絵手紙と写真

2008-09-29 00:57:07 | 明日は我が身(介護・老後)
いつもはバスと歩きで叔母のところに行っていますが、今日は足指故障中のためMの車を借りて出かけた。

到来物の巨峰を一房と、古い写真を10枚。
先週の叔母はホームのスタッフを自分の夫だと思い込んでいたので、古い写真で記憶を補正したい。

わたしが声をかけると、叔母はさぁ帰ろうと興奮していた。
「さっき塗り絵をさせられたの、わたしは絵が下手なのよ、こんなことをさせられるのはイヤ。 ここから出たい!ここから出たい!」
叔母が握りしめていたのは2枚の絵手紙だった。 下絵は既に描いてあって、そこに水彩絵の具で色をのせる、、、そういう企画だったのだろう。


「これはね、塗り絵じゃなくて絵手紙っていうの。 今これが流行っているのよ」
「子供だましの塗り絵じゃないの?」
「子供だったらクレヨンでしょう、これは水彩絵の具で色を付けるオトナの遊びなの」
「でもヘタだから」
「色遣いがとてもよくてよ、お花がただ赤いだけじゃなくて、端っこが黄緑色になっているから遠近感が出てる。 これ、とても素敵だわ」

ご機嫌がよくなってきたところで、持参した写真を見てもらった。

わたしの家から持ってきたものなので、叔母とわたしが写っている写真がほとんどだ。
それでも叔母の息子たち(双子)が赤ん坊の頃や、若くてハンサムな叔父、叔母の母親、わたしの両親が写り込んでいるから、叔母はとても喜んだ。


最初は叔父の写真を見ても誰だかわからなかったが、この人がダンナサマよと繰り返しているうちに思い出してきた様子。
部屋にお茶を運んでくれた女性スタッフは、写真をのぞき込んで
「すみれさん、ご主人のお名前を教えてください」と質問した。
「ええとね、ええとね、○○○○・・・」「下のお名前は?」「ケ?ケイジだったかしら」

長野の友人から送っていただいた巨峰を持参していたので、皮をむいて叔母に手渡した。
タネがあるから気をつけてと言ったら、「葡萄の種は飲んでも大丈夫なのよ、盲腸にはならない」と急に大人ぶるのが可愛らしい。

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叔母は小さなアルバム帳を大事そうに手提げ袋にしまった。
しばらく借りるから、大事にするからね。
でも、わたしが帰るときにはアルバム帳のことはすっかり忘れていましたとさ。(⌒-⌒)



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