眼を開けば僕がいる。 **BNCTに夢を託して**

悪性脳腫瘍の妻との闘病生活を最新の治験療法(BNCT)や免疫療法の体験を交えて・・・。

退院しました

2009-12-25 23:32:37 | 希望
今日無事に退院することが出来ました。
魔法の薬?のおかげか、心配した皮膚移植の必要もなく順調に抜糸も終わり
クリスマスソングの溢れる今日、久々の我が家へと帰ることが出来ました。
本人のたっての意向で来年早々にはリハビリ入院することになっています。
再発の度に苦労したリハビリの成果を帳消しにされ、それでも自分の足で歩こうという強い思いが彼女を支えています。
彼女こそが「うじうじ」と思い悩む私の足下を照らし、往く路を指し示すポラリスそのものです。
うっかりしていると置いて行かれそうです。
一人で生きることの出来ぬ弱虫の私は彼女の後をソッと付いていこうと思います。
どのような新しい年が開けるのか見当も付きませんが一歩一歩、今日のあることに感謝しつつ二人で歩いていこうと思っています。
皆様のエールに感謝しつつ、皆様にも素晴らしい新たな年が訪れますように!
心より・・・メリークリスマス!!

6度目の手術

2009-12-04 08:04:05 | 希望
昨日6度目の手術が行われました。
経過は順調、今頃はまだICUで苦悶している事と思います。
こんな辛い思いを6度もさせてしまった。
でも明日を見るためには避けて通れない・・・そんな思いが錯綜しています。

11月30日の外来診察で思いもよらず「今週木曜日の手術予定がキャンセルになったんですが手術を受けられますか?」
という主治医の言葉に一も二もなく即断。
翌12月1日の入院そして12月3日の手術と慌ただしく時間が過ぎていきます。
さすがに6度目の切開、縫合とあって皮膚の状況は思わしくなく、皮膚移植も視野に入れての手術となりました。

手術前日の諸々の説明と承諾書の署名・・・去年も、いや今までもこんな事やっていたんだっけ。
きっと顔色もなく上の空で手術までの時間を過ごしていたんだと・・・今にしてそう思います。
そんな中で妻は毎回、死への覚悟を決めて生への執着を持って・・・辛い痛みを苦しい時間を過ごしてきたんだと思うと、
眠る彼女を見つめる眼がぼやけてしまいます。

のぞき込む私の顔に目を見開いて答える妻に「おかえり」というのが精一杯でした。
さあまた明日がある・・・また二人で歩ける・・・。