コドモ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヤだよ～ダ。　　　　　　　　　　　　　

朝、キャリーバッグを手にした途端、脱兎のごとくカーテンレールに登られた。

いいよ、追いかけないよ～。

知らん顔をするのが、一番いい。
その後、普通の朝の支度をしながらキャリーバッグを置きっぱなしにしておいたら、
自分から近寄ってきた。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　


なんでここにあるの？と気になって仕方がない様子。
それでもそのまま放って、会社に出かける。

朝、通勤途上で会った会社の友人に、
「今日はワクチンを打ちに行くんで午後半休～。」と言ったら、
「子供みたいね。」ふふふ、と笑われる。

午後、焦って家に戻り、まずはご機嫌とり。

　　　　　　　　　　　　なんかへん？　　　　　　　　　　　　　　↓キャリーバッグ


ジャスミンになんとなく疑われている気配。　
それでもジャスミンは、キャリーバッグを気にしてはいない。　成功成功。

　　　　　　　　この時間にアイスクリ～ム？


はい！　この直後ッ！キャリーバッグに捕獲。　私はどんどん賢くなる。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ジャスミンちゃん、こんにちは。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　センセイ こんにちは・・・

　　　　　　　　　　　は～い、プッチンプッチン。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

注射、ちょっとびっくりする猫ちゃんもいますからね～と言われ、



カラーをはめられた。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　


わぁ、ジャスミン懐かしいね。よく頑張ったよね、前に。

どこの猫ちゃんも経験した、思い出したくない思い出だろう。
大丈夫、すぐ終わるからね。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　3種混合ワクチン

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　チクンですぅ。　　

ジャスミンは、まるで騒ぐでも、わめくでも、暴れるでもなかった。

偉かったね＝！　

友人が聞いたら、また「子供みたいだね」と言われそうだ。

「アレルギーはないみたいですが、今晩はちょっと様子を見ておいてください」と
先生に言われて帰ってきた。

そして現在のジャスミン。

　　　　　　　　　　　　　　ママなんか、きらいダぁ


ちょっとスネながらも、自動給餌器の上の台に乗ってご飯を待っている。

私のコドモは、今晩の様子も、すこぶる良い。

そして、コドモは、親の愛情をわからないまま成長していくのだ。


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