人生崖っぷち・磐石映画 (基本ネタバレ有)

崖っぷちな人間を見てホっとしよう!という趣旨のブログ
人生磐石な人間も一応取り上げてます。

そして父になる   崖っぷち度80% ネタバレ有

2013年11月13日 09時55分26秒 | 崖っぷちな映画


6年間育てた息子は、他人の子でした

時間か血か。
究極の選択を迫られる家族のお話




カンヌにも行きましたぜ



もっと攻めようよ!

地味過ぎる!!!ドヤ感0!!!!!


ほら、外国の姉ちゃん達はもうドヤ感しかないよ
これぐらい押せ押せですよ。







しかし作中のお二人はとてもキレイなので問題なし。




ある日突然病院から電話があり
行って見たら「取り違えてましたさーせん」と言われ茫然自失の夫婦




帰りの車中。
「やっぱりそういう事か」
という福山雅治のセリフが何とも嫌な感じだった。
元々自分ほど優秀ではない息子に対して苛立ちを感じていた事もあって
どうにもやりきれない様子。

奥さんは奥さんで子供との時間を一番長く過ごしてきた母親なのに
取り違えられていた息子を交換するか否かを夫に任せっきりで自分の意見無し。


ん~モヤモヤする。


もう一方の家族は裕福では無いけれど和気藹々と楽しそうなおウチ
そんな家族を見て福山が一言

福山「そんな家族多いんだったら息子下さいよ」
リリーフランキー「負けた事がない奴は人の気持ちが分からない」
と言い返され撃沈。


結局息子を交換し、生活していく事に。

しかし全く懐かない。
思い通りにならない血の繋がった息子。

もう一方の家族はというと
結構馴染んで兄妹とも仲良くやっているのだった。

そんな様子を見て


「ウチは二人とも引き取ったって良いのよ」


はい、言われてしまいましたー
ブーメラン

結局6年間育てた息子を選んでおしまい。


この映画がここまで評価されている理由が分からない。
夫婦二人の話し合いは無く、弁護士に愚痴ってどうこうする感じもハァ?って感じだし
一番ダメなのは
福山雅治父性0
彼から父性を感じられないのが一番良くない。
父になってないよー
これからもアンタは息子に対して求めてばっかりだろうよー

違う役者さんに演じて欲しかった

JUNO/ジュノ 崖っぷち度50%

2013年06月03日 01時33分33秒 | 崖っぷちな映画



ジュノは16歳の女子高生。ある日ボーイフレンド・ポーリーとの間に子供が出来てしまう。
産む事を決意し、親友のリアとともに里親探しを開始!
フリーペーパーで郊外の高級住宅街に住む美男美女夫婦を見つけ養子縁組の契約を結ぶが…。





この映画、子作り現場から始まる
初めて同士でイスって…

主人公は16で妊娠と言うショッキングな出来事から目を背けず
「芽は小さいうちに摘むわ」と言って中絶しに病院へ。

病院の前に着くと
「赤ちゃんは皆生まれたがってる!」
と叫びながら中絶反対を訴えるプラカードを掲げた同級生に遭遇
「心臓も動いてて痛みも感じるし爪だってもう生えてるんだよ!」

「・・・ツメも?」


そんなこんなで産む事を選択し両親に報告。
「もう養父母も決めてあるからー!」と言った感じで終始淡々と
ポジティブであっけらかんとしたアメリカンガールな主人公。

とても羨ましい

両親も驚きはするがとにかく協力的!
優しくて理解力のある可愛いお父さんにネイリストの継母はジュノとの距離感が丁度良い。

親友のチアガールもユーモアがあって美人
ボーイフレンドでお腹の子の父でもあるポーリーは
「それって本当に俺の子?」とかいうフザケた決まり文句を決して言わないタイプの穏やかな男の子。





