Dr.木本のちょっと面白い話

Dr.木本のちょっと面白い話

ウイルス性脳炎(意識障害・痙攣・呼吸障害) 5才男性  

2008-02-29 12:36:08 | Weblog
平成19年9月2日高熱があり、後頭部に頭痛を訴えた。9月23日の昼頃から発熱があり、夜に39、2℃となり解熱剤を使用するも下がらず。翌日も高熱が続くため病院を受診。熱と咽が赤い以外に症状を認めないので抗生物質や座薬などの薬をもらって帰る。6時間毎に7回座薬を使っても、38,5℃の熱が続く。近くの医院で点滴を受け、9月26日は朝から37℃前後になり、少し元気になり朝食として、卵豆腐・うどん・パン・アイスクリームなどを少し食べた。しかし昼過ぎから全身倦怠感が出現し、目が回ると訴え寝てしまった。途中で起こしてもだるそうであった。夕方の5時から寝てしまい、夜の8時に起こそうと声をかけてみると、開眼したまま一点凝視をして、全く返答できず口をもごもごさせていた。病院に入院し脳症の治療として3日間の予定でステロイドパルス療法と一晩かけて免疫グロブリンを計7本したが、効果なし。9月28日朝から再び40℃の高熱になり、口元と手の痙攣が徐々に出始め、2分続く発作が何度も出現。9月29日から解熱剤も使いながら38,3℃、37℃など発熱は上下したが、痙攣は1時間に2,3回2分間続き、透明か白い粘りのある痰が咽喉でゴロゴロしだし、唾液がよく出る。9月30日から鎮静剤の投与と抗痙攣薬の注射をする。10月1日熱は37℃前後になったが、むしろ痙攣は頻回に15秒間であり、絶食で経管栄養と点滴をし、バルン留置し、低酸素となり人工呼吸器になった。便通は毎日普通便が出ていたが、9月28日からは大量の茶褐色の水様便が1~2日毎に出ている。
 頭部CT検査:異常なし、採血検査:WBC3300、GOT45、GPT45、LDH422、TP6.4、
 CRP0.71、脳波検査ではてんかん波ではなく、激しい山型で、脳が休んでいない状態。
9月29日に私の大阪での中医学講座のときに、尾道のDrと身内の薬剤師さんから治療を依頼され、10月1日問診表と経過のFAXをもらって、まず泄熱開竅の薬を送り、経管から朝夕に入れてもらい、38~39℃の気分熱に対しエキス剤を尾道のDrに処方をしていただいて2~3日で意識が戻り、熱は速効的に37~36度前後になり落ち着いたかに見え、つづいて変方した。しかしまた高熱と赤い境界不鮮明な痒みの無い斑疹があり、元気がなくなり意識もウトウトしだした。邪熱が営分にあり、血分に入る気配があり、エキス剤を服用して、大事に至らず1日、2日で、もとの元気な状態にもどり、その後、痙攣のコントロールが病院ではできないうえに、一生治らないかもしれないし、IQも低いままになるだろうと言われたというので、私は必ず後遺症なく普通の子供になると保障し、煎じ薬を11月28日送付。服用とともに痙攣は認めなくなった。病院から痙攣の専門の病院か大学病院に紹介するので転院するよう言われたが、先方から治療に差は無いことや空きベッドがないことなどで中止。平成20年1月に大学病院での脳波検査でほとんど改善していることが判明。自力で食べ、歩いている。しかし1月12日の母親の報告で、長時間の外出や楽しくはしゃぎすぎると疲れやすく、また本人は気づいてないようだが少し口の周りに痙攣がみられる。胃が重く食欲がなく極少量しか食べないこと、多動症があるというので、処方変更。平成20年2月10日尾道の研究会の折に母子にお会いしたが、元気で多動症もなかった。母親によると食欲も正常と言う。

