【鳥羽】鳥羽や志摩市などの料理人らでつくる鳥羽料理研究三重三料会(松浦貞勝会長)は九日、鳥羽市安楽島町の鳥羽ビューホテル花真珠で研修会を開き、地元食材を使った夏の懐石料理を試食した。
研修会は四季に合わせて開催しており、この日は料理人約三十人が参加。四施設の料理長が講師を務め、焼き物、揚げ物、酢の物、炊き合わせなど八種類の料理の調理方法を解説した。
各料理長らは、飛び魚の薫製やササミの湯葉巻き、サワラのたたき丼など、地元産の魚介や夏野菜などを使った料理を披露。盛り付けた料理にアジサイやアサガオの形に切りそろえた大根を添えるなど、夏らしい季節感の演出にも気を配った。
松浦会長(64)は「これから暑くなるので、衛生面にいっそう注意していきたい。作り手は料理の盛り方にも気を配ってほしい」と語り、焼き物などを担当した「リゾートヒルズ豊浜 蒼空の風」の藤井貴文料理長(47)は「飛び魚は使い方が難しいが、どうにか懐石料理に生かせないかと考え、挑戦した。薫製にし、においを消したが、まだまだ改良の余地がある」と話していた。
http://www.isenp.co.jp/news/20150610/news05.htm