おとぎのお家と青い鳥

本ブログでは、主に人間が本来持つべき愛や優しさ、温もり、友情、勇気などをエンターテイメントの世界を通じて訴えていきます。

「アメージンググレイス」 歌詞編&「人生のターニングポイントを学ぼう!! 」 1

2008-08-29 22:47:47 | 人・愛・夢・運命・教育・家族・社会・希望

音譜私の書いている作品の中に「アメージンググレイス」歌の歌詞が多く使われていますが、この歌はもともと讃美歌であり、ゴスペルの女王と呼ばれたマヘリア・ジャクソン(米国)を始めとする多くの世界中の歌手が、この歌を歌っていることくらいは知っていました。ただ、私がこの「アメージンググレイス」に非常に興味を持ったのは、やはり急性骨髄性白血病で2005年11月に38歳の若さでお亡くなりになった、本田美奈子さんの歌を聞いた瞬間からでした。それは、私の妻が同じ38歳で乳がんになり、闘病生活を送っていたこともあるのかもしれませんが、まるで当時の私には本田美奈子さんの歌が天の世界から聞こえてきているように感じがし、天子が歌っているように思えました。それから以降は、自分が書く作品の中には、多くの「アメージンググレイス」の歌詞(詩)を、直訳の内容には関係なく取り入れるようになりました。ちなみに、日本の歌手では、元トワエモワの白鳥英美子さんを筆頭に、さだまさしさんや綾戸 智恵さん、中島美嘉さんなどがこの歌を歌っているようです。


「風のある町」

第7話/ 最後の肌の温もり
~愛の突然の死~

アメージンググレイス・・・
いつも僕のために 歌ってくれてた
君の歌が もう聞こえない
あの大空に 君が旅立ってから
だけどこの瞳(め)を 閉じれば
いつも僕のそばには 君がいる


第8話/ 永遠の別れ
~ひとりぼっちの通夜~

「リトルサンタ」
~おばあさんの真心~

アメージンググレイス・・・
そんなに悲しい 顔をしないで
あの空を 見てごらん
風の音を 感じてごらん
どこかすべてが 懐かしい
やすらぎが するはずだから


ハルは、これまでパパとママと一緒にいる間に、不思議な体験をいっぱいして来ましたが、またまた彼女が驚くようなことがすぐ目の前で起こりました。
彼女は、その不可思議な光景を目の当たりにして、まだ自分が夢を見ているのではないかと思うほど、その出来事に思わず凄く驚きました。
それは、その出来事が夢や童話の世界などの中の話でしかありえない、人間社会の一般常識を遥かに超越したものだったからです。




アメージンググレイス・・・
もう泣くのはやめて 愛しき我が子よ
眠りなさい このみ胸で
その涙と 傷の痛みが
心やすらぎ 消えるまで
天子の子守唄 聞きながら


――♪ただ、キミを愛してる・・・・・――

大学のゼミの授業中に、大輝の携帯電話の着信音(着歌/中島美嘉の「雪の華」)が教室中に鳴り響き、百合子から愛の症状に急激な異変が起こり、彼女の死を知らせる電話が入ったのは、彼が“風のある町”に帰ってから三日後のことだった。
「か、亀梨さん、あ、愛が今日の十三時二十五分に亡くなりました・・・」
「えっ!えっ!!えっ!!!」

「かげぼうし」

アメージンググレイス・・・
そんなに悲しい 顔をしないで
あの空を 見てごらん
その瞳(め)を閉じて 心を開いてごらん
天使になった 君の友の
愛の歌声が 聞こえるはずだから

(二)/ 最終回

そしてまた、二人にとって悲しい運命がやって来ました。
それは、二人が中学校に入学した年のことでした。
突然、さくらちゃんがお父さんの仕事の都合で、九州の宮崎(都城)の学校に転校することになったのです。
最後に、さくらちゃんが颯太くんに手渡した別れの手紙が「ごめんね。これで本当に三人ともばらばらになっちゃうけど、ずっと颯太くんと蓮くんは私の一番の友達だからね・・・」
と言うような内容でした。
とうとう、颯太くんは長年の友達がみんないなくなり、一人ぼっちになってしまいました。



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感動作品の「ターニングポイントの創り方」 1

 
音譜私自身も、その数字の数があまりにも大きすぎてほとんど現実味はありませんが、「風のある町」がYahooの検索で約8千100万件の中で2位、Googleで約1千600万件の中で3位ランクされています。もちろん、この作品を~青春うたものがたり~「風のある町」として検索すると、Yahoo やGoogleはもちろんのことMSN JapanやAOLなどでも1位になります。何故?これほどまでに本作品~青春うたものがたり~「風のある町」が、数多くの人の心を魅了し感動させるのか!今日から2日間に渡り、新たにリニュアルした本作品の第1作目と最終回の内容を、みなさんと一緒にもう一度振り返り、本作品がこれだけ数多くの人に支持されるターニングポイント”がどこにあるのか?を、ぜひみなさんと一緒に学習し、自分の人生の運命のターニングポイント”探しだすための、学習マスター方法の参考事例にすることが出来ればと思っています。


