
北海道の4月は雨が降るととても寒くなります。かじかんだ手をこすりながら列車を待ちました。撮影の時は更に暗くなってしまい1/2か1/4のシャッタースピードで撮影した記憶があります。今ならデジカメの感度を上げて撮影するのですが、当時は100㌫銀塩撮影ですので苦肉の策でしたが、それが故に印象的な写真に仕上がっています。まさに怪我の功名です。 00,04,22 小沢 う8010レ PVP(+1)
この時、北海道には5日間滞在しました。そのうち迂回撮影は19日から21日まででしたが21日は天候が良くなかったので実質は2日間のみの撮影となりました。21日は薄雲りで朝ブルだけを撮影して後は小樽で食事をしたり張碓駅になんとか辿り着けないかと挑戦してりした時間を潰していました。昼過ぎになって天候も回復はあり得ないと判断して、少し早いものの湘南チサ區様は帰路につくために新千歳空港に向かわれました。
天気の悪い小樽で一人残ってすることもなく小樽ニューグリーンホテルにチェックインしてシャワーを浴びていると携帯電話が鳴ります。”何かな?”と出ると湘南チサ區様より新千歳空港へ向かうために乗車した列車から手稲付近で小樽方面へ北斗星編成が回送表示で走って行くのを見た!との情報です。現認時刻からして”カシオペア”や”トワイライト”が使うスジで今日は営業列車は何も走らないはずのスジです。直感的に翌々日から上野-函館間を走る臨時”北斗星”編成の送り込み回送だとわかりました。
小樽発の時刻を調べるとまだ20分以上あります。それならばと、天気は悪いものの服を着て出撃する事にしました。まぁ天気が悪かったのでどうでも良いのですが、オタモイ峠で撮影する事が出来ました。
残りの2日間は以前から予定されていた観光旅行で22日は北海道に到着する日でした。私以外の旅行メンバーは予定通り10時過ぎの飛行機で新千歳空港に到着するので迎えに行かなくてはなりません。
この日の朝の天気は最悪の雨です。撮影を諦めて空港へ迎えに行くか?それとも雨なら雨らしい写真を撮ってから空港へ行くか?思案した挙句にふと小沢駅構内の信号機器室の入口が雪除けのために雪国の家庭の玄関で行く見るガラス張りのビニールハウスみたいな構造になっていたのを思い出しました。あの下(中)で撮れば濡れずに撮影が出来る。そう思った私はダメ元で小沢駅に向かってみました。
そして現地に着いて思わずくそ微笑んでしまいました。お目当ての信号機器室の雨よけは撮影のためにあるのか?と思うほどうってつけの場所にありました。
”カシオペア”は定時に復活シロクニでいくつもの感動を与えてくれた小沢駅を静かに通過していきました。DD51重連のE25系”カシオペア”と言う役者も復活シロクニででの思い入れの強い舞台では復活シロクニの迫力に勝てるわけもなく、少し役者不足を感じてしまうほどでした。
れから支笏湖経由で新千歳空港へ向うのですが、ちょっと時間的にきつい事は明白でした。まぁ間に合わなければ携帯で連絡すれば良いのですが、自分勝手に先に北海道入りしていて、「迎えに行く。」と言っておきながら遅刻すれば何を言われるかわからないので必死に走りました。とは言うものの北海道ですので一般道と言えども特殊事情(?…笑)があり何とか到着便の時刻前に飛行場に到着し、出迎えに間に合いました。

旅行の宿泊は小樽でした、天気予報は芳しくなかったのですが、朝になると雲の隙間に青空も見えます。まだ寝ている人に「ちょっと出掛けて来る」と言い残して蘭島-塩谷間に向かいました。この撮影地も復活シロクニ時代にチェックしておいた場所で、やっと撮影できたと言う思いでした。観光旅行中の列車撮影は諦めていただけに1本でも何とか撮影が出来て大満足です。 00,04,23 塩谷-小樽 う8002レ PVP(+1)