Dr.木本のちょっと面白い話

Dr.木本のちょっと面白い話

右乳腺腫+嚢胞石灰化、排卵時乳腺痛 36歳 女性

2019-09-24 08:31:54 | Weblog

158cm、48kg

2014年11月17日初診。5年前に結婚。2年前から人工授精し、第1子出産、妊娠中高血圧になった。不眠症、疲れやすい。来院時疲れやすく、冷え逆上せがあること、夫には問題は不明、月経周期が23〜28日と不規則、で月経困難症がある。不妊症で来院。抗精子抗体はマイナス。便通は1日1回。

処置として、針。

処方:エキス剤   8日分

11月25日

この1週間疲れにくくなり、身体が軽くよく寝られた。

針した。

処方は14日継続。

12月8日

腹の調子が凄く良くなり、足の冷えがない。

針。

処方は17日分継続

この後、妊娠した。しかし、精子の問題か?流産。

2015年4月7日

市立病院で左乳がんの疑いを指摘され

2019年3月18日

左の乳房に石灰化と嚢胞があり、精密検査の結果癌ではないと言われ、様子をみるように言われた。

8月23日

しこりが気になるというので、煎じをお茶として毎日飲むことを指示。28日分

9月20日

排卵時の乳腺痛もなく、検査で乳腺のしこりが消えていた。


好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(チャーグ・ストラウス症候群:CSS)

2019-09-24 08:24:04 | Weblog

55歳女性  146cm 37kg

2019年4月20日初診

41歳で喘息を発症し、アレルゲンは不明。MASTによるアレルギーでテストすると、ヨモギ、ペニシリン、カンジダ、による反応が±。それ以外はすべて陰性。48歳のとき、ロコトレイン拮抗薬(シングレア)の服用をきに好酸球性多発血管炎性肉芽腫症、別名チャーグ・ストラウス症候群(CSS)を発症。三ヶ月後の退院時には後遺症で下垂足となるが、大量の免疫グロブリンの投与で下垂足は回復した。しびれと運動障害が残り、喘息は改善せず。その後毎日ステロイド療法(フルタイド200μl吸引2回/day、プレドニン4.5mg内服、αロール0.5μg、ミノドロン錠50mg 4週間/1回)を服用することにより、現在喘息は風を引くと悪化し、悪化時にはステロイドの点滴が必要である。

1月から労作性呼吸困難となり、坂道100mを登ると発作が出現する。

寒い日や雨の日の呼吸困難時はメプチンを吸入している。

2月から痰がでるようになり、無色から、黄色まで粘りがある。

子供の頃から冷え症である。中学生までは雨の日は足が冷えて下痢をした。高校時代から今回の発病まではひどい便秘であった。発病直前は便秘で食べ過ぎると呼吸が苦しくなり、下痢をすると治るということが何回かあった。同時期に円形脱毛症、飛蚊症を同時期に発症した。

現在は膝から下、特に足首と足先の冷えが強く、冬は足先にカイロを入れ、夏は靴下が必須で、睡眠時は一年中レッグウォ-マーを使用している。

冷房がつらくて風も不快であるので、頭や顔に風が当たるのも耐えることが出来なくなっている。胸の全面、気管支の全面にカイロをはり、夏は自作の胸当てを当てている。2年前から、検診で必ず上室性期外収縮がでる。

シングレア服用時に蕁麻疹がでたことと、本病の発病後にそれまで問題のなかった、市販の風邪薬で蕁麻疹がでるようになった。2人目出産から、両上腕が凝るようになり、揉むと楽だが、寝るときにはゴルフボールをしたに敷いて寝ると楽。現在プレドニン3.5mgを内服している。冬の寒い日に左耳に耳閉感がある。また、吸気性呼吸困難が生じる。両足首から足先に痺れを自覚する。

処方:煎じ薬 6日分

4月26日再診

雨の日は歩くと息苦しいが、ステロイドを吸入していないが悪化することはない。

処方は22日継続。

5月18日

晴れの日、乾燥している日は非常に調子がよかった。湿気で痰が出やすくなり、色はクリーム色か透明の痰。ステロイドを止めて大丈夫ではあるが、坂を上がると苦しい。

処方:エキス剤と煎じ薬加減

7月5日

痰のへばりつきがなくなってきた。夜の薬を飲むと寝にくい。

エキス剤は夕食後飲むと夜中に腹痛をする。

処方はエキス剤を朝、昼2回のみへ。

煎じ薬減量 

7月19日

咳も少なくなり、調子がよい

エキス剤を朝のみとし

生薬は前方と同様。35日分

8月26日

さらによくなり、咳もほとんどなくなったが、痰が上がってきると、線状のやや固めの紐状のものがでており、調子が悪いと白っぽい痰で、調子がよいと透明である。リウマチ因子が1年前200であったのが、2月には90.8、この8月は18となっており、驚いた。好酸菌もすごく低下した。