55歳女性 146cm 37kg
2019年4月20日初診
41歳で喘息を発症し、アレルゲンは不明。MASTによるアレルギーでテストすると、ヨモギ、ペニシリン、カンジダ、による反応が±。それ以外はすべて陰性。48歳のとき、ロコトレイン拮抗薬(シングレア)の服用をきに好酸球性多発血管炎性肉芽腫症、別名チャーグ・ストラウス症候群(CSS)を発症。三ヶ月後の退院時には後遺症で下垂足となるが、大量の免疫グロブリンの投与で下垂足は回復した。しびれと運動障害が残り、喘息は改善せず。その後毎日ステロイド療法(フルタイド200μl吸引2回/day、プレドニン4.5mg内服、αロール0.5μg、ミノドロン錠50mg 4週間/1回)を服用することにより、現在喘息は風を引くと悪化し、悪化時にはステロイドの点滴が必要である。
1月から労作性呼吸困難となり、坂道100mを登ると発作が出現する。
寒い日や雨の日の呼吸困難時はメプチンを吸入している。
2月から痰がでるようになり、無色から、黄色まで粘りがある。
子供の頃から冷え症である。中学生までは雨の日は足が冷えて下痢をした。高校時代から今回の発病まではひどい便秘であった。発病直前は便秘で食べ過ぎると呼吸が苦しくなり、下痢をすると治るということが何回かあった。同時期に円形脱毛症、飛蚊症を同時期に発症した。
現在は膝から下、特に足首と足先の冷えが強く、冬は足先にカイロを入れ、夏は靴下が必須で、睡眠時は一年中レッグウォ-マーを使用している。
冷房がつらくて風も不快であるので、頭や顔に風が当たるのも耐えることが出来なくなっている。胸の全面、気管支の全面にカイロをはり、夏は自作の胸当てを当てている。2年前から、検診で必ず上室性期外収縮がでる。
シングレア服用時に蕁麻疹がでたことと、本病の発病後にそれまで問題のなかった、市販の風邪薬で蕁麻疹がでるようになった。2人目出産から、両上腕が凝るようになり、揉むと楽だが、寝るときにはゴルフボールをしたに敷いて寝ると楽。現在プレドニン3.5mgを内服している。冬の寒い日に左耳に耳閉感がある。また、吸気性呼吸困難が生じる。両足首から足先に痺れを自覚する。
処方:煎じ薬 6日分
4月26日再診
雨の日は歩くと息苦しいが、ステロイドを吸入していないが悪化することはない。
処方は22日継続。
5月18日
晴れの日、乾燥している日は非常に調子がよかった。湿気で痰が出やすくなり、色はクリーム色か透明の痰。ステロイドを止めて大丈夫ではあるが、坂を上がると苦しい。
処方:エキス剤と煎じ薬加減
7月5日
痰のへばりつきがなくなってきた。夜の薬を飲むと寝にくい。
エキス剤は夕食後飲むと夜中に腹痛をする。
処方はエキス剤を朝、昼2回のみへ。
煎じ薬減量
7月19日
咳も少なくなり、調子がよい
エキス剤を朝のみとし
生薬は前方と同様。35日分
8月26日
さらによくなり、咳もほとんどなくなったが、痰が上がってきると、線状のやや固めの紐状のものがでており、調子が悪いと白っぽい痰で、調子がよいと透明である。リウマチ因子が1年前200であったのが、2月には90.8、この8月は18となっており、驚いた。好酸菌もすごく低下した。