高級住宅街を進んで行くと養父母の豪邸が

そこに住むのは超ステキな夫妻
この映画、基本的に嫌な人が出てこない
ジュノはトイレに行くと言って家の中をコッソリ嗅ぎ回る

階段には夫妻のラブラブ写真が何枚も飾られ
奥さんの化粧台は高級化粧品やら何やらで溢れている。
うらやましいハァハァ


その化粧品を勝手に使うジュノ
「クリニークのハッピー!弾けるようなトップノートが素敵」
トップノートとは、香水をつけて、最初の約20分間の間に香ってくる第一印象のフレッシュな香りのことを指すらしい。知らなかった

奥さんのヴァネッサはとにかく子供が欲しいらしく
5年間頑張り、その後養子縁組に精力を注いだが土壇場で断られた経験有り。
ジュノの事も信頼しきれていない様子。

「大丈夫、自分では育てられないから!もし可能ならここで今すぐ産んで
二人にプレゼントしちゃいたいくらいだよ」

「ジュノ!あなたって良い子ね!


出来ればお腹の赤ちゃんの成長過程を見せて欲しい!というヴァネッサの要望にお応えして
ジュノは検診後に養父母(仮)の豪邸を訪ねる。
旦那さんのマークが出迎えてくれた。ヴァネッサは留守。
ジュノはマークと二人でソファに座り何だか怪しい雰囲気



家に帰ったジュノに対し継母が
「普通はそんな事しちゃダメよ」と約束無しにイキナリ家を訪ね
結果マークと二人きりで過ごした事を嗜める。

ジュノはこの事に逆ギレし、家を飛び出しボーイフレンドのポーリーに会いに行くが
「好きに生きて良い、同級生の子とデートでもすれば?」と思ってもいない事を口走る。
後日、本当に同級生の子とデートするポーリーに激怒したジュノはその足で再び養父母(仮)のもとへ。


するとまたマークがジュノをお出迎え、自分の部屋へと連れて行く。

「ニューヨークへ移る。離婚するよ」

いきなりの爆弾発言に状況がつかめないジュノ

「何で離婚なんかするのよ!どうなっちゃうの?」

じゃあナゼ君はこの家に来るんだ?と言われてしまう。
確かに下心は透けて見えていた


そこへヴァネッサが帰宅。
ジュノは家を飛び出し車の中で号泣
泣き止むと一枚の紙を取り出しそこへ何やらメモをして養父母(仮)の家に置いてくる。






修羅場を潜り抜けてきたジュノは我が家の居心地の良さに気が付く



一回り成長したのかポーリーにも素直に謝り仲直り


紆余曲折を経て、ジュノも落ち着きを取り戻し出産。
「赤ちゃんには会わなかった。だって私の子供じゃないから」

その直後ヴァネッサがジュノの産んだ子を抱く姿が
あのメモには「あなたがまだ本気なら私もそのつもり」と書いてあったのだ。

出産直後のジュノの元へポーリーが駆けつける


二人で仲良くギターを弾き語りするシーンで the end




とにかく主人公ジュノの性格がサッパリしていて好感が持てる。
16で妊娠出産って…DQN過ぎるとは思ったが
この映画は同じ題材を扱う他の作品とは一味も二味も違うので安心して見ていられる。

本来ならば崖っぷち度100の所をジュノのポジティブさのおかげで半分の50%
一番崖っぷちだったのは返却日付を勘違いして延滞料金とられた私だろう。

ピアニスト 崖っぷち度100%

2012年12月03日 18時03分40秒 | 崖っぷちな映画






絶対に家族と見てはいけない映画 【ピアニスト】


ピアノ教師のエリカは、厳格な母の支配から逃れられずにいた。
病的なのぞき趣味とマゾヒズムの世界に生きるしかなかった彼女の前に
工学部の学生ワルターが生徒として現れ、エリカは彼に惹かれていく。
そして音楽院の大学院に入学したワルターはエリカに愛を告白。
そんな中、長年の欝屈が暴発したエリカは暴挙に出るのだった


