
夏の強い光線に磨き上げられた黒い巨体が光ります。蒸機は火が入ってこそ命と言いますが、その存在感に火が入っていなくても感動した事を思い出します。 09,08,** 品川駅
10年前の7月。99年の8月は映画のイベントでC622号機が品川駅にやってきてしばらくの期間、臨時ホームで展示されていました。
その頃、私は青山勤務で東海道線新橋乗換で通勤していましたので期間中は毎日C622号機を眺めることが出来ました。日によっては有火で汽笛も鳴らしたようですが、私はその日にめぐり合えず、無火の日ばかりでしたが通勤電車の中でスワローエンゼルを眺められる事は非日常的で毎日興奮したことを思い出します。
C622号機を車窓から毎日眺めていて、ふと思ったのは見てばかりではなく”撮らなければ”ということでした。早速次の日はカメラ持参で出勤し途中下車して撮影しました。無火とはいえ幼い頃に憧れた機関車です。ファインダーの中でこの機関車が北海道の大地を駆け巡った事を思い浮かべていると時が過ぎるのを忘れたものでした。
そして今年の8月1日はE259系の展示会が品川駅の臨時ホームで開催されていましたが、小さな子供の手をつないでいる若いお母さんやお父さんを見て、あの人たちがいま連れている子供と同じ頃にこの品川駅にシロクニがやって来たんだろうなぁ…なんて思ってしまいました。