1月も残すところ今日明日と2日のみとなりました。はやいものですね。うっかりしているとあれよあれよという間に時間ばかり過ぎてゆきます。公務をこなしながら「議会だより」を配り終え、昔ながらのかやぶきの民家によるまちづくりを進めている京都府南丹市御山町を視察し、財政についての勉強会に参加し、上田地域の議員研修で議会改革について勉強してきました。こうした成果をこれからの議員活動に生かして行くことができればと思っています。
さて、私はこれまで市庁舎や中央公民館などの耐震補強を目的として進められてきた舞台が丘周辺の公共施設整備事業について様々な視点から考えてきました。今回は「市民参加」という視点で考えてみたいと思います。
当初市当局は舞台が丘基本構想策定の際は市民の意見を反映させる機会を複数回持ち、ていねいな説明に心がけてきました。その過程の中で4階建てとした東館を設計変更し3階建てにするなど市民の意見も取り入れてきました。私はこうした市の対応が「市民との協働のまちづくり」に沿ったものであると評価しています。そして昨年春から本庁舎の改修・増築工事に着手しました。
ところが昨年秋頃から市の対応に違和感を持つようになりました。建物の取り壊しが終わったにもかかわらずいつまでたっても新築工事が始まらないのです。計画によれば市庁舎西館は耐震補強し、東館は既存建物を取り壊し図書館を併設した3階建てにするというものでした。
9月議会が終わっても東館の増築工事にはまったく手がついていませんでした。工事着工後4か月がたっておりこれで8月までに完成するのかと危惧していました。建設業界に精通しているある方は「バランスが悪い」とおっしゃっていました。全体工事から見たとき工事の手順がおかしいというのです。
その原因があきらかになったのは11月下旬でした。12月議会を前にして行われた全員協議会で、市側から「市庁舎改修・増築工事において増工が発生したため建設業者との変更契約を取り結びたい」との説明がありました。そこで初めて建築確認を取得しないで入札・契約を行ったことがわかりました。すなわち建築許可がおりる際の条件として増工が求められたのです。
12月議会でこの増工については議会としてはやむをえず承認しました。いつまでも取り壊したままでおくわけにもいかず、求められた増工は必要不可欠のものであったからです。しかしこうした市の対応について多くの議員さんが問題としていました。議会は昨年5月の臨時議会で建設契約の承認を求められましたが、その際建設許可がおりていないことについての説明はいっさいありませんでした。重要な情報が議会にも市民にも明らかにされないで進められてきたのです。
そしていま市側から提出されている舞台が丘整備第2期工事において同じ轍を踏むことは許されません。議会からの要請もあり、市は舞台が丘整備第2期工事について市民説明会を開催する予定です。このことは評価できます。しかしいくつかの問題も感じています。
一つ目は、市から提供された資料があまりにも貧弱なことです。なぜ道路や中央公民館の講義室が必要となったのかその経過がわかりにくいことです。ほかの代替手段にはどのようなものがあるのか、市民が判断する資料が乏しいことが気にかかります。とりわけ道路建設にあたっては東御清翔高校の本館と体育館を取り壊し、敷地を取得しなければなりませんが、そのことが資料の図面に明記されていません。あたかも空き地に道路を建設するかのような書き方になっています。
二つ目は、市民説明会を行いパブリックコメントを実施したあとのスケジュールが見えないことです。「説明を行った」ということと「理解を得た」ということは別のことです。説明は必要条件ですが十分条件ではありません。説明会やパブリックコメントで出された意見をどう計画に取り入れるのかが明確ではありません。「市民との協働のまちづくり」を掲げているのですから、ぜひ市民の意見を集約するスケジュールも掲げていただきたいと思います。
私はできれば意見集約として住民投票か市民アンケート、意向調査などを行うべきではないかと思っています。いま県内各地で市庁舎や市民会館の建設をめぐり市民の側から異議申し立てが相次いでいます。その解決の手段として佐久市では住民投票を実施しました。長野市と安曇野市では住民投票を求める住民運動が起きています。木曽町では住民アンケートを実施するようです。
