
光源氏の腹違いの兄さん、桐壺帝の後継者です。
光源氏は成人する(といいましても13歳)と同時に皇室を離れ、左大臣家の婿殿になりました。
北の方(正妻)は5歳年上の葵の上、彼女の兄は光源氏の親友 頭中将でございます。
この左大臣家と対立した一大勢力が右大臣家。
朱雀帝は右大臣家から入内した弘徽殿の女御から生まれた親王です。
ちなみに光源氏は28人兄妹でした。親王が20人、内親王が8人。
朱雀帝と源氏の君はこのおびただしい兄妹の中で年嵩のほうです。
(わたくしは父帝から溺愛された源氏の君は末っ子だと思い込んでいたので意外でした。)
朱雀帝は外戚である右大臣家の意向に沿う政治を行いました。
源氏物語は、朱雀帝の外戚びいきをを非難する口ぶりなのですが、それは当然のこと。
あとの時代では光源氏も婿として入った左大臣家に有利な政治を推し進めましたからおあいこです。
上流貴族は帝の外祖父をめざし、競って自分の娘を宮中へ送り込んだのです。
その結果は28人兄妹・・・
朧月夜の君・・・彼女は右大臣家の六の君でした。
彼女は朱雀帝の女御として入内することが決まっていたのですが、光源氏との恋愛が発覚しこの縁談は潰れました。
念のため申し上げますと、長女は朱雀帝の母である弘徽殿の女御、四の君は頭中将の北の方で夕顔を脅かした女性です。
しかし朱雀帝は朧月夜の君を諦めきれず、源氏の君が須磨へ隠遁したのをきっかけに、彼女を事務職として宮中へ招きます。
宮中へ出仕するには二通りございまして、女御更衣として正式に入内するか、事務職として出仕し
実質的には女御更衣に次ぐ立場になる方法があったのです。
朧月夜の君が尚侍(ないしのかみ)とか、尚侍の君(かんのきみ)と呼ばれるのはそのためです。
もうひとり、朱雀帝が思いを寄せていた女性がいます。
それは、のちに冷泉帝へ入内し、秋好中宮(あきこのむちゅうぐう)と呼ばれた六条御息所の姫君でした。
14歳の時に伊勢の斎宮に任命された姫君は、宣下の儀式のために宮中へ赴き朱雀帝にお目通りしました。
美貌の姫君をご覧になって、朱雀帝は一目惚れをされたというわけです。
彼女が斎宮の役目を終えて帰京したとき、朱雀帝(上皇)は彼女との結婚を望みますが、光源氏は気がつかない振りをして
なかなか意地悪なんですよ、この人は、、、冷泉帝に入内させてしまいました。
年齢的には朱雀帝と釣り合っていると思ったが、この人のために自分は須磨へ隠匿しなければならなかったことを思うと
好意を持てないと源氏の君は呟いています。
そうではなく、入内が決まっていた朧月夜の君にちょっかいを出した貴方が悪いんですよ、って言いたいですね。
六条御息所の大切な姫君を、引退した帝なんかに差し上げるのは勿体ないとも言い訳していましたが・・・
やっぱり貴方がいけないんですよ、源氏の君様。
朧月夜の君は、朱雀帝と結婚後は光源氏との付き合いを絶っていましたが、やがて朱雀帝が出家すると実家に下がりました。
そうして光源氏と朧月夜の君の老いらくの恋が始まります。
でもまぁなんといいましょうか、光源氏にとっては朱雀帝はなにかと厄介のタネを撒く人でしたね。
溺愛する女三宮を源氏の正室として降嫁させたのは朱雀帝でしたし、夕霧と落穂の宮(女二宮)の奇妙な恋愛事件も
元を辿れば、無理強いした女三宮降嫁事件が発端です。
朱雀帝は源氏物語の陰の主人公なのかもしれませんよ。
光源氏は成人する(といいましても13歳)と同時に皇室を離れ、左大臣家の婿殿になりました。
北の方(正妻)は5歳年上の葵の上、彼女の兄は光源氏の親友 頭中将でございます。
この左大臣家と対立した一大勢力が右大臣家。
朱雀帝は右大臣家から入内した弘徽殿の女御から生まれた親王です。
ちなみに光源氏は28人兄妹でした。親王が20人、内親王が8人。
朱雀帝と源氏の君はこのおびただしい兄妹の中で年嵩のほうです。
