にゅる~
昨日の東京はすごかった!
バケツをひっくり返したようなどしゃ降り。
洗面所の窓から外を見ると、すぐ裏の運動場が湖になっている。
こんな時は、軟弱な私鉄沿線はすぐに遅れるので、朝7時前に家を出る。
↓すごい荒れ模様。
電車は予想通り大幅な遅れ、殺人的な激混み!
急行電車は止まっているのか走っているのかわからないくらいノロノロしている。
車掌さんが、「ご気分の悪くなられたお客様は、お早めに近くの駅でお降りになり・・」
といつも通りのアナウンス。
近くの駅に降りたくたって、近くの駅にいつ着くんだ。
ご気分もご機嫌も悪くなるというもの。
↓ なにか機嫌の悪い猫
車内が暑くなったからと、冷房を入れてくれた。 助かった。 冬だけど。
乗客は何層にも重なり合って自分の体形分のスペースすらない。
殺気立っている車内。
こらこらこら!
私のすぐそばに中学生の兄弟が向かい合って小さな円陣になっているのが見えた。
二人とも下を向いている。 時折上げる顔がそっくり。すぐに兄弟とわかる。
こんなに混んでいるのにゲームなんかしてんじゃないよ!と思いながらよく見ると、
その兄弟の真ん中に、ランドセルを背負った小学生の男の子がいた。
お兄ちゃん二人は、大人に混じって必死に小学生の弟をかばっていたのだ。
時折下の弟に向かって「大丈夫?」「もうすぐだよ。」とかわるがわる声をかけている。
君達ふたりはきっと素晴らしい大人になることだろう。
そして、しばらくすると3人は電車を下りて行った。
感動して見送る私のすぐ前に、さらさらの髪の毛をキチッとポニーテールに束ねている
女の子がドドドっと押されて乗ってきた。
今流行りのバレッタ風の飛び出た留具が、私の目の前に凶器のように迫ってくる。
そして、この人は頭を振るのがクセらしい。
その都度、ポニーテールの尻尾が私の頬や目にピシピシ当たる。
ぴちゃぴちゃ
こらこらこら!
ちょっとぉ、と注意をしようかと思った矢先、その女の子が急にしゃがみこんだ。
え!?
私はあわててその子の腕を持ち、背中を抱え込みながら
「どうかされたんですか!?」と聞いた。
「にもつが・・・」
はい?
「荷物を落として・・・」
しっかり持ってろ!と言いたいのをぐっとこらえ、林立する人ごみの足もとをまさぐる
その子を手助けし、体を支えてやった。
私は下にいる彼女に向かって「見つかりました?」と何度も訊く。
いっぱい見つかった
ようやく見つかったらしく立ち上がろうとするが、立ち上がるスペースは・・・ない。
私は大根を引っこ抜く感じで、カノジョの腕を持って引っ張り上げる。
立ち上がって来たカノジョからは、ひとことも・・・何の言葉もなかった。
「どうも・・・」も、会釈すらなかった。
むふ
電車は遅れに遅れ普段40分くらいのところを1時間半かかり、家を出てから3時間、
やっと会社にゴールした。
こちら、ひたすら我慢のオトナです。
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バケツをひっくり返したようなどしゃ降り。
洗面所の窓から外を見ると、すぐ裏の運動場が湖になっている。
こんな時は、軟弱な私鉄沿線はすぐに遅れるので、朝7時前に家を出る。
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電車は予想通り大幅な遅れ、殺人的な激混み!
急行電車は止まっているのか走っているのかわからないくらいノロノロしている。
車掌さんが、「ご気分の悪くなられたお客様は、お早めに近くの駅でお降りになり・・」
といつも通りのアナウンス。
近くの駅に降りたくたって、近くの駅にいつ着くんだ。
ご気分もご機嫌も悪くなるというもの。
↓ なにか機嫌の悪い猫
車内が暑くなったからと、冷房を入れてくれた。 助かった。 冬だけど。
乗客は何層にも重なり合って自分の体形分のスペースすらない。
殺気立っている車内。
こらこらこら!
私のすぐそばに中学生の兄弟が向かい合って小さな円陣になっているのが見えた。
二人とも下を向いている。 時折上げる顔がそっくり。すぐに兄弟とわかる。
こんなに混んでいるのにゲームなんかしてんじゃないよ!と思いながらよく見ると、
その兄弟の真ん中に、ランドセルを背負った小学生の男の子がいた。
お兄ちゃん二人は、大人に混じって必死に小学生の弟をかばっていたのだ。
時折下の弟に向かって「大丈夫?」「もうすぐだよ。」とかわるがわる声をかけている。
君達ふたりはきっと素晴らしい大人になることだろう。
そして、しばらくすると3人は電車を下りて行った。
感動して見送る私のすぐ前に、さらさらの髪の毛をキチッとポニーテールに束ねている
女の子がドドドっと押されて乗ってきた。
今流行りのバレッタ風の飛び出た留具が、私の目の前に凶器のように迫ってくる。
そして、この人は頭を振るのがクセらしい。
その都度、ポニーテールの尻尾が私の頬や目にピシピシ当たる。
ぴちゃぴちゃ
こらこらこら!
ちょっとぉ、と注意をしようかと思った矢先、その女の子が急にしゃがみこんだ。
え!?
私はあわててその子の腕を持ち、背中を抱え込みながら
「どうかされたんですか!?」と聞いた。
「にもつが・・・」
はい?
「荷物を落として・・・」
しっかり持ってろ!と言いたいのをぐっとこらえ、林立する人ごみの足もとをまさぐる
その子を手助けし、体を支えてやった。
私は下にいる彼女に向かって「見つかりました?」と何度も訊く。
いっぱい見つかった
ようやく見つかったらしく立ち上がろうとするが、立ち上がるスペースは・・・ない。
私は大根を引っこ抜く感じで、カノジョの腕を持って引っ張り上げる。
立ち上がって来たカノジョからは、ひとことも・・・何の言葉もなかった。
「どうも・・・」も、会釈すらなかった。
むふ
電車は遅れに遅れ普段40分くらいのところを1時間半かかり、家を出てから3時間、
やっと会社にゴールした。
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