更年期障害・両手慢性湿疹 53才女性   164cm 64kg

2008-02-28 14:16:46 | Weblog
4月末に花の植え替えで、右手の指先が土を直接触れてから荒れた。主婦湿疹と言われが…。初めはかゆくなく、皮が剥け始め、皮膚が裂けてズキンズキンと痛い。血が出る。最近赤味がある。指先で皿をしっかり持てない。皮膚科で3ヶ月治療を受けたがステロイド中心に色々試みたが改善せず、紹介されて来院。足に水虫がでてきた。先週末から頭に汗をかく。この3日間は朝に頭痛がする。
H19. 8.31 エキス剤処方。
H19. 9. 7 初診の日に院外薬局の薬剤師さんから、木本先生を信じて塗り薬を止めて下さいと言われて、中止した。翌日から3日間かなりひどく痒く、痛くなったが、その後からよくなりだした。ズキズキする指の痛みは減った。すごくよくなってきた。指先でつまむと痛い。指先があたると痛い。当帰膏をあげておく。このところ便秘。
1) 8/31と同じ
2)桃核承気湯
H19. 9.14 よくなってきた。
以後、きれいになった。

IgA腎症で急性腎不全、52才女性

2008-02-28 14:15:19 | Weblog
50才のときIgA腎症と診断。(クレアチニン1.3尿淡白3+、尿血2+)その後約2年間煎じ薬を飲んでいたが、調子よかったので平成15年10月から勝手に休薬し、12月にヨーロッパ旅行をし、甘いものやご馳走を食べ、楽しんでいた。平成16年4月末に、クレアチニン3.8、 BUN80、1日の蛋白尿3g、尿中の赤血球や白血球や円柱も多く、1日の尿量2L、浮腫はないが全身倦怠感が強く、大学病院の主治医から透析前提で入院させられる。主治医の許可を得て、漢方で治してほしいと、5月1日来院。手足煩熱・口乾・夜間尿・便秘・舌質淡紅・乾燥・歯痕・苔黄・脉弦無力、158cm,60kg➞,65kg,花粉症と高血圧治療中、2年前子宮内膜症で子宮と片側卵巣摘出術、20年前椎間板ヘルニア
中医学的考察
 IgA腎症は、青年男子に多く患者数の多い糸球体腎炎であるが、血尿と蛋白尿がよくみられる。蛍光抗体法でIgAが腎の糸球体のメサンギウムに沈着している。一般には呼吸器・消化管粘膜の免疫機能の異常か低下から、細菌やウイルスが侵入または、特異的食物抗原が血中に入り、免疫反応を引き起こす。同時に多量の抗原が気道や消化管粘膜を刺激して血中IgAが増加して腎臓に障害を起こす。さてIgA腎症に対する中医学の見方は虚実夾雑証が多く、虚は気虚と陰虚または陽虚を伴い、実は湿熱・寒濕・飲邪・瘀血とくに湿がからむことが多いと考えている。尿中の蛋白・潜血・白血球は、湿熱と弁証する。椎間板ヘルニアと夜間尿があるが、腎虚が多いが、ほかに腎虚の症状ないので、邪として湿熱が考えられる。高血圧は、陰虚・瘀血・湿熱などが多い。花粉症も湿熱が考えられる。手足煩熱・口乾は陰虚・湿熱が、舌質淡紅、脉弦から陰虚は考えにくい。湿熱であろう。子宮内膜症は、瘀血・気滞・気虚・陰虚・陽虚・熱など考えられるが、瘀血であろう。
治療と結果
平成16年5月1日処方:煎じ薬処方。
5月8日、クレアチニン2.3と改善し退院。
5月22日、65kg➞60kg、入院時からの降圧剤中止。
6月26日、60kg➞58kg、クレアチニン1.8
平成17年1月クレアチニン1.1、血尿(-)、現在の処方は変わっているが、元気に日常生活をされている。

喘息・呼吸不全の治療で幻覚や暴力、91歳女性

2008-02-28 14:14:20 | Weblog
若い頃から健康。しかしヘビースモーカーで十数年前から肺気腫と喘息を発症。在宅酸素療法中。肺炎で入院し、抗生物質・ステロイド・アミノフイリンの持続点滴を始めたが、幻覚と幻想がひどく夜間寝ず暴れ、点滴を抜き付き添いの家族がみんな参ってしまい、「死んでもいいから家へ帰りたい」と願い在宅医療へ。
中医学的考察
肺気腫・息苦しく酸素が必要なのは、肺気虚。のぼせ・イライラ・熱がり等は、肝陰虚内熱。
不眠は心への肝からの熱。喘息治癒しているが、痰多く、肺気腫あるので、肺気虚+痰邪。
治療と結果
自宅で酸素2L/minを開始。エキス剤で翌日から、喘息も幻想も夜間の暴れることもなく、全く普通の生活になった。娘さんたちも本人も喜び、「はじめから漢方でよかったのではないかしら?」しばらくして、いよいよ元気になりすぎ、好きな読書をするためにと、躊躇する眼科医を私が何かあればいつでも入院して診ることを条件に、両目の白内障の手術もしていただき、その後は温泉にも行った。