Jpg3 ~青春うたものがたりシリーズ1 ~「風のある町」

第1話/ 大輝と愛
~出会い~

風のある町を君と歩いたね 風のある町で君と話したね

(いつでも2人一緒に・・・Woo ooo)

今では何もかもが遠い日々の 記憶にかすむ出来事だけど

僕の生活(くらし)の中では まるで時計が止まったように

あの青春(ひ)の君が今でも なにひとつ色褪せもせず美しいままで生きている

歳をとったせいだろうか 意味もない自分探しをするのは

もう帰れないからだろうか あのときめきの青春(じだい)の瞬間(なか)には

心地よい陽だまりの中の 眠りから目覚めたら


何の輝きもときめきもない 時の流れに置きざりにされた僕がいた



突然、愛が地図にも名前が載っていないような“風のある町”にやって来たのは、桜前線の話題がいっせいにテレビニュースで流れ始めた、早春の風の強い日だった。

愛が、風の町にやって来たときの格好は、スーツケースひとつと薄いグレーのロングパーカーに、洗いざらしのジーパンという質素のものだった。

大輝との出会いは、駅前の不動産屋の前で部屋を探すための貼り紙を見ている時に、偶然その場所を通りかかった彼が、声を掛けたことがきっかけだった。

やはり、愛は大輝の遊び目的の軟派と思われる行動に、最初はすごく警戒し彼が何を言っても無視をしていたが、彼が真っ黒に日焼けした顔でひょっとこ面や、明石家さんまなどの芸人の真似をして笑わせてくれる姿に、やがて少しずつ彼女の警戒心も解けいき、笑顔を見せるようになった。

大輝が愛と出会った時には、まだ彼は地元の大学に通う学生だった。

偶然にも、大輝と愛が出会ったその日に、なかなか彼女の気に入ったアパートが見つからずに、彼女が彼の部屋に泊めて貰ったのをきっかけに、2人は正式に自己紹介をし合い付き合うようになった。

その結果、愛のほうがもうすでに大学を卒業し、大輝より2つ年上ということが分かった。

そして、つい最近まで愛が東京駅の南口の丸の内のある、一流商社に務めていたことも分かった。

だが、どういうわけで?愛がその商社を辞めて“風のある町”にやって来たのか?別に彼女も自分の方からその理由を積極的に話すことがなかったので、あえて大輝も彼女に対してその理由を深く聞くことはなかった。

そして、その日から2ヶ月ほども経たないうちに「いつも一緒にいるのに、アパート代がもったいね・・・」という話から、二人は愛が借りた部屋で同棲するようになった。

大輝と愛は一緒に住むようになってから、二人で一緒にいる時間が長くなったそのぶん、以前にも増して将来の夢を語り合ったり、映画を見に行ったりショッピングに出掛けたりするなどして、恋人同士としての時間を楽しむようになった。

そして、二人は生活費や学費を稼ぐために、大輝が大学に出掛けている間は、愛はファーストフードの店でアルバイトをし、大輝は大学の授業が終わると以前から働いていた居酒屋で、それぞれにアルバイトを続けた。

そのせいで、普段の日はアルバイトをする時間が昼と夜というすれ違いはあったが、そのぶん毎月二回は日程を合わせて必ず休日を取っていたので、たまに喧嘩はするものそんなに私生活に不自由を感じたり、男女の恋愛に対して不便さを感じたりすることはなかった。

ただ、大輝には凄く気になることがひとつだけあった。

それは、愛が出会った当初からしょっちゅう熱を出したり、めまいを起こしたりすることだった。

大輝は愛の体のことを心配して、そのことを彼女に事あるごとに聞いたが、いつもその話になると何故か?話をはぐらかされた。

それから、大輝の人生を狂わせる事件が起きたのは、その後ひと月ほど経ってからだった。

そのきっかけは、「ママが体調を崩したみたいだから、ちょっと家に帰って来るね。でもすぐに帰って来られると思うから心配しないでね・・・」という、愛の一枚の便箋に書き残していた置手紙だった。

突然、大輝がアルバイトを終えて帰宅すると、ピンクの封筒に入った一枚の便箋にそう伝言を書き残して、愛の姿が消えていた。

だが、愛が便箋に書き残して行ったその言葉とは裏腹に、彼女はひと月以上が経っても、まったく帰って来るどころか、何の連絡さえもなかった。

愛のことを心配した大輝は、たとえ一緒に住んでいても彼女のプライバシーを盗み見るようで、なんとなく悪い気がしたが、彼女の整理ダンスの中から彼女の母親から彼女宛にときどき届いていた手紙を探し出し、やっとその住所を頼りに東京の成城にある彼女の家を探し出して訪ねた。

