えられたテーマに沿ってまとめました。生活の中の水はどこからやってきて、どう使われ、どういうしくみで捨てられていくかを水探検隊になって調べてみよう、排水の汚れを減らすために何ができるか考え実行しようというストーリーですが、与えられた時間内で充分伝えきれなかった思いは残ります。事前に2回の意見交換会があり、様々な団体の方の本音を聞くことができたことも収穫でした。当日、進行の土一先生の直前のスピーチの中で、家庭での取り組みに求められているのは「節水」ということがわかり、正直慌てました。事前のたたき台の書類にこのことばが頻繁に出て来ていて、全般的にも報告者が言いたいことと違う項目が含まれているという申告は何回かしていたのですが、当日資料にも最後まで残っていたのが「節水」で、私はこれを言うために呼ばれたのかとも思えて、少し不本意な1日でした。企業の方も内部の改善はできるけれど、どれだけ地下水を汲み上げて良いのかわからないと言われていました。数の点で家庭はねらわれやすい(改善を求められやすい)けれど、量としては圧倒的に揚水量の多い企業に対する規制や指針を示すのは県の仕事でしょうと強く思っています。基礎となるデータの収集などは、まだこれからというところでしょうか。
 裾野市の水環境をあらかたとらえ、下流・上流に目を向けたところだったのですが、環富士山の一員というステージにいきなり引き出されたとまどいも残る一方、富士山麓の住民である誇りを学んだ気がしました。

[会報1号] 発電普及活動について

2003年11月28日 | 環境カウンセラー通信 しずおか No.1
発電普及活動について                          
                  事業者部門 高田泰久/長泉町

私は企業内で環境管理の業務を担当しており地域活動等にも参画する機会があることから具体的な環境カウンセラの活動を行いたいと考えてきました。
今回紹介することは太陽光発電を中心とした自然エネルギー推進の組織活動について報告します。
私は、昨年2月に4.5kwの太陽光発電設備を導入しました。この時期から東電管内に太陽光発電所オーナーによる自然エネルギー推進活動のグループを作る動きが始まり、私はこれに参画しました。現在、この会の各県単位での地域交流会も活発に活動を始めています。
この会は、本年5月に東京電力管内を主とした太陽光発電所のオーナーを会員として設立し、太陽光発電所ネットワーク(略称 PV-Net)と銘々しました。会の目的は自然エネルギーの利用を通じて持続可能な社会形成を一市民の立場から寄与するために、情報の交換や提供、意見の発表、自然エネルギーの利用促進事業等を行い、太陽光を中心とした自然エネルギーの活用と利用を普及させようとするものです。
会員は現在742名で家庭の主婦から自然エネルギーを専門とする大学の教授まで多種多様であり、参加目的も設備の資金回収効果を上げたいとする会員から環境問題を真剣に考える会員までさまざまです。会の組織と活動は、東京都内に事務局を置き、役員として十数名の理事を選出しています。理事会以外に企画調査委員会、機器情報委員会、交流活動委員会、普及広報委員会、データ分析委員会、総務財政委員会等の分科会を持ち各地域からの委員を含め、ワーキンググループを構成しています。そして各県単位の地域交流会を組織しています。
静岡地域は富士川以東が中心ですが「PV-Net静岡交流会」と称して32名の会員に対し私を含めた8名が世話人として活動しています。静岡地域では本年5月の全体会の設立に対し意見交換会を実施したり、地域交流会のあり方について話し合いを進めて来ました。現在は地域世話人会にて太陽光発電の普及と会員増加に向け、静岡県全域の活動を展開するための計画作りを検討しています。
具体的な計画として12月7日(日)には下記のとおり、一般の参加希望者を含めた「第2回PV-Netフォーラム静岡」を開催します。
日時:12月7日 午後14:00から
会場:三島市商工会議所C・D会議室
(三島駅より南へ徒歩3分、三島市民文化センタ前)
内容:①特徴のある太陽光発電所の事例発表
②適正な発電ができているかのPV健康診断
③静岡県全域を目指した活動の輪を広げるためのPVマップ作り
④意見交換
⑤懇親会(有志により会場を移し居酒屋で)
環境カウンセラー活動をPV-Netの組織活動と一体化することは疑問を持つ方もいるかもしれませんが共に環境問題への取組みを目的としており、相互のPR効果も生まれるため私の取り組み活動の主体としたいと考えています。
環境カウンセラの皆さんの中にも、太陽光発電設備を設置し自然エネルギーの活用を考えたい方はPV-Netへ参加してみませんか。多くの方に12月7日の「第2回PV-Netフォーラム静岡」へ参加していただけることを期待しています。

