歯が抜けた！

今年15歳になるペコちゃん三年に一度全身麻酔で、お口のチェックをしてもらっている。

そこで、悪くなった歯は、人間みたいに、治療して差し歯にしますなんて言う事は全く無く、悪かったら「抜く」のみ。

三年前には、とうとう右犬歯一本になってしまった。

でも、犬は、基本丸飲みなので、少々歯が無くても不自由しないと獣医に言われ、そこから、歯一本生活となった。

最初の時こそ、胃が悪くなるんじゃないかとか、歯茎から出血するんじゃなかろうかとか、心配したんだけど、本犬は、案外平気で、胸をなで下ろしたものだ。

以来食事は、ふやかして与えている。

で、昨日、フクの歯磨きをしつつ、ペコちゃんにも、小さなお八つをやっていた娘が、

「あら、、、歯が無いわ」

「え？！どこどこ？ほんまや～」

右犬歯が、無くなってる！

丁度息子から電話がかかって来たので、

「歯が抜けたよ！」と報告すると、

「なんやて、えらいこっちゃやないかい」と、妙に慌ててリビングに走って来て、私を見て、

「で、何処の歯なん？」

「お母さんちゃうよ、ペコちゃんやで」

「なんや、お母さんかとおもたがな」とぷりぷりして、工場に戻った。

まあ、かなり前から私の歯の事で、グチャグチャ言うてたので、私の歯と誤解したのは、言葉足らずですまないけれど、せめて、ペコちゃんに、

「おお、ついに歯無しになったのか、よしよし」位言うて慰めてやれよ～。