毒親の徹底した監視下で男性とお付き合いも出来ず
流行の服も着られない主人公は40過ぎ・・・


そんな彼女が【超絶イケメン】と出会い
いきなり両思いになってしまうというファンタジー羨まし過ぎる



しかもピアノまで弾いちゃって凄いのなんのって


しかし彼は知らない。
エリカの本性を…


エリカは異常性癖で自分の性器を傷つけたり、人の営みを覗き見し放尿
Hなビデオが見放題のお店に行って他人の使用済みティッシュを嗅ぎまくったりするのだ。

そんな事を1ミクロンも知らないイケメンはエリカに猛アタック!
フランス人だから誘い方もスマート!
「愛の為に全て捨てよう」的な事も普通に言ってのける!!!



ついにはエリカを追いかけてトイレの個室までよじ登りそのままダイブ!
(このシーンがとんでもなく格好良い!このシーンのみで映画作っても許されるくらいのダイブ!)
エリカも根負けし、ここから本題突入!
異様な男女の交じり合い…


が、エリカの異常性に気づき・・・さすがのプレイボーイ超絶イケメンも悩む。
でもやっぱりイケメン!スグ前向きに!
週末に一緒に田舎に泊まりで出かけようぜ!とか言ってくる。

「いや、待て!とりあえず不幸の手紙渡すからそれ読んで」とエリカ

まあ結局読まずに家へ押しかけるイケメン。
毒親をよそに、エリカの部屋へ2人で閉じこもりドアを箪笥で塞ぐ。
さあ!盛り上がって参りました!とばかりにイケメンもヤル気まんまん!!!
「いやいや、あんた手紙読んでないじゃん」とエリカ
仕方なく手紙を読むイケメン。

「私はドM殴って罵倒して首絞めて!他にも、もろもろ酷い事沢山やって!」との手紙でした。
しかもその後嬉々として大人のオモチャを出してくる始末。
手に負えないとばかりに出て行くイケメン…


あああ・・・逃した魚は大きかった


そう、エリカはイケメンを追いかけ、待ち伏せし何とかご奉仕させて貰おうとするが失敗に終わる。



それでもやっぱりイケメンも気になって仕方が無いらしくエリカ宅へGO!
初っ端から罵声浴びせまくり殴りまくり、倒れた所を更に蹴飛ばすというドSっぷり
エリカの方は理想と現実のギャップに打ちひしがれたのか止めてくれと言うばかり。
だが手紙通りに行動するイケメンは結局最後まで致してしまう。
茫然自失のエリカ


翌日、コンサートに出る為会場入りする。
エリカはコンサートの事などもはやどうでも良いという雰囲気
とにかくイケメンを探す。

やっとイケメン登場!と思ったら「どもー!楽しみにしてまーす!」とあっさり。
他の仲間達と一緒に行ってしまう。


一人残されたエリカはカバンに潜ませていたナイフを取り出し胸へブスっと一突き。
そのままコンサート会場を後にする。








最後のエリカの無表情が恐ろしい。
もう崖っぷちというより崖から真っ逆さまといった方が正しい気がするぐらい血迷っていた

この映画、話と主人公の悲惨さがもうどうしようも無いくらいの後味の悪さを残してくれます。
ですがイケメン俳優ブノワ・マジメル様のおかげで99.9パーセントくらい救われている。
もう彼が登場するだけで画面が華やか!ここまで万人受けするイケメンも珍しい。

人にオススメ出来ない、家族・友達・恋人と見るのは絶対にやめてほしい
かと言って一人で見ると暗くなって落ち込むという稀に見る映画。
でも個人的には好きです。

今回の名言
「僕達の関係はナットとボルトにしか思えないんだ」

サンセット大通り 崖っぷち度100%

2012年11月30日 09時54分35秒 | 崖っぷちな映画





言わずと知れた名作【サンセット大通り】

借金取りに追われていた売れない脚本家のジョーは、
サンセット大通りに建つ一軒の寂れた大豪邸に逃げ込む。
そこは、サイレント映画時代の伝説的女優ノーマ・デズモンドの住まいだった。



