大晦日の夜。
遠くから聞こえてくる除夜の鐘は中々良いもんだと思っている。
ところが昨今、うるさいとクレームが寄せられ、止めるところが増えてきているらしい。
何とも無粋な話である。
確かに寺の近くの人にしてみればうるさいのだろう。
だが、今に始まった事ではない。
そもそも大抵の場合、寺の方が先にあるし、日本人なら大晦日に除夜の鐘はつきものと分かっているはず。
寺の近くに居を構えるなら、文句を言うなと言いたい。
若者にしか聞こえないモスキート音のように、年齢によって聞こえたり聞こえなかったりする音がある。
日本人には風雅に聞こえる虫の声が外国人には雑音でしかないとも聞く。
同じ音でも風情を感じるか騒音と感じるかは人それぞれなのかもしれない。
だとしたら、やはり多数をもって判断するしかない。
除夜の鐘をうるさいと思う人は、恐らく少数派。
ノイジーマイノリティーに屈する傾向はあまり宜しくない。