(わたくしは父帝から溺愛された源氏の君は末っ子だと思い込んでいたので意外でした。)
朱雀帝は外戚である右大臣家の意向に沿う政治を行いました。
源氏物語は、朱雀帝の外戚びいきをを非難する口ぶりなのですが、それは当然のこと。
あとの時代では光源氏も婿として入った左大臣家に有利な政治を推し進めましたからおあいこです。
上流貴族は帝の外祖父をめざし、競って自分の娘を宮中へ送り込んだのです。
その結果は28人兄妹・・・
朧月夜の君・・・彼女は右大臣家の六の君でした。
彼女は朱雀帝の女御として入内することが決まっていたのですが、光源氏との恋愛が発覚しこの縁談は潰れました。
念のため申し上げますと、長女は朱雀帝の母である弘徽殿の女御、四の君は頭中将の北の方で夕顔を脅かした女性です。
しかし朱雀帝は朧月夜の君を諦めきれず、源氏の君が須磨へ隠遁したのをきっかけに、彼女を事務職として宮中へ招きます。
宮中へ出仕するには二通りございまして、女御更衣として正式に入内するか、事務職として出仕し
実質的には女御更衣に次ぐ立場になる方法があったのです。
朧月夜の君が尚侍(ないしのかみ)とか、尚侍の君(かんのきみ)と呼ばれるのはそのためです。
もうひとり、朱雀帝が思いを寄せていた女性がいます。
それは、のちに冷泉帝へ入内し、秋好中宮(あきこのむちゅうぐう)と呼ばれた六条御息所の姫君でした。
14歳の時に伊勢の斎宮に任命された姫君は、宣下の儀式のために宮中へ赴き朱雀帝にお目通りしました。
美貌の姫君をご覧になって、朱雀帝は一目惚れをされたというわけです。
彼女が斎宮の役目を終えて帰京したとき、朱雀帝(上皇)は彼女との結婚を望みますが、光源氏は気がつかない振りをして
なかなか意地悪なんですよ、この人は、、、冷泉帝に入内させてしまいました。
年齢的には朱雀帝と釣り合っていると思ったが、この人のために自分は須磨へ隠匿しなければならなかったことを思うと
好意を持てないと源氏の君は呟いています。
そうではなく、入内が決まっていた朧月夜の君にちょっかいを出した貴方が悪いんですよ、って言いたいですね。

六条御息所の大切な姫君を、引退した帝なんかに差し上げるのは勿体ないとも言い訳していましたが・・・
やっぱり貴方がいけないんですよ、源氏の君様。
朧月夜の君は、朱雀帝と結婚後は光源氏との付き合いを絶っていましたが、やがて朱雀帝が出家すると実家に下がりました。
そうして光源氏と朧月夜の君の老いらくの恋が始まります。
でもまぁなんといいましょうか、光源氏にとっては朱雀帝はなにかと厄介のタネを撒く人でしたね。
溺愛する女三宮を源氏の正室として降嫁させたのは朱雀帝でしたし、夕霧と落穂の宮(女二宮)の奇妙な恋愛事件も
元を辿れば、無理強いした女三宮降嫁事件が発端です。
朱雀帝は源氏物語の陰の主人公なのかもしれませんよ。
それにしても、光源氏が28人兄弟だった事に、驚いています。いまの小学生の一クラス分みたいな人数ですものね~。
すごいでしょう? 大奥顔負けですよね。
当時でもこれだけの皇子皇女を養うのは大変だったようです。
光源氏は帝から寵愛を受けていましたから婿入り先がすぐに決まりましたが
そうでない子供たちは結婚も出来ず、早く出家する等あまり幸せとは言えなかったようですね。
私も光源氏は末っ子だと思っていました。
確かに光源氏、貴方が悪いですよね(笑)
朧月夜の君のご姉妹って。。
こうしてみるとお強い方ばかりだったのですね!!
朱雀帝はお兄さんだし、光源氏としては頭が上がらない何かがあったのだと思います。
冷泉帝(自分の息子)に「父親を臣下として扱うのは忍びない」なんて思わせちゃって・・・
女々しいと感じた私です。
そんなに気は強くないけれど、奔放。
朧月夜の君はなぜか女性の読者に人気がありますね。
わたしもそう。
もてもてだからかしら??