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気候変動に配慮したアジア環境先進型流域圏の構築と普及

水・食糧・エネルギーバランスを考慮した理想的な流域圏をめざして

1月ラオス調査③~エネルギーの話~

2012-01-31 16:44:44 | プロジェクト全体

最後に③エネルギーの話

 

ラオスでは煮炊きのエネルギーはほとんどがバイオマス(薪、木炭)です。

トムヤムクン。

上から見た写真で、しゃぶしゃぶ鍋ようようなお鍋の真ん中に木炭が入っています。

街中の屋台。

もちろん燃料は木炭。

焼き鳥や焼き魚を焼いています。

1日中焼いているのですが、ちゃんと全部売り切れる(or食べきれる)のでしょうか?

人口が増えるにしたがって燃料の使用も増え、

これが森林破壊の一因になっているそうです。

 

話は変わって。

エネルギー作物ジャトロファの実証試験を行っているLIREというNGOを訪問しました。

ジャトロファの種

それから作ったバイオディーゼル燃料

 

農地の境界にジャトロファを植えるから、食糧生産を確保しつつバイオ燃料も作れるんだ、と言っていました。

次回2月調査のときに実証試験圃場を案内してくれることになったので楽しみです。


1月ラオス調査②~ナムグム ダム~

2012-01-31 16:21:32 | 流域プランニンググループ

では②ナムグムダムです。

そういえば1つ前の記事で月を間違えてしまいました。

2月→1月です。

 

ラオスではナムグム川流域を対象としています。

ちなみに、「ナム」とはラオス語で「川」という意味らしく、

「ナムグム川」→「グム川川」となってしまうようです。

 

今回の調査目的と直接は関係がないのですが、

2月調査の予備調査として乾季の流域の様子を見に行ってきました。

 

ナムグムダムは貯水量49億m3のとても大きなダムです。

どれくらい大きいかというと、

これ、ダム湖です。

湖というより海!

ナムグムダムは発電用のダムなので1年を通して放水しています。

おかげで乾季でもナムグム川の流量は安定しているようです。

 

この水を使って水田の灌漑を行っています。

 

乾季にはほとんど雨が降らないのですが、

水田には水が張られ、苗が青々と植えられています。


2月ラオス調査①~お役所回り~

2012-01-31 15:49:38 | 流域プランニンググループ

はじめまして。流域プランニンググループのポスドク乃田です。

先週1週間ほど、エネルギーグループの白川先生、スペシャルアドバイザー?の東先生と、

ラオス調査に行ってきましたのでその報告です。

まずは①お役所回り

 

DPAプロジェクトでは研究と同時にその実践を掲げています。

これを実現するためには現地の行政-研究者-住民といった様々な人々の協力が不可欠です。

 

そこで、今回の調査ではプロジェクトに関係する省庁を回り、

プロジェクト概要の説明、協力のお願いをしてきました。

日本でも同様ですが、ラオスでも異なる省庁間で協力してプロジェクトを行うというのは難しいようですね。

 

プロジェクトのグループと対応させると、

水グループ→水資源省

食糧グループ→農林省

エネルギーグループ→エネルギー鉱業省

といった関係です。

水資源省

エネルギー鉱業省

農林省にも伺ったのですが写真撮るのを忘れてしまいました!

 

今回はあまり具体的な話は出来なかったのですが、

今年の10月頃に各省庁と連携してシンポジウム@ラオスを開催したいと考えています。