脳梗塞の右不全麻痺で車椅子生活、68才男性

2008-02-28 14:13:04 | Weblog
1989年12月3日脳梗塞、その後リハビリを入院と通院で2年4ヶ月するも、右上肢は使えず車椅子生活で通院にも疲れ、鬱病になる。好きな外出もひとりではできず、リハビリも効果なく、楽しみも無いので「もう死にたい。潮時と思う。死なせてくれ」と暴れることも。在宅医療を希望し2002年4月5日開始。のぼせ・よく冷水を飲む・多汗・尿の色濃い・血圧高いと目の充血・易怒・騒ぐ(煩燥)・高血圧(いつも160/100)鬱がある・胃潰瘍で出血癧あり・右の肩と上肢は重くだるく、身体は右へ傾き、右下肢は右膝から内側へ崩れるように倒れる。
脉浮弦、舌質淡紅、苔薄白、胖大
中医学的考察
のぼせ・よく冷水を飲む・多汗・尿の色濃い・血圧高いと目の充血・易怒・騒ぐ(煩燥)・高血圧(いつも160/100)などから全体に熱が強い。高血圧は、肝の熱・陰虚の熱・腎の問題が多い。このケースでは、肝臓の熱が主で、煩燥があるので、心臓の熱もある。鬱は気虚で、胃潰瘍で出血も少し前にあったこととよく冷水を飲むことから、胃熱もあると考えられる。右の肩と上肢は重くだるく、身体は右へ傾き、右下肢は右膝から内側へ崩れるように倒れるのは、脳血管が動脈硬化でつまっている、つまり瘀血である。
治療と結果
時々家で奥さんではどうしようもないぐらい騒いでいることも知らなかったが、2002年6月14日「葬式の用意をしろ」と夜間騒ぎ、岐阜の兄や警察を呼ぶほど大変だった。エキス剤処方で騒ぐこともなく、7月12日の往診時、本人も妻も「右手・右上肢がよく動くようになりました。はじめて目も赤くなく白いです。汗も減ったし、冷たい水も飲まなくなった」血圧も130/88とよくなっている。右下肢変化なし。2003年6月17日右上肢をまっすぐ挙上できる。7月22日妻の言「驚いたことに、右足が治りひとりで電車に乗って出かけられるようになった一方、食べ物の名前を忘れ,同じことを繰り返すし、失禁が続き、飲食がムセ、攻撃的性格である」。中医学では脳梗塞後に落ち着かず精神的に暴れ攻撃的になるのは、瘀血のことが多いので、処方を変更。その後調子よく、ひとりで歩行し食事もできる。

1日1~3回の意識消失伴う転倒発作  80才女性

2008-02-28 14:11:55 | Weblog
平成14年10月25日悩み発生し、その夜から左偏頭痛激しく、回転性めまい、吐き気、口渇、尿不利があり、五苓散内服し10日で治癒。平成15年1月中旬に感情が昂ぶることがあってから、家の中でも、買い物中にでも、場所を選ばず、突然意識無くなりバタンと転倒するようになり、脳外科で精査するもラクネ梗塞以外異常なしと言われたが、怖いので平成15年4月8日治してほしいと来院。自分の思うようにならないと激情する人。気管支喘息や花粉症や両肩関節炎があり、1年前に急性膵炎、10年前に大腸癌手術。舌質紅、苔薄白、脉弦有力
中医学的考察
めまいでもふらつく程度なら虚証が多く、激しい回転性のものは、風・熱・痰・痰熱・水飲など邪が多いが、気虚・陰虚内熱・陽虚浮陽・肝失疏泄もある。しかし今はめまいない。意識消失発作は心まで影響して心竅を蒙蔽(閉塞)させることによって起きるが、原因は喘息の痰邪か、肝陽上亢で気血が心まで上昇して起こすかが考えられる。肝陰虚➞怒り(肝陽上亢)で、血圧170/90になり、普通は110/56である。ラクネ梗塞、肩こりは瘀血
治療と結果
 エキス剤で1週間後往診したところ、意識消失発作もなく治りましたと喜んでいる。腹を立てカッカしないように指導する。その後1年経ったが、喘息や花粉症は楽になり、血圧も安定している。

