症例 30年以上続く咳嗽 77才女性
40歳代より咳が出始めた。空気が変わると咳込み、体が温まっても咳が出る。痰は少ない。電車に乗ろうとして走ったら咳込み、深く息を吸っても咳がして深呼吸が出来なかった。好きな詩吟ができない、刺激物や酢の物を食べると咳が出る、慢性気管支炎、糖尿病として長く病院で治療中だが、知人の紹介で平成20年10月6日来院。外来の待合室で百日咳のように咳き込んでいる。問診に答えていても咳き込みが始まるとしゃべれなくなる。
寒熱は普通、疲れやすい、少し食べるだけで腹が張り下腹部が出てくる、便通1~2回/日、残便感がある、夜間尿2回、排尿する力が弱い、咳をして時々尿漏れをする、朝起きにくい、寝つきが悪い、何度も目が覚める、足に紫斑がある、舌質淡暗紅、やや燥、苔白黄膩、舌下瘀血あり、脈細数重按無力、143cm、60kg。
治療と経過:弁証にしたがってエキス剤を処方した。数日後に食後の腹脹がなくなり、2週間しないうちに尿が気持ちよく出るようになり、咳の回数が減ってきた。一晩に2回の夜間尿は病の長期化ため陰虚から少し陰陽両虚へシフトしていると考えて処方変更。1ヵ月後には、咳はたまにしか出ないし、お寺の長い階段を上がっても咳が出なくなったし、体も足も軽くなった。3ヵ月後には日中には全く咳がなくなった。少しの時間の散歩なら疲れないが、急ぐと動悸や息切れと1月で寒くなったので変更。すると動悸と息切れもしなくなった。足の紫斑は消えていることと舌下の瘀血所見も消失している。つまり、駆於血薬なくても瘀血は治療できたということである。
40歳代より咳が出始めた。空気が変わると咳込み、体が温まっても咳が出る。痰は少ない。電車に乗ろうとして走ったら咳込み、深く息を吸っても咳がして深呼吸が出来なかった。好きな詩吟ができない、刺激物や酢の物を食べると咳が出る、慢性気管支炎、糖尿病として長く病院で治療中だが、知人の紹介で平成20年10月6日来院。外来の待合室で百日咳のように咳き込んでいる。問診に答えていても咳き込みが始まるとしゃべれなくなる。
寒熱は普通、疲れやすい、少し食べるだけで腹が張り下腹部が出てくる、便通1~2回/日、残便感がある、夜間尿2回、排尿する力が弱い、咳をして時々尿漏れをする、朝起きにくい、寝つきが悪い、何度も目が覚める、足に紫斑がある、舌質淡暗紅、やや燥、苔白黄膩、舌下瘀血あり、脈細数重按無力、143cm、60kg。
治療と経過:弁証にしたがってエキス剤を処方した。数日後に食後の腹脹がなくなり、2週間しないうちに尿が気持ちよく出るようになり、咳の回数が減ってきた。一晩に2回の夜間尿は病の長期化ため陰虚から少し陰陽両虚へシフトしていると考えて処方変更。1ヵ月後には、咳はたまにしか出ないし、お寺の長い階段を上がっても咳が出なくなったし、体も足も軽くなった。3ヵ月後には日中には全く咳がなくなった。少しの時間の散歩なら疲れないが、急ぐと動悸や息切れと1月で寒くなったので変更。すると動悸と息切れもしなくなった。足の紫斑は消えていることと舌下の瘀血所見も消失している。つまり、駆於血薬なくても瘀血は治療できたということである。