手術の夜

夕ご飯も平らげ、満足感一杯で、ベッドに倒れ込む。

まだ、点滴やら、導尿で、スパゲティ状態。

頭はすっきりだが、手術した足は、まだ動かない。痺れている。

今日１日は、看護婦さん付きっきりで、テキパキと世話をしてくださる。

お水取って下さい。

歯磨きしたいです。

いちいちナースコールをするのが、申し訳ない程至れり尽くせり、コソバイイ。

９時頃、便意を催し、トイレに行こうと起き上がったら、めまいと吐き気、やはり、素直にナースコール。

すると、車椅子を持って来て、これに乗って行きましょうって😱

初めて、車椅子トイレに行く。

六畳位の広いトイレ、手すり付きの便器。

日頃は、何も考えず使用するトイレ。

それが、車椅子になると、そうは行かない。

目の前なのに、あっちのバー、こっちのバーに掴まりつつ、座るだけで汗だく。

座るのを見届けて看護婦さん退場。

昨日から絶食なのに、私の大腸はアホなんやろか？

出るもんないのにと思ったら、今度は、悪寒がして、ナースコール。

もどしそうです、、と言ったら、ハーイ容器お持ちしまーす。

じりじりムカムカしながら待つ。

アカーン！下は靴がある。一歩前に、手洗いがある。のは分かっているのに、腹に力が入らず、その一歩が出ない。

靴を遠くに蹴り飛ばして！床に、、、、

ごめんなさい、我慢出来ませんでしたと言ったら、あら～、じゃ始末する物取って来ますと再び退場。

震えやら、痺れやら、冷や汗やら、めまいが一気に押し寄せる。うー、気持ち悪ぅー。

漸く部屋に戻りベッドに倒れ込む、何なんだ、この気分の悪さは、、、、

今度は、ドラえもん（手術した足）が、熱くなる。たこ焼き器の中のたこ焼きみたい。あちいー。

ジンジン、あちあち！

麻酔の先生が様子を見に来られたので、

痛みはないけど、熱くてたまりませんと言うと、

それは、あなたの中で、一刻も早く元通りにしようと、活躍してるのよ。

そうなんや、、しかし、平熱５度以下の私が、38度だぜ？

私の忠実な家来共、そないに頑張らんでも、ええよ。ぼちぼち行きましょうやと語りかけても、

いや！殿の一大事、全力でやりまっせとますます、あちあち！になる。ふう、、、

手術はあっけなかったが、後が大変だ。（今日のぷくちゅけ）

私の部屋の前で、しばらく佇んだ後、娘の所へ行き

「お母ちゃん、どこ行ったんでつか？」

てな顔をして、諦め気味に、娘の枕を占領して寝るんだとか。

昼間は、ずっとこのポーズらしい😍