舞台が丘整備事業は50年に一度、100年に一度の大事業です。かつてない市税が投入されます。この巨大プロジェクトこそ「市民との協働のまちづくり」のテーマにふさわしいと思います。合併後10年以内に実施しなければならないという合併特例債の期限も延長される見込みです。もう少し時間をかけ、市民とじっくり議論し、十分な理解を得て実施してほしいと思います。今回の市民説明会がその第一歩となることを期待しています。
さて、私はこれまで市庁舎や中央公民館などの耐震補強を目的として進められてきた舞台が丘周辺の公共施設整備事業について様々な視点から考えてきました。今回は「市民参加」という視点で考えてみたいと思います。
当初市当局は舞台が丘基本構想策定の際は市民の意見を反映させる機会を複数回持ち、ていねいな説明に心がけてきました。その過程の中で4階建てとした東館を設計変更し3階建てにするなど市民の意見も取り入れてきました。私はこうした市の対応が「市民との協働のまちづくり」に沿ったものであると評価しています。そして昨年春から本庁舎の改修・増築工事に着手しました。
ところが昨年秋頃から市の対応に違和感を持つようになりました。建物の取り壊しが終わったにもかかわらずいつまでたっても新築工事が始まらないのです。計画によれば市庁舎西館は耐震補強し、東館は既存建物を取り壊し図書館を併設した3階建てにするというものでした。
9月議会が終わっても東館の増築工事にはまったく手がついていませんでした。工事着工後4か月がたっておりこれで8月までに完成するのかと危惧していました。建設業界に精通しているある方は「バランスが悪い」とおっしゃっていました。全体工事から見たとき工事の手順がおかしいというのです。
その原因があきらかになったのは11月下旬でした。12月議会を前にして行われた全員協議会で、市側から「市庁舎改修・増築工事において増工が発生したため建設業者との変更契約を取り結びたい」との説明がありました。そこで初めて建築確認を取得しないで入札・契約を行ったことがわかりました。すなわち建築許可がおりる際の条件として増工が求められたのです。
12月議会でこの増工については議会としてはやむをえず承認しました。いつまでも取り壊したままでおくわけにもいかず、求められた増工は必要不可欠のものであったからです。しかしこうした市の対応について多くの議員さんが問題としていました。議会は昨年5月の臨時議会で建設契約の承認を求められましたが、その際建設許可がおりていないことについての説明はいっさいありませんでした。重要な情報が議会にも市民にも明らかにされないで進められてきたのです。
そしていま市側から提出されている舞台が丘整備第2期工事において同じ轍を踏むことは許されません。議会からの要請もあり、市は舞台が丘整備第2期工事について市民説明会を開催する予定です。このことは評価できます。しかしいくつかの問題も感じています。
一つ目は、市から提供された資料があまりにも貧弱なことです。なぜ道路や中央公民館の講義室が必要となったのかその経過がわかりにくいことです。ほかの代替手段にはどのようなものがあるのか、市民が判断する資料が乏しいことが気にかかります。とりわけ道路建設にあたっては東御清翔高校の本館と体育館を取り壊し、敷地を取得しなければなりませんが、そのことが資料の図面に明記されていません。あたかも空き地に道路を建設するかのような書き方になっています。
二つ目は、市民説明会を行いパブリックコメントを実施したあとのスケジュールが見えないことです。「説明を行った」ということと「理解を得た」ということは別のことです。説明は必要条件ですが十分条件ではありません。説明会やパブリックコメントで出された意見をどう計画に取り入れるのかが明確ではありません。「市民との協働のまちづくり」を掲げているのですから、ぜひ市民の意見を集約するスケジュールも掲げていただきたいと思います。
私はできれば意見集約として住民投票か市民アンケート、意向調査などを行うべきではないかと思っています。いま県内各地で市庁舎や市民会館の建設をめぐり市民の側から異議申し立てが相次いでいます。その解決の手段として佐久市では住民投票を実施しました。長野市と安曇野市では住民投票を求める住民運動が起きています。木曽町では住民アンケートを実施するようです。
舞台が丘整備事業は50年に一度、100年に一度の大事業です。かつてない市税が投入されます。この巨大プロジェクトこそ「市民との協働のまちづくり」のテーマにふさわしいと思います。合併後10年以内に実施しなければならないという合併特例債の期限も延長される見込みです。もう少し時間をかけ、市民とじっくり議論し、十分な理解を得て実施してほしいと思います。今回の市民説明会がその第一歩となることを期待しています。