脊髄管狭窄症・サルコイドーシス・ブドウ膜炎  60才女性 

2008-02-28 08:14:26 | Weblog
8年前に脳梗塞(左)で言語障害(ラリルレロの発音)になったが、今は正常である。3年前に、両坐骨神経痛・足首の痛み(秋~冬)・足底のしびれ・冷え症でないが、氷のように冷たい。脊髄管狭窄症。線維筋痛症の治療を受けてもよくならなかった。目を覚まして起き上がろうとすると、激痛がして歩けない。つたい歩き。リンデロン2錠/朝で楽になった。痛みは半分以下に痛みが和らぎ、2日に1回半量にして1年間飲んだ。3ヶ月中止をすると再発してきた。再度プレドニンで治療したが効果なし。足底のしびれが強くなってきた!歩いたり階段を上ったりすると、足の上へ向かってしびれが上昇する。リウマチではない。しびれが強いのみ。
 身体の寒熱は普通、頬にのみ赤味がさす、肩・後頚部がこる、口唇は乾燥してリップクリームをぬる、常に手と手首がむくむ、足は夕方に下腿から下がむくむ。口内炎あり、便秘でコロコロ便、夜間尿4・5回、不眠、閉経52歳、子宮筋腫3~5個。高血圧。高コレステロール血症。アレルギーで身体痒い。網膜色素変性症、飛蚊症、虹彩炎。舌質淡紅、苔白黄。脈弦有力。
H19.3.2  エキス剤を処方。
H19.3.9  いつも下剤4錠飲んでいたのが不要になった。西洋薬の血流改善薬を飲むのを止めた。昼の痛み止め(24時間効く)も飲むのも止めた。
      足の裏も下腿のしびれも楽になった。腹部の柔らかいところと下肢にかゆみがある。顔の乾燥がひどい。夜間尿5・6回から2回か3回になった。去年こむら返りが多く、病院から水を飲むように言われていたのを、止めるよう指導。
H19.3.23 夜も寝られるようになった。両足の裏・下腿のしびれは軽くなった。起きた時に右坐骨神経に沿って強張りがある。手・腕痛あり。足のむくみあり。
      目にモヤがかかったように黒い物が動いている。虹膜炎で視力減退。
      素体陰虚、肝胆寒熱。舌質淡紅、苔黄。
H19. 4. 6 脊髄狭窄症は大分よくなった。
      朝起きての両足の激痛は、右下肢に軽い痛みがあるだけで、左足は全くない。
      足底のしびれは軽くなった。つたい歩きもしなくなった。寝る時に手が張って痛かったのも、今はない。舌淡紅、やや胖大、苔薄白。脈浮弦やや滑(有力)。
H19. 6. 7 脊髄狭窄症…足首から下のしびれはあるが、信じられないほど楽になった。
      飛蚊症…紫外線が強い時の朝はひどくなる。左目の眼圧高い。
      10年以上、口唇が乾燥している。脈浮弦力少しあり
H19. 8. 3 ブドウ膜炎と診断され、もう治らないし、薬も無いといわれた。眼圧が高い。 
      今年の初めは両眼視力が1.0だったのに、7月に0.5になって、今は0.05に。
胸部Xp…サルコイドシス、胸部CT…胸腺腫やリンパ腺は大丈夫。腹部エコー異常なし。
去年の夏にも、飛蚊症があった。2月末~3月は離婚があり、イライラして怒りっぽかった。
足首から下が痛くて冷たく靴下をはいて寝る。舌淡紅、胖大、苔黄膩、舌下瘀あり。脈浮弦有力。
エキス剤で処方。
H19. 8.10 薬を飲んで翌朝から目は前よりえっ?と思うほど、見えていなかった物が見えてい   る!飛蚊症でモヤみたいなものがいっぱい飛んでいたのがなくなり、黒い点みたいな物が少し見えるくらいになった。視力が落ちてきたので、老眼鏡をかけても見えにくく、字も書きづらかったので下手だったのが、ビックリする位よく見えるようになった。言葉で表現しにくいが、テレビの字幕スーパーもうっすら見えて、今座っている先生もよく見える。先生の後ろにある写真もきれいに見える。悪かった右目が特によくなっている。食欲は普通。足首から下は、靴下を履いているが痛くない。足の甲と足底はしびれている。H19. 8.24 夕方、電気をつけても暗くて字が書けなかったが、今は明るく見えて書ける。飛蚊症は大分よくなり、モヤもしなくなった。
歩いて来る時も楽になった。腰から膝にかけての痛みはよくなった。両足首から下・足の裏のしびれは少しある。
H19. 9.14 国立病院の眼科で大分よくなりましたねと言われた。次に来院するのは1.5ヵ月後   
      でいいですと言われた。舌淡紅、胖大。脈浮弦有力。
H19.10.12 目の調子はよい。虹彩炎・眼圧も10月末に治っていると言われた。

