先週の土曜日の朝刊に、駅前のアミコビルに移設する木工会館の設計、施工業者の応募が4件あったとの報道があった。
来年の7月の開館を目指すとあるが、8月末にはそごうが撤退する。
アミコビルの核をなす「そごう」がなくなっても、その方針は変更しないらしい。
これは如何なものか。
木工会館の移転計画が公表された時点で、そごう閉店は明らかになっていない。
アミコビルへの移転自体もおかしな話だとは思うが、キーテナントを失った巨大ビルへの移転を強行するのはもっとおかしい。
アミコビルのテナント減少は徳島市としては頭の痛い問題。
しかしながら見捨てるわけにもいかない。
アミコビルを見捨てることは、即ち駅前を見捨てること。
そんな姿勢は、買い物客が激減し撤退も視野に入れているそごうに対して見せてはいけないこと。
徳島市としては市を挙げて駅前の活性化に努力しているとアピールする必要があったはずなのだ。
その1つが木工会館の移転という見方は強ち間違ってはいないと思う。
その効果があるかどうかは不明だが、市としては藁をもすがる思いではなかったか。
とにかく空きスペースを埋めたいという一心で。
ところが背に腹は変えられない。
そごうは徳島市のラブコールを蹴り撤退を決めた。
ならば木工会館の移転も白紙に戻すべきではないのか。
そごうに代わるキーテナントを市は探しているらしいが、それは極めて困難。
下手をすれば巨大ビルの大半が空洞という結果にもなりかねない。
県都の玄関に巨大な廃墟ビル。
それは、そごうに代わるテナントが速やかに入る可能性より遥かに現実的である。
そんなビルに移転させられる木工会館はたまらない。
沈みかけの船に乗せられるようなもの。
駅前の一等地で、南からの日差しを遮るように建つアミコビル。
サイズダウンも含め、このビルをどうするか、将来図を描かずして木工会館移転を強行することは無責任の誹りを免れないだろう。
こんなようなことを思って書いた雑文を地元紙に送ったら今日の朝刊に掲載された。
実名が晒されるのは嫌だが(だからFacebookもやっていない)、仕事も辞めたし、影響もないだろうし、責任もないし、顔も出ないし。
まあ、偶には良いか・・・。
ボクの予想を裏切ってそごうの後が凄いことになったら、それはそれで素晴らしいこと。
それでも木工会館の移転はどうかとは思うが・・・。