太陽光発電所ネットワーク
URL:www2.greenenergy.jp
高田発電所 
URL:
www.asahi-net.or.jp/~jj6y-tkd/solar-menyu.htm

[会報1号] 県立吉原工業高校における環境の講義

2003年11月28日 | 環境カウンセラー通信 しずおか No.1
県立吉原工業高校における環境の講義
                         事業者部門 河島義郎/富士宮市
 
10月30日(金)に富士市の高台にある県立吉原工業高校のシステム化学科2年生(42名)、3年生(38名)を対象に講義をしました。依頼された講義内容は次の通りです。
 3年生 企業等の環境問題について
     第1時限、第2時限(計90分)
2年生 環境問題全般について 
    第3時限、第4時限(計90分)
 これは、吉原工業高校が「産業界と高等学校との交流事業に係わる講師の招請」を県に依頼したところ、県から静岡環境教育研究会(エコエデュ)の守屋さん(当協会会員)へ依頼され、守屋さんのご都合によって河島が引き受けさせていただいたものです。
 私の勤務先の業務の関連で取引先の企業の皆様や私が住んでいる富士宮市役所の職員の皆様へ環境の講演をしたことはありますが、高校生への講義は初体験のため、どのような内容にするか少々戸惑いました。環境についての知識と意識の面で、高校生は大人なのか子供なのか?(実は、私の次男も高校2年生なのですが・・・)しかし、工業高校の生徒さんですから、いずれ企業で技術的な仕事に関わるようになると思われますので、企業が環境問題に取り組む理由や環境配慮設計、LCAなどを身近な商品を例にしてわかりやすく説明したりすることにしました。
 当日、学校へ到着し担当の先生にご挨拶して、PCや液晶プロジェクターの準備を確認しましたら、何もしていない、とのこと。事前にEメールでお願いするとともに、レジメも添付していたのですが、そのEメールを先生はご覧になっていませんでした。急いで準備してもらいました。工業高校ですから機材は整っていますし、PCに詳しい先生も当然おられますので安心しておりましたが、使用したPCが不調でプロジェクターへ信号が転送されず、替わりのPCでやっと準備完了、約20分遅れで講義スタートとなりました。
 事前に先生から、学習態度が非常に悪い生徒がいるかもしれませんが、とのお話しがありましたので、覚悟して講義に臨みましたが、生徒諸君は静かに話しを聴いてくれました。こちらからの問いかけにも応えてくれました。
 先生のご要望に応えられたのか、生徒諸君は理解して環境意識を高めてくれたのか、フィードバックをいただいていませんのでわかりませんが、私自身にとっては良い経験で勉強になりました。また機会をいただければ、ぜひ再挑戦させていただきたいと思っています。