飼っていた猿が死んだので(この時点でとんでもなく不気味)
猿の亡骸を葬る為、棺桶屋を邸宅に呼んでいたノーマは
借金取りから逃げて来たジョーを棺桶屋と勘違いし招き入れてしまう。

話をするうちにジョーが脚本家という事が分かり
彼を雇う事にするのだが…




ノーマは自ら執筆した脚本をジョーに加筆修正して貰い
その作品の主演女優として銀幕にカムバックするという計画を立てている。

その作品というのがサロメなのだ。
16歳のお姫様サロメを自分で演じようとしている!!!
ちなみにノーマは50歳。


不気味で広大な邸宅にはプールやテニスコートまである。
そして大広間にはスクリーンまで完備されており、そこで若き日のノーマ主演サイレントムービー鑑賞会が開かれる
美しかった頃の自分に囲まれながら生活している様はホラーそのもの!




私を待っているファンが山ほど居るのよ!
送られてくるファンレター、自分のブロマイドにせっせとサインするノーマ・・・
全て執事が用意しているものとは知らずに。

奇妙な生活に辟易しながらも背に腹は変えられぬとばかりに耐えるジョー。
しかし大晦日の晩、決定的な事が起こる。

年越しパーティーに招かれたジョーはノーマに買って貰ったタキシードを着込み
大広間へと足を運ぶ。

そこに居たのはノーマただ一人。

「招待客は?」
「誰も来ないわよ、あなたと私2人だけ」

「君に僕は相応しくない、君にはもっと大物でないと」
バチーンッ!!!


フラれたノーマは平手一発かますと自室へと階段をのぼっていく。


ジョーも震え上がり、ノーマ邸を脱出!
若者が集まる友達のパーティーへと急ぐ。
しかしパーティーの最中ノーマ宅に電話をかけるとノーマが自殺未遂をした事が分かり
すぐ屋敷へ戻ってしまう。
なんと両手首をリストカット・・・それにしても凄いベッドだな



さあ!ここからヒモ生活の幕開けである

ご自慢のプールで泳いだりしちゃう

しかしノーマは若い男が手に入ったからと言って満足するような女じゃない
何としてでも映画の世界へ戻り、脚光を浴びなくては!
昔なじみの映画監督へ会いに行き映画の約束をとりつけるノーマ
監督は「考えておく」と言っただけなのにノーマの方はもうヤル気まんまん!

金に物を言わせ、自宅エステしまくり!
シワ伸ばしの目じりテープが可愛い


ジョーの方はというと若い女性脚本家と共同執筆で脚本を仕上げようと
夜な夜な出歩くのだった。
そんな様子を察知して「女ね!?女に会いに行ってるのね!」と狂気の沙汰であるノーマ。

ついに共同執筆者である女性を調べ上げ、電話!
ジョーが自分に囲われている事を暴露してやろうという魂胆である。
が!!!そこへジョーが・・・

激怒し、出て行こうとするジョー

そんなジョーへ銃を突きつけ「出て行かないで!」とすがるノーマ
しかしジョーは振り向かずにさっさと玄関へ・・・
その時!

バンッバン!
撃たれたジョーはプールへダイブ!

大スクープとばかりにわんさか集まるマスコミ!野次馬!
ここからが最大の見せ場である。


「カメラが来てるのね!」
執事「準備は整っております」

完全に映画撮影だと思い込んでいるのだ。


煌びやかに着飾って階段の踊り場へ現れるノーマ
「これはどのシーンなの?」
「宮殿の階段です」
「いいわ」

お姫様サロメになりきり、階段を一段ずつおりていく。
ライトやフラッシュを大量に浴びながら〆のお言葉。

これこそが私の人生、スター以外にありえないのよ!





個人的にはノーマの執事マックスがとても良い味を出していて凄く好きになってしまった。
出かける時の「奥様、アイシャドウの濃さが左右で若干違います」と言うシーン
これほど仕事の出来る執事はマックス以外には居ないだろう。