術後腹膜癒着による子宮の裏の偽嚢腫・リウマチ 

2008-02-22 08:17:19 | Weblog
 9年前の出産時は帝王切開の際に縫合不全(化膿)。6年前腹水と術後癒着で再手術。その後、子宮の裏に偽嚢腫が2つあって婦人科通院中。右下腹部(骨盤の所)が痛いので、ガードルやズボンは履くと激痛と圧痛で履けない。
平成19年5月17日来院。
  身体は熱がり、首から上に汗をかく、偏頭痛、腰から下が冷える、足がすごく冷たい、今も足湯をしている、疲れやすい、坐骨神経痛、こむら返り、唇がひび割れる、食べたくなくても食べられる、甘い物で胃がもたれる、口内炎ができる、夜間尿1回、皮膚は乾燥肌、何度も目が覚める、月経周期24~23日、生理痛は普通かやや強い、軟便2~3回/日、便は細く長いが大建中湯2.5gを飲むと普通の太さで出る。生理の2・3日前~初日に、こめかみ・頭頂部がズキンズキンと痛む、めまいするが半夏白朮天麻湯を飲むと効果がある。舌質淡、胖大、苔白膩。脈浮弦無力。
H19. 5.17 エキス剤処方。
H19. 5.24 夜中に目は覚めない。食欲はまあまあ。疲れやすい。朝から夕方のような感じがする。便は快通1日2回。首から上の汗が特に多い。
H19. 5.31 5/28の朝~昼に下腹部痛になり、軟便が10回出た。
口臭が気になる。朝方に胃が重く、食事をすると楽になる。ふらつきが、夕方に疲れてくるとたまにある。舌質淡、歯痕、苔白膩、脈浮弦無力。
H19. 6.14 生理前~中の右偏頭痛が呉茱萸湯で改善する。フワフワした感じはある。排ガスが増えた。便は午前中に2・3回で細かったのが、太くなった。夏は首から上にすごく汗をかく。今も掃除機をかけると、汗がポタポタとたれる。生理痛はこの2ヶ月は軽かった。
H19. 6.22 薬なしでは癒着の痛みがあるが大建中湯を飲むと改善する。①前方。
H19. 6.28多忙だがしんどくないし、便もちゃんと出て調子がよい。①前方通り。
H19. 9. 6 すごく調子がよい。ズボンもガードルも履けるようになった。市民病院で3ヶ月検診をしたところ子宮の裏の偽のう腫がなくなっていた。主治医の先生もビックリし「もう来なくていいです」と言われた。そこで、リウマチがあり、指の強張りと第2関節と第1関節痛がある。今でも薬が切れて、1日に3回の飲む量を2回にすると、頭が重くなり眠りが浅く充分寝られなくなる。
H19. 9.21 2年前からのリウマチが出てきた。手の指・手首が急に痛く腫れてきた。手掌も足の裏もポカポカ熱い。足の裏の骨が痛い。処方に追加。
H19.10. 4 痛みと強張りがよくなった。RF:31(20以下)ESR:5/12(Hb11.4、MCV80)。他は正常。

