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新青森開業初乗&南部縦貫鉄道公開の旅 4日編


 東京駅で新幹線ホームで青森行(厳密に言えば新青森行ですが…)を見るなんて、30年前には誰が信じたでしょうか?ED75を求めて夜行で北東北を目指した頃から隔世の感があります。東日本で唯一、新幹線が来ていなかった青森県民にとっては待ちに待った開業の日だと思います。  10,12,04 東北新幹線東京駅  FUJIFILM FinePix AX250  タケシさん撮影

 構想から30年、東北新幹線東京―新青森の全線が4日に開業を迎えました。いつもなら在来線削減を伴うために新幹線の開業など反感を持ってしまうため、興味などわかないのですが今回は人気列車削減がなかった事。さらに開業にあわせて、旧七戸駅で南部縦貫鉄道のレールバス公開が予定されていたために少しは好意的に見ることの出来たら新幹線開業でした。
 そしてひょんな事からその東北新幹線開業区間の初乗りと併せた南部縦貫鉄道の撮影ツアーを企画しましたのでご一緒しませんか?とお誘いいただいたので、図々しくもご一緒させていただきました。


 新幹線開業の日に乗車するのは初めてです。朝から?と気が引けたのですが、せっかくの青森開業です。お祝いも兼ねて、東京駅で買い込みました…(笑)  10,12,04 東北新幹線東京駅  FUJIFILM FinePix AX250

 4日はいつもの鉄ちゃんと異なり、ゆっくり起きました。初乗り物ですから車ではなく電車で出掛けます。東北新幹線は東京駅08:56発の゛はやて19号゛19Bで一路北上するのですが、東京駅は意外にも開業のお祭りムードはほとんどなく、淡々と開業を迎えたと言った感じでした。
 私はまだ朝だと言うのに、買い込んだビールと缶チューハイでそそくさと寝てしまおう!と言う魂胆でした。
 晴天の北関東を東海道新幹線とは比べ物にならないくらい素晴らしい乗り心地で走り、酔いもまわっていつしか寝てしまっていました。ちょっと眠りが浅くなった時、乗っていたE2(J2編成)が左右に大きく揺れる異常動揺でびっくりして起きてしまいました…地震よる揺れかぁ?と思って飛び起きると、列車の速度が極めて低い事に気づきました。車窓をみると在来線で言うと貝田辺りの様です。さらに外を見ていると畑のビニールハウスが煽られ、枯れ葉が回転しながら舞い上がるのが見えます。どうやら異常動揺は突風にあおられたものだった様です。新幹線が煽られる位の風ですから運転規制が掛かっているらしく、速度が遅いのはその為でした。私は寝ていたので気が付きませんでしたが、東北新幹線は郡山―仙台間で運転規制をしているとの情報が入ります。あきらかに100K/h以下(70信号受信?)の新幹線としては極めて遅いスピードです。白石蔵王から仙台市内に入るまでは特に風が強かったみたいで、防音壁が風避けにもなっているので、新幹線はある程度風には強いのですが、在来線は極めて風に弱く、さらに羽越線゛いなほ゛脱線事故の裁判で竜巻に巻き込まれたと言う予測困難な偶発事故にも関わらず、裁判所は不当にも会社側の安全管理の不備と指摘したため(偶発的な自然災害の遭遇を全く認めませんでした。)にそれ以降、JR東は(開き直った様に)天候不順での運転には極めて神経質になってしまっています。このためにこの強風で東北本線も新幹線と同様に郡山―仙台間の広範囲で運転抑止をしている事。何かとんでもない全通開業日になる予感がして来てしまいました。


 ↑↓結局、20分遅れで七戸・十和田駅に到着です。まぁ、抑止にならなかっただけ良いとしましょう!駅は歓迎ムードでいっぱいでした。  10,12,04 東北新幹線七戸・十和田駅  FUJIFILM FinePix AX250


