
ゴオガンの自画像見ればみちのくに山蚕殺ししその日思ほゆ 斎藤茂吉

わたくしは短歌や俳句にはたいへん疎くて、短歌なら子供の頃に憶えた百人一首がほとんどを占めている状態だ。
斎藤茂吉については北杜夫の小説「楡家の人びと」から入り、テレビドラマ化されて楡徹吉(茂吉)役を演じた俳優が、私の茂吉像である。
(俳優の名前がどうしても思い出せません、楡基一郎は宇野重吉が演じていたのですが・・・ 目立たない人物設定でしたから、憶えていないのかも)
→2000マスターさんから教えていただきました。 内藤武敏でした。
アーサー・ビーナードのエッセイによれば、この一首は臼井吉見が「独り合点の歌」と評したそうだが、ビーナード自身は故郷のアメリカで「みちのくに山蚕殺ししその日思ほゆ」に似た少年時代の体験があって、茂吉の独り合点を共有する思いらしい。
さて、茂吉はゴオガンの自画像のうちどれを見て共鳴したのだろうか。
冒頭の「帽子をかぶった自画像」が多数を占めているらしいが、山本健吉は「黄色のキリストのある自画像」を


ビーナードは「頭光のある自画像」を推している。
ゴオガンの自画像は何枚もあるから、わたしもあれこれ見比べてイメージを膨らませてみましたが、斎藤茂吉はこの絵を見て故郷の山形を思い浮かべるタイプではなさそうだ。
帽子の自画像かなぁ・・・ いや、茂吉がかぶっている帽子と似ているからって理由じゃないですよ。
キリスト像を見て、山蚕を殺した罪の意識にさいなまれることはないだろう、という消去法です。
ゴオガンの自画像が、遠い日の記憶を呼び覚ます引き金になった斎藤茂吉。
その思い出を共感したくはないけれど、読者を共振させる歌を詠んでしまった茂吉が羨ましい。
~~~ちょきちょき~~~
臼井吉見は懐かしいです。 筑摩書房の創設者の一人だったのか、知らなかった。
「安曇野」はまだ読んでいません、読んだのはいわくつきの「事故のてんまつ」で、今や絶版だから当時読んでおいてよかった。
山本健吉は文芸評論家、わたくしも正直なところ名前しか知らない。

わたくしは短歌や俳句にはたいへん疎くて、短歌なら子供の頃に憶えた百人一首がほとんどを占めている状態だ。
斎藤茂吉については北杜夫の小説「楡家の人びと」から入り、テレビドラマ化されて楡徹吉(茂吉)役を演じた俳優が、私の茂吉像である。
(俳優の名前がどうしても思い出せません、楡基一郎は宇野重吉が演じていたのですが・・・ 目立たない人物設定でしたから、憶えていないのかも)
→2000マスターさんから教えていただきました。 内藤武敏でした。
アーサー・ビーナードのエッセイによれば、この一首は臼井吉見が「独り合点の歌」と評したそうだが、ビーナード自身は故郷のアメリカで「みちのくに山蚕殺ししその日思ほゆ」に似た少年時代の体験があって、茂吉の独り合点を共有する思いらしい。
さて、茂吉はゴオガンの自画像のうちどれを見て共鳴したのだろうか。
冒頭の「帽子をかぶった自画像」が多数を占めているらしいが、山本健吉は「黄色のキリストのある自画像」を


ビーナードは「頭光のある自画像」を推している。
ゴオガンの自画像は何枚もあるから、わたしもあれこれ見比べてイメージを膨らませてみましたが、斎藤茂吉はこの絵を見て故郷の山形を思い浮かべるタイプではなさそうだ。
帽子の自画像かなぁ・・・ いや、茂吉がかぶっている帽子と似ているからって理由じゃないですよ。
キリスト像を見て、山蚕を殺した罪の意識にさいなまれることはないだろう、という消去法です。
ゴオガンの自画像が、遠い日の記憶を呼び覚ます引き金になった斎藤茂吉。
その思い出を共感したくはないけれど、読者を共振させる歌を詠んでしまった茂吉が羨ましい。
~~~ちょきちょき~~~
臼井吉見は懐かしいです。 筑摩書房の創設者の一人だったのか、知らなかった。
「安曇野」はまだ読んでいません、読んだのはいわくつきの「事故のてんまつ」で、今や絶版だから当時読んでおいてよかった。
山本健吉は文芸評論家、わたくしも正直なところ名前しか知らない。
茂吉役を調べたところ、
内藤武敏さんという方が演じたようです。
あの中年以上の役しか思い浮かべない
柳生博さんが、戦死する米国役で出演されて
いたのも初めて知りました。
もう30数年まえの作品ですからね。
やっぱり内藤さんとおっしゃるんだ。
名字しかわからなくて地団駄踏んでいました。
嬉しいです。
あの頃は楡家ブームでした。懐かしい。
柳生博さんが出演されていたのは憶えていませんでした。
八月になりました。
こちら京都では、まだ梅雨があけません。
一体どうなっているのでしょうか。
お元気のご様子何よりです。
あなたのサイトは、コメントを置かなくでも
ほぼ毎日拝見していますので。。。。
この記事には私の好きそうなのが載ってますね。
八月のごあいさつでした。
では、また。
どうなってるんでしょう。
朝顔も中々花が揃いません。
今月も宜しくお願いします。
東京はまぁまぁ夏らしい天気ですが、湿度が異様に高い気がします。
今月もよろしくお願いいたします。
冷害が本格的心配になってきました。
北海道産のじゃがいもが出ていないなんて、初めてです。
デュエットさんの記事を思い出したので、家事をしながら観ていました。彼は絵とは関係のない、株関係の仕事をしていたんですね~。
恐慌で離職する事になり、家族とわかれ、単身タヒチに。現地で、趣味としていた絵を再び描き出した事で生きる力を得たのだろう、というコメントを聞いていました。
タヒチの南国特有のえもいわれぬ美しさと、当時、フランス政府から虐げられていたという現地の人々の中に息づく力強さが彼を勇気づけたようで、タヒチでの画風はそれ以前とは180度変わってきています。
素晴らしい放送でした。
ゴーギャン展は行ってよかったと思いました。
あの人の顔つきが好かなくて?(笑) ファンではなかったのですが、作品を見たら彼の葛藤がわかるようになって、絵を見る目も変わったと思います。
へたうま系ですよね。 それも新発見でした。
タヒチは子供の頃から行ってみたい島でしたが、行ったらがっかりしそうな気もするんです。
でもタヒチからイースター島へ1泊2日で行くオプショナルツアーに参加してみたい・・・