妊娠中のアトピー 39才 妊娠6ヶ月女性  156cm 65kg 

2008-02-19 08:17:31 | Weblog
3才から肘や膝など関節にアトピー性皮膚炎があり、治っていた。結婚し引越しをした後から、顔だけにアトピーが出現。その後に首・胸部上部・上肢・下肢にも拡大しているが、腕と顔がひどい。ふだんも顔を軽くパンパンと叩いている。日中1,2回前腕や顔が爆発的にほてり痒くなり、タオルを当てて掻きむしる。夜中に寝ていて顔に爆発的な痒みが2,3回あって、ジュクジュクになるまで掻いてしまう。以前は顔をかくとジュクジュクの汁が多く出ていたが、今はジワジワと出て、むしろ乾燥が強くなっている。皮膚は熱くて象の肌のようである。背中はきれい。熱がりであるが、汗はかかない方である。朝の5時には乾燥で痒く、寝るときは温まると痒い。甘い物が大好きで、ケーキ、カステラもよく食べる。便通は1日おきで、尿は出にくい。脈弦。舌淡紅、胖大、歯根、苔薄白。
H19.2.21 エキス剤処方。
H19.3.19 顔や腕の赤みは減り、風呂で温たまれた。
H19.4.21 頭も乾燥してカサカサで、亀裂し痒く悪化。処方変更。
H19.4.27 久しぶりに明るい顔で、「顔の湿疹がよくなってきました」
H19.6.6  きれいになってきた。
H19.7.8  出産。3216gのBABYにアトピーもなく健康。母乳と粉ミルクが半々。
     夏で暑くて扇風機や冷房で生活している。汗かくと首などが痒い。腕は     象の肌でなく白い普通の肌。顔と腕は、掻くとアンモニア臭の汁が出て     瘡蓋ができ、2,3日毎に爆発的に痒い。上胸部・太もも熱くて痒い。膝     裏は少しだけ痒い。
H19.10.3 「すごく肌きれいで調子がいいです」。昼夜とも爆発的痒みは無い。少     し乾燥して痒いけれどと、ニコニコして美しい。
H19.11.7 見た目はふつうだが、乾燥強くボロボロと皮膚が落ちるという。処方。
H19.12.5 寒くなり乾燥し保湿剤もすぐだめになる。顔・首・胸・肘・膝がやや赤     くカサカサで痒い。処方少し変更。
H20.1.16 皮膚は普通になっていたのに、年末から御主人が海外に出かける予定      に、腹を立てストレスで悪化。顔は汁が出て、眉毛・首・上胸部は掻い     て汁が出る。上半身や腕が熱く、暗赤色で痒い。食後や夜寝ると痒い。     心の持ち方を注意した。
H20.2.6 見違えるほど、きれいになっていた。

刺激性接触性皮膚炎  63才女性   153cm 51kg

2008-02-19 08:10:27 | Weblog
96歳の主人の母の30年にわたる介護のあと亡くし、また主人の弟の介護も半年した。疲れていた3月下旬に、毛染めを使い顔面まで赤くかぶれ痒い。皮膚科からもらったステロイド軟こうでその日はよくなるが、翌日また悪く、いっこうに改善しないので平成19年6月15日来院。
  身体は冷え性、首から上に汗が出る、足が冷える、肩が凝る、食後眠い、温かい物を少しずつ飲む、胃は多少弱い、唇がひび割れる、食欲正常、便通1回/日、夜間尿1回、乾燥肌、素体は元気!額と瞼はジュクジュク、唇はひび割れる。舌質淡紅、胖大、歯痕、苔薄黄膩。脈浮弦有力。
H19. 6.15 エキス剤処方。
H19. 6.22 大分よくして頂いて!こんなに早く効いてくるとは!ジュクジュクし      ていた皮膚がつるつるし、赤味も薄くなり、かゆみもなくなった。朝      起きた時も、顔は白くなっている。舌質淡紅、胖大、苔薄白。
H19. 7.12 顔の皮膚も落ち着いてきた。1度、甘エビを食べて赤くなった。
      上部は赤味が薄くなった。カサカサしてジュクジュクはなくなった!
      舌質淡紅、胖大、歯痕、苔薄白。 
H19. 7.26 大分落ち着いた。皮膚の粉も落ちない。ステロイドは、ぱっとよくな      り、翌々日にはまた悪くなりショックだが、先生の言う食事に気をつ      けて薬を服用していると、やはり自然にかつはっきり治っていくのは      嬉しい。ゆっくり、はっきり、きれいになるのが嬉しい。