[会報1号] 環境カウンセラーのための情報リンク集

2003年11月28日 | 環境カウンセラー通信 しずおか No.1
環境カウンセラーのための情報リンク集
                                        事業者部門 中村 央/浜松市
調査等に活用しているホームページを紹介させていただきます
環境省 http://www.env.go.jp/
EICネット http://www.eic.or.jp/index.html
日本環境協会 http://www.jeas.or.jp/
全環連 http://www.napec.or.jp/
NEDO http://www.nedo.go.jp/
省エネルギーセンター http://www.eccj.or.jp/
Google http://www.google.com/intl/ja/
インターネット版『官報』 http://kanpou.npb.go.jp/
法令データ提供システム http://law.e-gov.go.jp/cgi-bin/idxsearch.cgi
環境報告書の無料請求サイト http://www.ecohotline.com/php/index.php
八都県市廃棄物問題検討委員会 http://www.8tokenshi.jp/
公共ホームページ http://www.goodsite.gr.jp/index01.html
Webラーニングプラザ http://weblearningplaza.jst.go.jp/
サイエンスチャンネル http://sc-smn.jst.go.jp/
インターネット電力講座 http://www.tepco.co.jp/kouza/menu-j.html
医学辞典 http://www.banyu.co.jp/merck/index.html

[会報1号] 書籍案内

2003年11月28日 | 環境カウンセラー通信 しずおか No.1
書籍案内
                            市民部門 小関幸子/裾野市

・山の自然教室               小泉武栄著 岩波ジュニア新書443
・調べてみよう エネルギーのいま・未来   槌屋治紀著 岩波ジュニア新書444
・調べてみよう 暮らしの水・社会の水    岡崎稔・鈴木宏明著 岩波ジュニア新書439
・全地球凍結                川上紳一著 集英社新書0209G
・尾瀬と鬼怒沼               武田久吉著 平凡社ライブラリー971
・シリーズ地球と人間の環境を考える 04環境ホルモン   西川洋三著 日本評論社
・「社会調査のウソ」 リサーチ・リテラシーのすすめ   谷岡一郎著 文春新書110
以上、最近朝日新聞の書籍欄で案内されたものが多いですが、リサーチ・リテラシーは身に付けておくべきと思います。

[会報1号] お知らせ

2003年11月28日 | 環境カウンセラー通信 しずおか No.1
お知らせ
○ 書籍案内
・ 中小事業者のための新しいエコアクション21  取組の手引き
    環境省総合環境政策局環境経済課 課長補佐 川野光一著
    社団法人 全国環境保全推進連合会 発行
・ 中小企業の新しい「環境経営」入門
    山中芳夫監修  岡崎亘博編著    チクマ秀版社
○ 研修案内
  ・環境教育リーダー研修基礎講座~やってみよう環境教育~
     日時:2004年3月25日(木)集合9:30~26日(金)解散18:00
     会場:蔵前干潟(愛知県名古屋市港区)、名古屋市宿泊青年の家(同市緑区)
     詳細は同封のパンフレット参照願います。
○ H15年度会費未納の方は、納入をお願いいたします。
    会費のご納入はお振込み又は現金にてお願いします。お振込みは下記の銀行受取人口座あてにお願いします。なお、振込手数料は振込人がご負担願います。
銀行名  静岡銀行県庁支店
預金種目 普通預金       口座番号 0259400
受取人  静岡県環境カウンセラー協会  専務理事 矢木 格 (ヤギ イタル)

[会報1号] 編集後記

2003年11月28日 | 環境カウンセラー通信 しずおか No.1
編集後記 
 何とか第1号を発行することができました。一部の方から会報名の案をいただきましたが、第1号の内容をご覧頂いてからの方がイメージが湧き易いと考え、会報名は懸案事項として第2号に持ち越しとさせていただきます。次号までに多くの皆様からの「名案」を期待しています。
すでにいただいた案を、以下にご紹介します。ありがとうございました。
  ・富士の白雪   ・エコふじ  ・ふじの国
・エコシーン(The Environmental Counselors Society of Sizuoka News)

 原稿寄稿にご協力いただきました方々には、厚く御礼申し上げます。次号(来年1月?)では、事務局が整理に悲鳴をあげるほどの多くの寄稿をお願い致します。(河島)

◆発行 静岡県環境カウンセラー協会  静岡県静岡市追手町9-6
◆発行責任者 矢木 格