
早い時間帯は雲が多かったものの、時間が経過すると青空がひろがりこの上ない条件で撮影が出来ました。 14,01,10 台湾・糖業公司 虎尾糖廠 802次 現地時間08:45頃 Canon EOS7D
10日は終日虎尾の糖業公司 虎尾糖廠のサトウキビ列車を撮影しました。朝は6時前に起床しホテル前のセブンイレブンでサンドイッチと煎れたてコーヒーを買ってきてホテルの部屋で食べましたが、値段がやや高めな以外は味もまったく同じなので日本で鉄ちゃんをやっている様です。ここのナロー鉄道は以前から気になっていましたがひとりでは出撃するにはどうやって行くのかもわからず、通年運行ではなく繁忙期でも希に運休の日もありリスクが多いこと、また温暖な地域だけに私の大敵であるニョロニュロが通年で活動しているので躊躇していました。それだけに私としては今回の撮影旅行のメインと位置づけてひたすら晴れて欲しいと願い、望んだ次第です。
虎尾のサトウキビ列車は街の中のサトウキビ工場へ虎尾郊外の畑で育生したサトウキビを運搬する目的のナローゲージ(786mm)で収穫シーズンを中心に運転されるとの事です。最繁期は本数的にも増発が期待が出来ます。ただ、前述した通り、現地は日本で言えば桜が咲く頃の気温ですので動きは鈍くなっているとは言えニョロニョロが居ない訳ではなく細心の注意が必要です。

タクシーは約束の時間よりもだいぶ前にホテルにやって来ました。早速、機材・荷物の積み込みを始めます。あたりはだんだん明るくなり期待ができそうです。 14,01,10 現地時間07:28頃 スマートフォン T02D
前夜、CI223便のグループの3人と虎尾で合流し呑みながら10日の打ち合わをし、タクシーを一日貸切することに決まりました。ただタクシーの宛がなく、たまたま斗南から虎尾まで乗ったタクシーの初老の運転手が非常に好意的だったのでその運転手にお願いする事にしました。実は斗南から虎尾までの間にリーベン車輛K氏が運転手といろいろ世間話していた中で運転手の両親がいまも健在で日本統治時代を経験しており日本に好意をもっている事や運転手も片言の日本語が話せ、こちらの言ってる事もある程度理解が出来、運転手も単語なら少しは理解出来る上に、何よりも運転手自身が日本人には親しみを持っているとのことで、その様な事を言う人は我々に対してあくどい事もしないだろうと言うからでした。前夜中に一日貸切の旨を連絡し、仲間のタクシー1台と共にホテル前に07:30に来るようにお願いしました。

撮影もひと段落したところでゲージを確認します。メジャーはコーナンで安売りの時に購入しておいた1メートルゲージです。1メートル以上のゲージも販売していましたが、あっても無駄なので少しでも軽い1メートルゲージを購入し、今回はじめて役立ちました。 14,01,10 現地時間09:25頃 スマートフォン T02D
工場は8時から始業と言うのは泊まったホテルの主人から聞いていたのでその時間までに専用線の門に居れば何か情報が収集出来るのではないかと判断しました。現地に向かうとすでに踏切番の人は出勤しており、当日の列車は必要の都度運転で時刻はわからないながらもここ数日の運転実績を見せてくれて、非常に参考になりました。更に現地鉄ちゃん(台湾では鉄ちゃんを鉄道迷と言うそうです)が居ていろいろ情報を提供してくれました。ちなみにこの鉄ちゃんは話の様子からレールマガジン・ホビタス・一枚の写真の常連投稿者の様でした。

工場近くでは併用軌道というより駐車場の中を走る区間があります。夏場はサトウキビ輸送がないことからここは線路などお構いなく車が多数駐車されていますが、サトウキビ輸送がはじまると線路を避けて整然と駐車するようになるそうです(笑)。 14,01,10 台湾・糖業公司 虎尾糖廠 803次 現地時間12:26頃 Canon EOS7D
8時過ぎに空車が畑に向かうとほとんどピストン輸送でサトウキビが運ばれ(この日、所定3往復のところ4往復運転されていました)食事の暇すらなく(実際には僅かな時間で火鍋をいただきましたが・・・)天気も良く一日充実感に浸れる一日となりました。太陽がだいぶ傾いた16時過ぎになり、最終の積車の列車がこれから来ると言う状況でしたが移動の列車の時刻もあますので後ろ髪を引かれる様に現地を後にします。

積込場での貨車の入換はトラクターで行ないます。入換ではなんとポイントを転換せず、背面割出で平然と貨車の入換をしている光景を初めての見ました。日本のたとえナロー鉄道であっても絶対にやってはやらない背面割出を平然と行うやっているのには苦笑を超えてあきれ返ってしまいした。ちなみら背面割出の入換だと車輪が通過する度にダルマが浮き上がり、通過後に落ちて”コツン!”鈍い音が辺りに鳴り響きます。日本では絶対に見れない(聞けない)光景です。 14,01,10 台湾・糖業公司 虎尾糖廠 現地時間15:26頃 Canon EOS7D
一日、あっち行って!今、居た処に戻って!ここで暫く待ってて!などいろいろなリクエストに対して嫌な顔もせず走り回ってくれたタクシーで最後は斗六站まで送ってもらい斗六17:06-(特急129次)-18:42高雄19:13-(急行753次)-21:42で移動しました。ちなみにタクシーの運転手に支払った料金はかなり値切ったとは言えかなりの高額になり運転手はご機嫌で帰って行きました。
航空機だと3時間も乗れば飽きてしまいますが列車なら数時間乗っても大丈夫な私ですので、この4時間強の移動は苦にはなりませんでしたが、6人がまとまって席が確保出来ず盛り上がりに欠けたことが少し残念でした。
今宵の宿は金崙站を望む東太陽スパリゾートホテルで21時過ぎに到着ながらちゃんと送迎が来てくれるのはありがたいものです。ただチェックインの際にちょっとしたトラブルが発生しました。それはリゾートホテルなのでシングルの部屋の設定がなく仕方なくダブルの部屋のシングルユースを6部屋予約したはずなのに何故かダブルの部屋が3部屋しか確保されておらず”男同士でダブルベットかぁ?”と一瞬は青ざめましたが、いろい交渉してみるとツインが3部屋確保出来る事が判明し一件落着。すると今度は明日(11日)、予約出来るタクシーが金崙の街には無いと言うことが判明し、ホテルのフロントマンがいろいろ電話してくれて遠く台東からタクシーを呼ぶことでこれも一件落着!まずは明日の足の確保も出来て一同ゆっくりダブルではなくツインの部屋で休む事が出来ました。

高雄站で購入して753次車内で食べた弁当です。中身は御飯の上に骨付き豚肉と炒めたキャベツ。それにゆで卵が乗ってました。味もさることながら豚肉が固くて噛み切れず、更に脂っこすぎて半分以上残してしまいました。 14,01,14 現地時間19:15頃 スマートフォン T02D