大輝が住所を頼りに家を訪ねると、今まで愛からは一度も聞いたことはなかったが、かなり彼女の家は金持ちと思われる豪邸だった。

大輝が愛の家を訪ね、正門の門扉(ロートアイアン型)にあるインターホンを通じて自分の名前を名乗ると、家政婦らしき女性が応対に出て、門扉を開けて家の中の玄関口まで案内してくれた。

だが、どういうわけか?大輝が愛のことについて尋ねると、大慌てして2階に繋がっている螺旋階段を駆け上がって行き、やがてやけに大柄で恰幅のいい中年の男性と、まるで女優のように品格のいい中年の女性を伴って3人で階段を降りて来た。

その姿を見た瞬間、大輝には家政婦らしき女性が呼んで来たのが、すぐに愛の両親であることが分かった。

大柄な恰幅のいい中年の男性は、自分が愛の父親の石坂泰三であることを名乗ると、いきなり大輝に向かって、声を荒げて怒りだした。

「お前のおかげで、愛の病気は家にいるときよりも、ずいぶん酷くなったんだぞ!」

「それって、いったいどういう意味ですか?」

「お、お父さん、やめてくださいよ。亀梨さんに会えて愛だってあんなに喜んでいたじゃないですか・・・」

「お、お前は何を馬鹿げたことを言っているんだね!」

「ほ、本当じゃないですか・・・」

『「愛ちゃんはお母さんが体調を崩したので、しばらく家に帰ります・・・」と伝言を書き残していましたが・・・』

「愛ちゃんに何かあったんですか?」

「そ、そ、そんなことを、あ、あの子が・・・」

そう呟くように言うと、愛の母親百合子の目からは自然に、ハンカチでも押さえ切れないほどの大粒の涙がボロボロと、彼女の頬を伝って床に零れ落ちた。

「お、お父さん、もういいでしょう。あの子がこんなに、嘘まで付いて心配掛けまいと気遣っている人ですよ。亀梨さんに本当のことを話してあげましょう・・・」

「もういい!お前がそういう気持ちなら、もう勝手にしろ!!」

愛の父親の泰三は、そういい残した後もなおも怒りが収まらずに、ぶつぶつと小言を零しながら螺旋階段を早足で上がると、とっとと自分の部屋に帰って行った。

家政婦らしき女性は、その煽りを受けてどちらに付くか困り果てた顔で、泰三の方を向いたり百合子の方を向いたりして迷っていたが、百合子が泰三の様子を見に行くように伝えると、ホッとした表情で泰三の後を大急ぎで追い掛けて行った。

「実は・・・亀梨さん、愛は今病院にいるのです・・・」

「えっ?!」

「い、いったいそれはどういうことなのですか?」

「誰にも話さないと思っていましたが、亀梨さんあの子の命はもう半年しかもたいないのです・・・」

「そ、そ、そんなことを急に言われても、ぼ、僕には何がどうなっているのか、分かりませんが・・・」

「そうですよね。突然こんなことを話しても、何がどうなっているのか分かるわけがありませんよね・・・」
よほど辛いのだろう。

百合子は、自然に溢れ出す涙をハンカチで抑えながら、悲しみに満ちた表情で話をし続けた。

「愛は・・・今重い白血病に掛かっていて、もうどんな治療を受けても治ることがないのです・・・」

「じゃあ、お母さんが病気というのは嘘で、本当は自分が病気だったのですか?」

「そ、それも半年間ほどしか命がもたないという・・・」

ようやく大輝は百合子の話を聞き、しょっちゅう愛が熱を出したり、めまいを起こしたりしていたことの本当の理由が、初めて分かった。


また同時に、その真相を百合子に聞かされたとたん、逆に今度は自分がめまいを起こして倒れてしまいそうなくらいに、心に大きなショックを受けた。


※私自身、本作品~青春うたものがたりシリーズ1~「風のある町」が、こんなに多くの人の心を魅了し感動させる要素になったのは、限られた命の中で若い男女が真実の愛に生きるその姿を、本作品のテーマにしたのが、この作品が多くの読者の心を捉えるための大きなターニングポイントになったのではないかと思っています。みなさんも、みなさんになりに、本作品をご覧頂き、自分がこの作品が多くの読者の心を捉えた要素の“ターニングポイント”と思うことを探し出してみて、ぜひ自分の人生のターニングポイント”を見つけるための学習練習の参考事例にしてくださいね。



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