
若松の桜は意外と早く咲きますが、只見線の奥に入れば入るほど桜の開花は遅く5月のGWに満開を迎えるとこも珍しくありません。この本名の桜はその中でも日中は影になる事がなく早く咲くのが通例でした。この只見川第6橋梁も11年07月の大水害で橋脚の一部を残して流されてしまい、今もそのままです。 06,05,09 本名 427D RVP100
ほんの10年前ですが只見線はちゃんと会津若松から小出まで運転されていました。それが11年07月の新潟・福島豪雨で只見第5・6・7各橋梁が流失してしまいまい今も会津川口ー只見間が不通で分断されたままです。只見線の輸送量から照らし合わせて復旧・全線運転再開は極めて厳しい状況にある事は間違いない事実だと思います。従って何気に撮影した只見線会津川口ー只見間のカットは今となっては懐かしく、また貴重な記録となってしまいました。

会津川口あたりの雪はほとんど溶けてしまっているのに対して只見駅周辺にはまだ残雪が残っていました。特に雪捨て場には3メートル近い雪山が残っていて格好の足場として利用させてもらってましたが、この時期の雪捨山は中が空洞になっていてその上を歩いてぬけてしまうと2メートルくらいの空洞に入ってしまうので注意が必要です。私も地元の方から注意されながらも、その意味が理解出来ずに不用意に歩いて見事にハマってしまいました。 06,05,09 只見 423D RVP100
何処に行っても鉄ちゃんの姿を見るGWは迷えば静かな只見線へ向かってました。03年頃は489系”はくたか”が臨運用で運転されていたので朝夕は只見線で昼間は上越線と言うのを毎日繰り返し、それはそれで充実した鉄ちゃんでした。その後489系の”はくたか”が消滅してからもほかにその魅力あるロケーションと共に鉄ちゃんのいない只見線が魅力でGWに狙ったターゲットがない限りは奥只見の遅い春を満喫していました。
最近は撮るモノが極端に無くなったからでしょうか通年で只見線沿線で鉄ちゃんの姿を見受けられるようになりました。場合によっては先着の鉄ちゃんが写りこんでしまうためにやむなく思い描いていたカットが撮影出来ずに移動を迫られる事も一度や二度ではなかった気がしますが。私は日程が合わず出撃しませんでしたが今年の桜満開の時期には柳津の桜撮影ポイントでは多くの鉄ちゃんが出没したと言う事です。10年前の只見線を知る者にとっていくら桜満開日とは言え鉄ちゃんが密集する事に時代が変わったなと感じずにはいられませんでした。

画面右側の桜も列車は来なくなっても律儀に春になれば必ず美しい姿を見せている事でしょう。この頃、只見線のキハ40はほとんど使う事がないのでと言うノリで非冷房車ばかりでしたが近年になって小牛田から冷房車が転入して来ています。 06,05,09 会津蒲生 430D RVP100