38才女性 158cm 49kg
もともと頑張り屋で、デイサービスの事務の仕事とボランティア活動をしていた。12歳・10歳・5歳の3人の子もいて家庭も多忙。2年前の台風で、家と車2台が水に浸かり、引越ししなければならなくなった。家を含めた環境を失うことや思い出の物を失くし、これからの多難を思い悩みかつ、精神的なショックもあり、朝は普通だが夕方になると疲れが激しくなり、左瞼が夕方に落ちてくるようになり、次第に黒目も下がってきた。平成19年4月に美容院でおかしいと言われ病院を受診し、重症筋無力症と診断。
また夕方になると肩や腕に痛みが生じ、ひどいと手首まで痛くなる。1時間家事などで動くと3時間休まないと全く動けなくなっている。車で外出して戻っても、しばらく動けない。何とか夕食の準備ができても、後片付けも入浴も続けてできないので、夕食後一度寝てから夜中に片付ける。声がかすれて出にくく、全身のふるえと息苦しい感じがし、固いものが嚥下しにくく、むせやすい。目がチラチラして新聞やパソコンを見るのが苦痛になり、集中力がなくなった。咳がいつも出て痰も切れにくい。動悸が頻回に起きるようになった。麺類を食べる時に麺を吸い込みにくく、無理して食べると呼吸が苦しくなる。顎がだるく食べるのが苦痛になった。人としゃべるのも疲れ、口の周りがしびれる。睡眠中も息苦しい。
7月1日の子供たちのボーリング大会場で、呂律が回らず、眼前暗黒や息苦しさを初めて経験した。
7月30日よりステロイド開始し、30mgまで増量。ムーンフェイス・郁病になる。胸腺腫はない。
ステロイドが20mgから自殺願望が出現し、25mgから心身ともに辛くなり、さらに自殺願望が激しくなり、30mgから躁鬱が出現した。抗AchR抗体(-)、MuSK抗体(-)、テンシロンテストで左瞼変化なし。京都の宇多田病院での血液検査を総合して「治療薬に反応せず治癒しがたい非典型的重症筋無力症」と診断された。
冷え症、手足が冷える、顔・手足がむくむ、全身に汗をかく、寝汗をかく、疲れやすい、声が嗄れる、目の乾燥、唇がひび割れる、食欲正常、甘い物で胃がもたれる、脂こい物は苦手、胸やけする、心下痞、便通は便秘で7日に1回。しかし玄米にすると1・2回/日になる、上半身に蕁麻疹が出る、乾燥肌(粉を吹く)、爪がもろい、動悸がする、何度も目が覚める、怒りっぽい、月経周期32日,帯下(白・黄)
H19.11.8生薬を処方。 9日から服用し、10日から4日間続けて一日中眠たくて夕方4時まで寝てしまい、朝から夕方まで何度も起きて家の事をしなければと思っても、頭も挙げられない。しかし息苦しさはなく、快適なように気持ちがいい。その後元気になった。
H19.12.25 大分回復しつつあったが、すでに入院予約していたベッドが空いたので入院。漢方の服用を止められたので、また以前のように息切れと身体が動けず、メールするパソコンのマウスすら手で動かせなくなった。
12月30日外泊し、すぐ漢方を煎じて飲んだ。1月1日の夜になって、家事が1時間できて2~3時間休む11月の初めの状態に戻った。
1月2日は朝から調子がよく朝食を作ったが少ししんどい。漢方なしでは生きられないと思った。1月中旬からは、普通に1日元気にスケジュールをこなせている。「先生のお陰で充分仕事できます。私はラッキー!」