 結局、゛はやて19号゛は仙台に15分程度、盛岡には20分程度の遅れが出てしまいましたが、降車駅の七戸・十和田駅に着いた時点ではなんと東北新幹線東京―盛岡間は強風のために抑止になっていました。どうやら、乗車していた゛はやて19号゛の2本後から抑止の影響が出ているみたいで、危ういところで抜け切った様でした…私は人から゛持ってる゛と言われますが、それはどうやら悪運の様な気がしてきました…(笑)
 降車駅の七戸・十和田駅はさすがに開業ムードに溢れ、歓迎のイベントが多数見受けられました。あまりの盛り上がりに、この開業ムードが去った後の七戸・十和田駅の現状は大変に厳しい事を考えてしまいました。
 JR東では三沢駅での特急列車の乗降客数がそのまま七戸・十和田駅にシフトすると予想している様ですが、果たしてどうなる事やら、先行きが心配です。
 駅前に出ていた出店を一通り眺めた後は南部縦貫タクシーでお目当ての南部縦貫鉄道旧七戸駅に向かいます。同行の方は4人なので、中型タクシーでも乗れるのですが、荷物(撮影機材)があるので電話で事情を話し配車をお願いしたところ、ワゴンタクシーが来てくれて大変に助かりました。


 東北新幹線青森開業を記念して公開された旧南部縦貫鉄道の保存車両ですが、廃線になって10年以上経過しているのに、エンジンが回るコンディションを保っている事、さらには南部縦貫鉄道旧本社の建物が残っている事は特筆に値すると思います。思い返せば今から30年前、新幹線が青森まで来たら七戸に新幹線駅が出来て東北本線とのアクセス線とのして、新たな活路が生まれる信じなんとか経営を続け、道半ばで廃線とはった旧南部縦貫鉄道の車両が東北新幹線青森開業の日に公開される事は嬉しくもあり、また皮肉にも、また残酷にも見えてしまいます。  10,12,04 旧南部縦貫鉄道七戸駅  FUJIFILM FinePix AX250

 旧七戸駅に到着したのは13:40頃でしたが、すでに撮影準備は完了し、撮影会は開始されていました。
 天候は曇りベースながら時折、柔らかい陽射しが差し込む状況で、予報よりは良い天気に来た甲斐があったと言うものです。人出も入れ替わりながら、常に30人程度の和やかなムードで撮影が出来、大変に良い撮影会でした。


 ↑↓旧南部縦貫鉄道七戸駅公開は到着した14時前にはそこそこ晴れ間があったのですが、だんだん雲が多くなり、撮影もせずまったりとレールバスの車内で待ったりする時間が多くなってきました。もう、これで終わりかな?とカメラを仕舞って周囲の人と鉄談議に話を咲かせていると、突然エロエロ光線が射しこんでマッタリムードが一挙にハイテンションになってしまいました。ちなみに上の写真で私が食べているのは七戸では有名店の「みやきん」のシュークリームです。 10,12,04 旧七戸駅 上:那須啓さん撮影・提供  下:マチさん撮影・提供


 15時過ぎには陽が傾き光線状態が悪くなり、程なく撮影を終了し、宿のある十和田市に移動です。当初は路線バスでの移動を予定していましたが、盛岡在住(抑留)のマチさんが車で送ってくれるとの事で大変に助かりました。
 夜はこの地方名物のバラ肉をたらふく頂き、更に勢いで居酒屋に繰り出し、地元の特産物に舌鼓を打ち、昼間の納得の成果も手伝って、大変に楽しい宴席になりました(ただし明らかに食べ過ぎ!)。


 ↑↓バラ焼きの「大昌園食堂」です。まぁ、今風に言えばB級グルメなんですが、゛B級グルメに旨いものなし!゛と言う私の定説を覆す程の美味しさでした。非常にリーズナブルでもあり、これを食べにまた来るのも、ありかな?とまで思ってしまいます。  10,12,04 十和田市街「大昌園食堂」  FUJUFILM FinePix AX250

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コメント一覧

DT200A@CF-Y7
torigakarimono様
ご投稿、ありがとうございます。

 私の記述でご不快になったのであれば、お詫び申し上げます。へそまがりの戯言ですので、お許しください。
torigakarimono
12月4日にテレビ朝日で放映された「青森100年紀行」でお笑いペアオリラジ藤森が大昌園食堂でバラ焼き食べていました。私のような貧乏人にとってはB級グルメはその土地の生活歴史が感じられどれも美味しいです。
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